第32章

◆第32章 聖母の国◆

◆32-1 聖母アラクネ

 南部の小国、サバリア王国。アラクネ区・王都アラクネ市。
 その付近の山中の洞窟に40人ほどの子供たちが捕らえられていた。猿族が半分、他は猫族、犬族、兎族が混ざり、種族はバラバラだ。あっちこっちから誘拐したり買ってきたりで集められた子供たちだった。

【子供たち】「お腹すいた」
【子供たち】「やっぱり奴隷として売られるのか?」
【子供たち】「早く買ってくれないかな。絶対に逃げてやる」
【子供たち】「男はまだいいよ。女はエッチな仕事をさせられるんだって」
【子供たち】「男は内臓を取られて殺されるって噂もあるぞ」
【子供たち】「だったら、女は切り刻んで食材にされる噂もあるよ」
【子供たち】「・・・・・・うわ~ん! お家に帰りたいよぉ」
【子供たち】「ママ~、パパ~」
【子供たち】「おい、小さい子が怖がるだろ」
【子供たち】「馬鹿、噂の話なんかで張り合うなよ」
【子供たち】「ご、ごめん」
【盗賊】「うるせーぞ、ガキら!」
【盗賊】「飯の当番が足りなくなった、お前とお前、来い」
【子供たち】「えっ、当番の二人は?」
【盗賊】「逃げようとなんか考えるなよ。こうなりたくねーだろ!」
【二人】「ングッ」「ぐっ」
 と二人の子供が檻の中に放り投げられる。顔が原型がわからなくなるほど青あざと腫れだらけになっていた。
【子供たち】「きゃぁっ!」
【子供たち】「ひ、酷い」
【子供たち】「うわ~ん!」
【盗賊】「うるせぇ!」
 ビシっとムチの音が鳴り、子供たちが静まる。
【盗賊】「それと、ボスのお気に入りの・・・・・・ライネだったか? 来い。またボスがお呼びだぜ」
【ライネ】「・・・・・・・・・・・・」
 檻の片隅で一人の少女がビクッと震える。だが速やかに立ち上がり檻の入り口へと歩み寄る。12歳の兎族の少女。きれいな顔立ちだが、瞳が濁っていた。体中にムチや焼きゴテの痕。反抗することの無意味さをもう体に教えられていた。
【盗賊】「暗い顔してんなよ。処女まで取られやしねーよ」
【盗賊】「処女の方が高く売れるからな。まぁそこのところは安心しておけ。ぎゃははは」

 盗賊たちは洞窟の入口の前にキャンプを張り拠点にしている。ひと目で分かる巨漢がボス。意外と可愛らしい丸い耳。熊族の男だ。手下たちは猿族が大半、犬、狸、イタチ族が数人見受けられる。

 その様子を、小高い場所から隠れて監視している御一行。『円の教団』の団員たちだった。

【ナトウ】「結構な大所帯だな」
【ファーケン】「洞窟の前に20人ほど。中にも何人かいそうだな。30人くらいか?」
【ナトウ】「肝心な子供の数がわからんな。こっそり潜入はできないのか?」
【メイレン】「建物ならともかく、いくら忍者でも入口が一つしかない洞窟じゃ無理ですわ」
【ナトウ】「そりゃそうだな」
【メイレン】「くれぐれも勢いで突入するなんてことは起こさないで下さいですわ。今日の目的は子供たちを助けることではないですわ」
【ファーケン】「へいへい」
【ナトウ】「ここでこれから行われる戦いを見物するだけだったな。変な命令だぜ。戦力分析ってところか?」
【メイレン】「そんなところですわ。
(ふぅ・・・・・・洞窟内の会話が聞こえていたら、この二人が絶対に突入していたところですわ)」

 メイレンだけには忍者の技により洞窟内の会話が聞こえていた。血気盛んなナトウとファーケンが飛び込まずにはいられない状況だった。

 キャラおさらい。

『荒ぶる豪剣・ナトウ』元・五ツ星剣士
 猿族・男。左足の膝下が義足。キオたちの師匠。円の教団での通り名は『豪剣』。

『荒ぶる発情期の猛犬・ファーケン』元・五ツ星剣士
 犬族・男。ブルドッグを思わせる顔をしているが犬獣族ではない。円の教団での通り名は『猛犬』。

『静夜にひそむ山猫・メイレン』元・五ツ星軍師。
 猫族・女。猫族の猫忍者。円の教団での通り名は『山猫』。

 他数人。戦士時の二つ名は表の世界に籍を置いていた頃のもの。皆、30歳の寿命で死んだと偽装をし、反体制組織『円の教団』にスカウトされた。

【教団員】「おーい、来たぞ(ひそひそ)」
【ナトウ】「情報通りか」
【ファーケン】「教団の情報網は正確だな」

 共通の武装に整った隊列の一団が、盗賊たちの洞窟へ向かい移動している。

【ファーケン】「騎士の小隊ってところだな」
【ナトウ】「30人ほど・・・・・・盗賊と同程度しかいねぇのか? 逃さない様に囲むとなると、最低でも3倍は欲しいところだが」
【ファーケン】「隊の指揮官は・・・・・・ありゃ貴族の御令女か?」
 隊列の最後尾に気品を感じさせる17、18歳くらいの少女。一人だけ馬に乗っており、この隊の代表は間違えなくこの人物であろう。
【ナトウ】「世間知らずの勇敢なお嬢様が、私兵を連れて悪者退治ってところかね」
【ファーケン】「酷い目に遭わんといいがのぉ」

