未公開魔道書「魔眼を利用した時短移動のコツ」【魔道書サンプル】
■魔眼を利用した時短移動のコツ
※目的地に早く到着するための魔眼の使い方のコツ
リュエル
「これは割と役立つ技法だな。
やり方は簡単、目的地についた状況を思い浮かべながら運転をするだけだ。
(これは魔眼持ちでなくても、イメージするだけでも効果があるぞ)
とある観光客バスでの出来事の実例だが。
バスの観光客たちがバスの中で、口々に目的地についてからの事を楽しく語っていたら、バスが普段ではあり得ない早い時間に目的地に到着してしまい、運転手すらも困惑したというエピソードがこの世界にも存在する。
これはSF作品や地底人などの空想ノベルでも割と描かれている表現で、時間と体感と距離というものは実際にはイコールではない。
ごく身近な例としては「楽しい時間は早く過ぎてしまう」というのも、時間感覚を解釈するのに若干のヒントになるな。
(この技法は時間感覚と引き寄せなどの混ざり合った事象により発現する技なので、まずは大雑把にただ実行するだけでも効果的だろう)
こうした法則は、逆に言うと「まだ目的地につかないのか!」と焦ったりイライラしながら運転すると渋滞に巻き込まれたりトラブルが起きたりで到着時間がどんどん遅くなることを意味する。
それもある意味では引き寄せだからな。
だから運転するときは自らの意識を良い状態に整えておくことが重要だな。
この技法は普段から簡単に行えつつ威力があり、なおかつ能力も鍛えられるから
暇があれば試してみるといいぞ」