【盗賊】「敵襲だ! 敵襲だ!」
 盗賊たちも気付き、ガンガンと鍋を叩いて仲間に知らせる。
【盗賊ボス】「ちっ、とうとう気付かれたか。・・・・・・なんだ、女だと?」

【女指揮官】「子供たちを開放して下さい。すぐに開放するのであれば、見逃しましょう」
 騎士隊の隊列が真ん中で割れ、馬に乗った女指揮官が前に出る。馬上から盗賊のボスに剣を向けた。

【盗賊】「なんでぇ、小娘が偉そうに」
【盗賊】「どうするボス」
【盗賊ボス】「めんどくせぇ。逃げようか?」
【盗賊】「はっ? ボス、マジっすか!」
【盗賊】「あいつら同じくらいの人数ですぜ。たいして強そうなやつもいねぇし」
【盗賊ボス】「見逃してくれるってんならよぉ。わざわざ、危険を犯すこともねぇじゃんか。武器と食料と金目なものを持って退散だ! おーい、ずらかるぞ、野郎ども!」
【盗賊】「えええっ!? ボス!」
【盗賊】「お、おい! 撤退だ! 撤退───っ!」

【騎士】「追いますか?」
【女指揮官】「いえ。それよりも子供たちの救出を」
【騎士】「はい!」

【ナトウ】「なんだあっけない」
【ファーケン】「一件落着か? まぁ良かったのぉ」
【メイレン】「いえ、あの盗賊のボス、なかなかしたたかですわ」

【盗賊】「ボス、マジで逃げるんですか?」
【盗賊ボス】「ああ? アホかそんな訳ないだろ。わざと子供を救出させるんだよ。そうすればあいつらはお荷物を抱えて戦わないといけねぇ。こっちが圧倒的に有利になるって作戦よ」
【盗賊】「───ボス、頭いい!」

 ▼

 洞窟前。

【子供たち】「わあぁん、怖かったよぉ!」
【子供たち】「ありがとう、騎士様」
【騎士】「お礼はあの方、アラクネ様に言ってくれ」
 と女指揮官に手の平を向ける。
【子供たち】「ありがとうございます、アラクネ様」
【アラクネ】「おねーちゃんでいいですよ」
【子供たち】「ありがとう、おねーさん」
【アラクネ】「うふふふ、みんな大丈夫? 助けられて良かったです」

【ファーケン】「アラクネ・・・・・・どこかで聞いたような」
【ナトウ】「この辺の地名だな」
【ファーケン】「ああ、それでか。若くてべっぴんさん。子供にもやさしいと来た」
【ナトウ】「どこのご令嬢かしらねーが、非の打ち所がないねぇ」

【アラクネ】「大地の力と魂の呼応を───肉体を魂の形に。キュア!」
【子供たち】「傷が治った?」
【子供たち】「腫れが引いた!」
【ライネ】「痛く・・・・・・ない」
【アラクネ】「今は痛みを抑えるくらいで我慢してね。街に戻ったら綺麗に治してあげますから」
【騎士】「アラクネ様、全員救出を確認しました」
【アラクネ】「それでは皆さん、山を降りましょう」
【騎士】「はい」
【アラクネ】「私たちが、絶対に故郷の村や町に届けてあげます」
【子供たち】「はい!」
【子供たち】「ありがとう、おねーさん」

【盗賊】「おーっと、そうは行かねぇぜ」
【盗賊】「げへへへ、ここで俺たち登場!」
【盗賊ボス】「行け、魔法使い! 子供たちを狙えっ!」
【盗賊】「風よ、石を砂利を巻き上げろ! 石の弾丸!」

【騎士】「魔法使いがいるぞ!」
【子供たち】「きゃあああ!」
【子供たち】「いてっ! いててっ!」
【アラクネ】「子供たちを守って下さい!」
【騎士】「は、はいっ!」
【騎士】「卑劣な! 子供たちを狙って、私たちの動きを封じる作戦か!」

【盗賊ボス】「頭がいいと言って欲しいね。どんどん行け!」
【盗賊】「火の理を右に。風の理を左に。ファイヤーボンバー!」

【騎士】「あちちちっ! く、くそぅ!!」
【アラクネ】「子供たちの盾になってあげて下さい! 大地の力と魂の呼応を───肉体を魂の形に! キュア!」
【騎士】「やけどが治っていく!」
【子供たち】「大丈夫、騎士様!?」
【騎士】「ああ、アラクネ様のおかげだ」

【盗賊ボス】「なんだあのヒーラーは! あんな治癒力、ありえねぇ!」
【盗賊】「すげーのか、あのお嬢ちゃん? ヒーラーってそういう役目だろ?」
【盗賊ボス】「普通のヒーラーが戦闘中に使ってるのは“シールド回復”だ。魔法のバリアを回復して、戦士を怪我をさせねぇようにするんだ。だがあの騎士たちは戦士じゃねぇみたいだから、そもそもシールドがねぇ。
 “キュア”は怪我を治すのを促進する魔法だ。早い話が、病院でやる魔法治療だ」
【盗賊】「あー、あのくそ高額な」
【盗賊】「やったことないわ」
【盗賊ボス】「普通だったら入院して何回もキュアしてもらって、1ヶ月かかる怪我を1週間くらいにできるみてぇな感じか。戦闘中に瞬間的に怪我を治すなんて聞いたこともねぇ!」

【アラクネ】「子供たちは私の後ろに! 私が一人とて怪我をさせません! 盗賊を全員、捕らえて下さい!」
【騎士】「はいっ!」
【騎士】「突撃!」
【騎士】「一人も逃がすな!」
【騎士】「痛っ! だが、治った!」
【騎士】「怪我を恐れるな! 突撃! 突撃! 突撃!」

【盗賊】「ちょっ! こいつらすぐに怪我を治して貰えると思って捨て身で無茶しやがる!」
【盗賊】「こんなの適う訳ねぇ!」
【盗賊】「ボス!」
【盗賊ボス】「く、くそう! に、逃げるぞ!」

【騎士】「そうはさせるか!」

 勢いに乗った騎士たちに逃げ腰の盗賊。あっという間に形成は決まり、盗賊たちは全員縛り上げられた。

【アラクネ】「つっ・・・・・・怪我はありませんでしたか?」
【子供たち】「僕たちは大丈夫だけど・・・・・・」
【子供たち】「おねーさんが傷だらけ!」
【騎士】「アラクネ様、ご自身にキュアを使って下さい!」
【アラクネ】「あっ・・・・・・つい忘れていました。大地の力と魂の呼応を───肉体を魂の形に。キュア! ふぅ・・・・・・大丈夫です」
【子供たち】「おねーさん!」
【子供たち】「よかった!」
【騎士】「ふぅ。アラクネ様はもっとご自愛して下さい」

【盗賊】「ちょっと待て! アラクネってまさか超人アラクネ!?」
【盗賊ボス】「ああ、そういうことか。道理で、すげぇ魔法力だと思ったぜ」

【子供たち】「ちょ、超人?」
【子供たち】「キャァァァっ!」
【アラクネ】「えーっと、不本意ながら一応、超人です。でも、そんなに恐くはないですよ~」

【盗賊ボス】「超人アラクネ。だが人はこう呼ぶ。聖母アラクネと。ちっ・・・・・・こいつは相手が悪かったぜ。まさか聖母様とアラクネ親衛隊だったとは」

【アラクネ】「・・・・・・がおー。超人だぞー」
【子供たち】「ぷっ!」
【子供たち】「くくくくっ、あははははっ」
【子供たち】「おねーさん・・・・・・ううん、アラクネ様! アラクネ様は、恐くない! やさしいもん!」
【子供たち】「超人じゃなくて聖母様だ。聖母アラクネ様だ」
【子供たち】「超人って、でっかくって恐いと思っていた。アラクネ様は、美人だ」
【アラクネ】「あら。うふふふ、もう、いい子たちなんだから」
 アラクネはぐりぐりと照れくさそうに子供たちを撫でる。
【子供たち】「えへへへ~」

【騎士】「アラクネ様、全員を捕縛しました!」
【アラクネ】「ご苦労さまです。それでは街に戻りましょう・・・・・・えっと、盗賊と一緒では子供たちが恐がりますね。では二陣に分けて、一陣は子供たちと先に下山して下さい。二陣は私と共に盗賊たちを連行します」
【騎士】「では、子供たちは私たちと一緒に」
【騎士】「さっ、アラクネ様に挨拶をして」
【子供たち】「はーい。アラクネ様、ありがとう!」
【子供たち】「アラクネ様、ありがとう!」
【アラクネ】「うふふふ。気をつけて。皆さんに幸福がありますように」

【ナトウ】「名前が地名と思ったら、まさか超人のご本人様だったとはな。思い出したぜ。超人アラクネ。母性欲の超人って話だったか」
【ファーケン】「女の超人は初めて見たが、見た目は人間のままなんだな」
【メイレン】「いえ、男女は関係なく“人の時の姿に治癒する”ことにより人の形を維持してるのですわ。
 そうしている超人も多いけど、ヒーラーを多く抱えて治療させるのが普通。アラクネは元々優秀なヒーラーだったのが、超人になった時に能力が大幅に上昇して自力でできるようになったらしいですわ」
【ナトウ】「ほう、人の形のままでいられるなら、みんなそっちを選びそうなものだけどな」
【メイレン】「人の形を維持するということは、超人化の肉体の能力アップを放棄することですわ。アリエルによる無敵結界があるけど、それは神剣があれば破れますわ」
【ナトウ】「強さを求めるには素直に超人の肉体に変貌しておいた方がお得かね」
【メイレン】「その辺は女心ってやつですわ」

【ファーケン】「しかし聖母様のおかげで仕事が楽に済んだのぉ」
【ナトウ】「ああ、忘れてた。盗賊どもの戦力分析するのが任務だったな」
【メイレン】「いえ・・・・・・私たちが討伐する標的。それがあの聖母アラクネですわ」
【ナトウ】「はぁ?」
【ファーケン】「なんでぇ。心優しい、お嬢さんじゃねぇか。悪行に手を染めろと言うならばワシは辞退するぞ」
【ナトウ】「場合によっては、敵対することになるぜ」
【メイレン】「しっ、見るですわ」

【盗賊】「ぎゃっ!」
 盗賊の一人の首が、騎士の剣で飛ぶ。
【盗賊】「そ、その場で死刑だと!?」
【盗賊】「そりゃ厳しすぎねぇか! 俺たちは亡者じゃないぞ」
【盗賊ボス】「どういう事でぇ! 話が違うぞ!」
【盗賊】「ボ、ボス、話って!?」
【盗賊ボス】「あっ、しまった。・・・・・・子供たちをさらって閉じ込めておけば報酬を弾んでくれるって話だったんだよ」
【盗賊】「なんだ、仕込みだったのか」
【騎士】「何を言っているかわかりませんな。誰かに騙されたのではないでしょうか?」
【盗賊ボス】「なっ! そんな馬鹿な! 前金として報酬の半額を貰っている! そこらの金持ちが遊びで払える額じゃねぇ!」
【盗賊】「つまり子供を拐わせて助ける。自作自演! これが聖母アラクネの正体なんだな! 今すぐ離しやがれ! 離さないとみんなにバラすぞ!」
【盗賊ボス】「馬鹿! 交渉できる状況か!」
【盗賊】「ぐはっ!?」
 アラクネ自らの剣で、自作自演を疑った盗賊の首が跳ねられる。
【アラクネ】「うふふふ、いやですわ。そんなことがある訳がありません」
【騎士】「黙らせろ!」
【騎士】「はいっ!」
【盗賊】「ぎゃっ!」「た、助け・・・・・・ぐはっ!」「ぐあっ!」
【盗賊ボス】「だ、誰にも言いません! どうか助けて───ぎゃっ!」

【メイレン】「母性欲の超人というのは賛美を集めるための嘘。“名声欲の超人”というのが、超人アラクネの正体ですわ」
【ナトウ】「賛美を受けたいがために自作自演か。こいつは胸糞悪ぃ。かわいいのにな」
【ファーケン】「こりゃ、まんまと騙されたわい。美人さんなのに残念だ」
【メイレン】(・・・・・・まったく男どもは。ですわ)



◆32-2 聖母アラクネ2

 翌日。

 サバリア王国。アラクネ区・王都アラクネ市。

【市民】「またアラクネ親衛隊が、悪党を倒したってよ!」
【市民】「子供たちをさらっていた酷ぇ盗賊だって」
【市民】「聖母アラクネ様、マジ聖母!」
 子供たちを救ったアラクネのニュースで王都は盛り上がっていた。

 ▼

 アラクネ城。
 昨日救出した子供たちを励ますためにと、昼食会が行われることになる。

【子供たち】「ここがアラクネ様のお城なんだ」
【子供たち】「お城って言う割に・・・・・・地味だね」
 建築物の高さ制限があるために、城と呼ばれる建物でも外見は地味な場合も珍しくないが、そこらにある宿屋の方が立派なくらい。城と言うには大袈裟な建物がアラクネ城だった。

【子供たち】「超人ってお給料、少ないのかな?」
【お手伝いさん】「アラクネ様はご自身の収入と、自分の権限で動かせるお金のほとんどを子供たちを救うために使っているのですよ。孤児院や病院や学校を作ったり」
【お手伝いさん】「兵を動かし救出に行ったり、そういう事にもお金が必要なんだぞ」
【子供たち】「───アラクネ様、すごい!」
【子供たち】「うわぁ、ほんと聖母様だ」
【子供たち】「地味なんて言ってごめんなさい!」
【お手伝いさん】「わかればよろしい。大変立派なお方です」
【お手伝いさん】「私たちの村は盗賊の焼き討ちに遭って、子供数人を残してみんな殺されたんだ。身寄りのなくなった私たちのために孤児院を建ててくれたり、ここの仕事を与えてくれたのもアラクネ様なんだ。ほんと、素晴らしい人だよ」

 その凄惨な事件もアラクネのシナリオだった事を、お手伝いの少女たちは知らない。

 ▼

 サバリア王国・アラクネ区・王都アラクネ市。
 超人区一つのみの小国である。

 サバリア城。
 城に入ると、まずは下り階段で地下階に案内される。建築物の高さ制限をごまかすために、地下に高さを求める。外からの見た目より、中は豪華さと威厳にあふれる。これが良くある城の構造である。

 サバリア城・アラクネの間
 城内に、ごく一部の者しか知らない一区画がある。高価な装飾品や絵画に飾られ、高級ホテルのスイートルームよりも豪華。アラクネは自城には戻らず、もっぱらここで生活していた。

【サバリア国王】「各所より賞賛の声が届いています」
 手紙の束をアラクネの元に運び、揉み手に作り笑顔で微笑む男。これがこの国の国王だった。
【アラクネ】「うふふっ、素敵」
 手紙の厚みに満足する。
【サバリア国王】「それと子供たちの救済募金も各地より届いております。それで・・・・・・これをどうぞ」
 と取り出したのは宝石で作られたティアラだった。
【アラクネ】「素敵!」
【サバリア国王】「お気に入りいただけましたでしょうか」
【アラクネ】「これ、いいなと思っていたのです。わぁ・・・・・・お高かったでしょ?」
【サバリア国王】「いえいえ、沢山の募金が集まりましたので。今回の名声の形としてお収め下さい」
【アラクネ】「うふふふっ、子供はまさに世の宝です。金を生む卵です」
 アラクネ、ティアラを頭に乗せ、鏡の前で小躍りする。
【アラクネ】「助けて良し、愛でて良し、愛されて良し、味も良し。子供ってなんて素晴らしいのでしょう」
【サバリア国王】「・・・・・・左様でございますか。(・・・・・・味っ!? 今、この女、味と言ったか!?)」
【アラクネ】「さて、次はどんな子供たちを救いに行きましょうか?」
【サバリア国王】「子供を男女構わずに手足を切って犯す狂人───というのを考えています」
【アラクネ】「まあ、なんて恐ろしいのでしょうか。それは早く子供たちを救いに行かないと」
【サバリア国王】「いえ、まだ噂にすらなっていない状況でして。申し訳ありません」
【アラクネ】「準備を進めて下さい。そうですね、次はもっと沢山の子供たちを“救いたい”です」
【サバリア国王】「でわ、100人、いえ120人くらいを」
【アラクネ】「うふふ、素敵。それとは別件で、こういうアイデアはどうでしょう? 学校建設資金を狙う悪党が現れたというのは。最近、募金の用途に口出してくる人がいるでしょ? ほら、サウ王国の貴族の」
【サバリア国王】「なるほど、子供のための学校建設資金を奪うとは酷い悪党です。それを退治すればますますアラクネ様の名声も高まりましょう。それと同時に募金をうやむやにするのに都合がいい。さすがはアラクネ様です。直ちに計画を」
【アラクネ】「うふふふ。ではそちらはよろしくお願いします。私は、“小屋”の方で昨日の子供たちとの昼食会を楽しんできます」
 アラクネはティアラを置き、質素な服に着替え、サバリア王国に設けられた“自室”を後にした。
【サバリア国王】「はい。ごゆっくりとお楽しみ下さい・・・・・・」
 頭を下げて見送るサバリア国王。
【サバリア国王】(この鬼女めっ!)
 顔を隠し、ギリっと奥歯を噛み締めていた。アラクネの退室を見届け、下げた頭を戻す。その時には顔に笑みが浮かんでいた。
【サバリア国王】(だが・・・・・・貴様の横暴も、もうすぐだ!)

 ▼

 アラクネ城。アラクネが影では“小屋”と呼ぶ場所。

【アラクネ】「ささいなパーティーですが、皆さん、楽しんでいって下さい」
【子供たち】「はーい」

『名声欲の超人アラクネ』
 3級超人・女。約340歳だが見た目は超人になった当時の18歳時の姿をしている。元々優秀なヒーラーだったが、超人化により魔法力が強化されたために、その能力は伝説級大魔法使いと呼ばれるスイートホームの所長・プリンに並ぶと言われる。

 募金を集め不幸な子供たちを救う聖母アラクネとも呼ばれる超人。だが、その正体は・・・・・・。



◆32-3 神剣

 ウエスタ王国・王都。
 西部・戦士連合本部。夜。

【警備】「!」
 建物内に蠢く影。警備員を音もなく気絶させた。

【エンカイ】「警備が一人だけとは。これはびっくりの警備の薄さでござるな」

『完全包囲の刃・エンカイ』元・五ツ星忍者。
 猿獣族・男。猿忍者で元頭領。円の教団での通り名は『猿忍』。

【部下】「まさか、神剣を盗む輩がいるとは、想定してないでござろう」
 エンカイの部下の猿忍者。円の教団のメンバー。

【エンカイ】「ちょっと一本お借りするだけでござるよ。偽物とすり替えて・・・・・・完了でござる」
【部下】「こちらの偽装も完了でござる」
 警備員を窓際に移動し、近くに拳大の石を転がす。
【部下】「どこからか飛んできた石がぶつかって気絶・・・・・・というストーリーはどうでござる?」
【エンカイ】「ははははっ、いいでござるな。しからば、ずらかるでござる」
【部下】「にんにん」

 戦士連合本部が見下ろす位置にある建物。
 そこに2人の女将校の姿があった。

『西軍大将・清廉たる鞭・ガーレット』五ツ星軍師。
 スペック32歳女。

『准将・空中作戦拠点・モノノル』五ツ星軍師。
 スペック17歳女。少数民族“翼の民”出身の軍師。

【モノノル准将】「神剣持って行かれちゃいましたよ。本当に返してくれるんですか?」
【ガーレット大将】「信頼できる人物が保証してくれている。さて、何に使われるのだろうな」

 ▼

 サバリア王国。
 アラクネ区・王都アラクネ市の片隅。貧民街にある円の教団の拠点。

【メイレン】「お疲れさまでした、猿忍」
【エンカイ】「にんにん。これが十二神剣が一振り『天空』でござる」
 それは立派な装飾が施されたレイピアで刀身の幅2センチほどの細身の剣だった。
【メイレン】「超人は絶対的と言えるレベルの防御結界により守られていますわ。そのエネルギー源であるアリエル供給を経つ剣。それが神剣ですわ」
【ファーケン】「触るのも間近で見るのも初めてだ」
【ナトウ】「何やら、威圧感をひしひし感じるな」
【ファーケン】「レイピアってのは意外と丈夫で重いものなのだが、これはナイフのように軽い」
【エンカイ】「おかげで盗みやすかったでござるよ。にんにん」
【ファーケン】「強度は大丈夫なのか? ポキっと折れてしまいそうだ」
【エンカイ】「絶対に折れない、刃こぼれすらしない不破の剣。神剣は12本ともそういうものらしいでござる」
【ナトウ】「俺にも握らせてくれ。うわ、軽っ。・・・・・・なるほど傷つかない。面白いなこれは」
 ナトウはそこらの石でこすったり、石をガシガシと斬りつけてみる。

【─?─】「うわぁぁぁ~っ。神剣を手荒に扱わないでくれたまえ!」
【ナトウ】「傷つかないと言うから。つーか誰だ?」
【アザ】「わっ! 剣を向けないでくれ。僕は『這い寄る・・・・・・』おっと、こちらでの通り名は『アザ』だ」
【ナトウ】「お仲間か」
【アザ】「傷つかないと言っても敬意を払わないと。神剣は、剣士たちの目標。勲章でもあるんだよ。それを貸していただいているんだから」
【ナトウ】「ああ、済まなかった。がさつな性分でな」
【アザ】「ああ汚れが。傷は付かなくても汚れるんだから。ふきふき。はぁー、ふきふき」
【ファーケン】「細かい男だな。お仲間と言う事ならば、よろしくな」
【ナトウ】「んっ?」
【アザ】「ホコリが。仕上げにワックスで。よし、キレイになった。むふーっ」 鏡のように映り込むピカピカの剣身に、頬を赤くして鼻息を荒くするアザだった。その剣身にファーケンが映り込む。
【ファーケン】「・・・・・・おーい。自分の世界に入らんでくれ」
【アザ】「えっ? あ、すまん。もう一度言ってくれ。耳が聴こえないんだ」
 アザは自分の耳を指差したあと、自分の口を指差す。
【ファーケン】「ほぉ、唇の動きを読んでいるのか。よろしくな」
【アザ】「うん、よろしく。討伐戦では僕が神剣を任される事になる」
【ナトウ】「ほう・・・・・・ってことは強ぇのか」
【ファーケン】「ワシらを差し置いて神剣担当か。そりゃどれほど強いか知りてぇな」
 ナトウとファーケンは一戦交えたい交えたい交えたいと、欲望丸出しの笑みを浮かべてアザににじり寄る。
【メイレン】「はいはい、仲間内の私闘は禁止ですわ」
【アザ】「お手柔らかに頼むよ。とても二人には敵う気はしない。僕が神剣を任されたのはこのおかげなんだ」
 と、アザは耳を指差す。
【ファーケン】「耳がいいのか・・・・・・いや、聞こえないんだったな」
【エンカイ】「対超人となれば当然“神の言葉”対策が必要でござる。神の言葉を聞かされてしまったら、頭がボーンでござる」
【ファーケン】「なるほど、耳が聞こえないのが超人相手ではメリットなのか」
【メイレン】「耳が聴こえないことに慣れていることですわ。アザは元々、対超人部隊の所属。彼が今回の作戦の中心になりますわ」
【アザ】「もっとも、超人相手の実戦はないまま引退したんだけどね。恥ずかしながら、実戦はこれが初めてということになる。みんなにはフォローをお願いするよ」

『這い寄る野生・ヒズ』元・五ツ星闘剣士。
 豹獣族・男。生来、聴力がない。剣と牙と爪で変幻自在に戦う技巧派。対超人隊にいたが、実戦はないまま引退。円の教団での通り名は『アザ』。右目の周りにアザのようなブチがあるのが通り名の由来。

【ナトウ】「フォローも何も、神の言葉を出されたら俺たちは役立ずだな」
【メイレン】「暴走状態になったら、もう逃げるしかありませんわ。皆さん、自分の鼓膜を突き破って、とにかく逃げて下さい」
【ファーケン】「ひー」
【エンカイ】「躊躇しないことでござる。躊躇すると死ぬでござる」
【ナトウ】「この作戦、下りたくなって来たわ」



◆32-4 ライネ

 とある食堂。
 大抵に宿屋は食堂、酒場を兼ねている。まだ昼で食堂の営業時間だが、二人組の男たちはすでにぐてんぐてんに酔っぱらい、二人組の女に絡んでいた。。

【酔っぱらい】「盗賊にさらわれたんだって? エッチなことをされちゃったのかい?」
【酔っぱらい】「どんな事をされるんだ? おじさんたちに話してごらん」

【客】「この前の事件の被害者だって(ひそひそ)」
【客】「気の毒に。たちの悪そうなやつらに絡まれてしまったな(ひそひそ)」

【姉】「ちょっと、ライネは・・・・・・妹は酷い目にあったばかりなんだ。放っておいてくれよ」
【ライネ】「・・・・・・」

 ライネと呼ばれた娘は、盗賊のボスに気に入られていた12歳ほどの兎族の少女。もう一人はライネを迎えに来た姉である。

【酔っぱらい】「そっちのちっちゃい娘の方だと? そりゃろくでもない盗賊だな」
【酔っぱらい】「そいつはスマンな。ムチムチのお姉ちゃんの方かと思ったよ」
【姉】「こらーっ、私だったらいいっての? どういうことよ!?」
【酔っぱらい】「だって、あんたは見りゃわかるよ。娼婦だろ? これで今晩どうだい」
 と酔っぱらいは指5本を出す。値段交渉である。
【姉】「おっ、気前いいじゃない・・・・・・って、ライネを故郷まで無事送り届ける役を任されてるんだ。そっちはお休み! 残念だったね」
【酔っぱらい】「ぎゃははは、残念そうなのはお前じゃんか」
【姉】「普段はロンド街のドンドン酒場ってところにいるから、今度来てくれよ(ひそひそ)」
【酔っぱらい】「うひひひ、機会があったらな」
【ライネ】「・・・・・・えっと、エッチなことをされました」
【姉】「いいよ、ライネ。無視して」
【ライネ】「脱がされて、体中を触られて───」
【酔っぱらい】「げへへへ。ちょっと面白そうだな。話しな、嬢ちゃん」
【ライネ】「はい、聞いて下さい」
【姉】「ライネ、相手しなくていいって」
【酔っぱらい】「いいじゃねーか」
【酔っぱらい】「話してスッキリすることもあるだろ。いいぜ、親切なおじさんたちが聞いてあげよう」
 酔っぱらいは興味本位でライネをはやし立てる。しかしそれはすぐに後悔へと変わる。

【ライネ】「汚いからイヤと言うと殴られました。無理やりそれを───」
 ライネは涙を流しながら、自分がされたことを事細かに淡々と語る。
【酔っぱらい】「お、お嬢ちゃん、もういいって」
【酔っぱらい】「俺たちが悪かったから」
【ライネ】「話させて下さい。お願いします」
【酔っぱらい】「は、はい・・・・・・」
【酔っぱらい】(ひぃ、とんでもないことをしてしまった)
【ライネ】「死ぬよりマシ・・・・・・でも死んだ方がいいのかな? 何度も思いました。思い切る気力もなかったのが幸いだったのかもしれません。
 でも、私は聖母様に救われました。聖母アラクネ様です。アラクネ様は私を盗賊から救ってくれました。傷だらけだった体を治癒してくれました」
 ライネは涙を拭く。瞳に光が灯り、笑みが浮かんだ。
【ライネ】「超人って本当は人を蹂躙する存在・・・・・・盗賊よりももっと恐ろしい存在のはずなのに、アラクネ様はそんな運命さえも慈母の心で乗り越えたのです」
【酔っぱらい】「おお、そうだよな。超人なんだよな」
【酔っぱらい】「やっぱでかいのか?」
 ライネが笑顔になり、酔っぱらいの気も緩む。
【ライネ】「いいえ、心だけでなく見た目も美しい方です」
【姉】「うん、おどろいたよ。むしろ可愛い感じ? 見た目は私なんかより歳下・・・・・・16から18歳くらいかね」
【酔っぱらい】「へぇ」
【酔っぱらい】「それは折角だから、ひと目見てから帰りたいな」
【姉】「清楚ではあるけど地味というか質素でさ。気楽に話しかけてしまって、超人様と知らされた時は真っ青になったよ。でも、お優しい人でね。笑って許してくれたよ」
【ライネ】「お屋敷も質素でした。ご自分で使えるお金の殆どは寄付に回してしまうのだそうです。子供たちのために学校や病院や建てて。本当に素晴らしい人です。
 そして、アラクネ様に賛同した人たちもお金や労力で子供たちのために働きかけて。アラクネ様が人の善意の和を広げているのです。なんて素晴らしいのでしょう」
【酔っぱらい】「どこまでも立派な人だな」
【ライネ】「話を聞いてくれてありがとうございました。私は辛い目に会いました。でも、おかげでアラクネ様と出会えました。それが辛かったことよりも、もっと素晴らしいことに思えるようになりました」
【酔っぱらい】「おお、そいつは良かった」
【酔っぱらい】「ああ、人生辛いことばかりじゃねぇ」
【ライネ】「アラクネ様のおかげで夢ができました。私もアラクネ様のようになりたい! 辛い目にあった人の力になれるように! いえ、なります。夢じゃなくて目標です」
【酔っぱらい】「よし、がんばれ! 嬢ちゃん!」
【酔っぱらい】「おお、応援するぞ! そうだな・・・・・・数日の生活費だけ残しておけばいいか。持ってけ、嬢ちゃん!」
 酔っ払いは重そうな布袋をガシャっとテーブルに置く。
【ライネ】「えっ、お金?」
【酔っぱらい】「てめぇだけ格好つけやがって。俺もだ!」
【姉】「おいおい、ちょっとちょっと! 相当な額だよこれは!」
【酔っぱらい】「嬢ちゃんに寄付するぜ。これをこれからの活動資金にするもいい、嬢ちゃんからアラクネ様に寄付してもいい。使い方は任せるぜ」
【酔っぱらい】「へへへ、悪い気分にしちまったのはこれで許してくれ。少し真面目に働きたい気分になったよ」
【酔っぱらい】「おお、ギルドで何かオイシイ仕事を探して来ようぜ」
【ライネ】「あ、ありがとうございます。これは必ず不幸な目に遭った子供たちを救うために役立てます!」
【酔っぱらい】「へっ、がんばりな嬢ちゃん」
【酔っぱらい】「じゃあな。主人、お代だ」
【姉】「なんだよあいつら。いい人か!」
【客】「俺も、少しで悪いが」
【客】「私も」
【店長】「私からもだ。それとここのお代はおごっておくよ」
【ライネ】「皆さん、ありがとうございます!」



◆32-5 世界の構造

 円の教団について。
 円を描いた旗をトレードマークとする。※この設定書き忘れてた(汗)
 大神罰後に生まれた社会体制や政治体制に反抗する反体制勢力。時代時代で義賊の時もあれば、市民に煙たがられていた時もある。
 一貫した理念として、体制の人口管理に反対の立場、庶民、貧民の味方の立場を取り、正義を信念に活動をしていた。

 体制の行っている30歳の寿命制限に関わる裏事情、シナリオのある戦争、戦争や残虐な死を与えることにより感情を揺さぶり、効率良くアリエルを得ていることを円の教団は知っている。
 ある時代では街宣団体。実情を暴露し賛同を得ようとするが、アリエルを効率良く得る代替手段があるわけではなく、変えられない不幸な運命を吹聴するだけの迷惑な団体となってしまう。
 テロリストのような扱いをされていた時代は、裏事情に対し妨害活動をしていた。自由に生き天罰を食らったほうがマシだと訴えるが、これも民意を得られなかった。
 円の教団自体が一枚岩ではない時代も珍しくなく、派閥争いで戦い合っていたり、各地で違う思想で活動している時もあった。

 強硬派は正義のためならば、市民を巻き込む犯罪をも厭わない。穏健派は体制との衝突もあるが、持ちつ持たれつの関係になることもあると柔軟であり、市民に対しては義賊の立場を貫く。
 現在は7派閥中、穏健派が5派、強硬派は2派。人数的にも穏健派が大多数であり、ナトウたちも穏健派に属する。

 組織構成は、各派閥のリーダーや幹部たち、大隊長格、隊長格、平隊員と大雑把なもの。メイレンやエンカイは隊長格。ナトウやファーケンは平隊員である。




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