投稿一覧

  
2020年前期Vol.4 小説・旧(プロトタイプ)『妹の紋章』
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/24 15:26 最終更新日:2020/01/24 15:26

第五章『英雄祭』前編
閲覧制限つき(1000円/月) 作成日:2020/01/24 19:00 最終更新日:2020/01/26 05:12

早苗さん カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/23 23:14 最終更新日:2020/01/23 23:14

【2020年1月】配置アイテム2
閲覧制限つき(300円/月) 作成日:2020/01/23 17:54 最終更新日:2020/01/23 17:54

Geralt x Jaskier - The Witcher
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/23 13:43 最終更新日:2020/01/23 13:43

咲夜さん カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/23 00:13 最終更新日:2020/01/23 00:13

ちゃん呼びです!
一般公開 作成日:2020/01/22 19:58 最終更新日:2020/01/22 19:58

「ハナクボ 5 (特典ツキ)」配信開始
一般公開 作成日:2020/01/22 14:36 最終更新日:2020/01/22 14:36

【キャラクター情報】

 

情報制限解除!

ヴェーフェンの詳しい情報と制作雑談を公開いたします。

どうぞ御覧ください~

 

一般公開 作成日:2020/01/22 11:14 最終更新日:2020/01/23 23:52

シャニマスCG集完全版 基本13枚+差分150枚
閲覧制限つき 作成日:2020/01/21 21:10 最終更新日:2020/01/21 21:11

美鈴 カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/20 23:34 最終更新日:2020/01/20 23:34

喜イラストPSD
閲覧制限つき(100円/月) 作成日:2020/01/20 18:18 最終更新日:2020/01/20 18:18

喜のイラストクリンナップ
閲覧制限つき 作成日:2020/01/20 18:10 最終更新日:2020/01/20 18:10

小説『非幸福者同盟』第44節「涙」……を公開です(LINEノベル様)
一般公開 作成日:2020/01/20 11:06 最終更新日:2020/01/20 11:06

【制限なし】 おさゆく 【200120~200125】

まとめ動画

 

1.たぬき地蔵

 

 

2.菩薩

 

 

3.かしこい賢将

 

 

4.安全運転祈願

 

 

5.思惑

 

 

6.清く正しいかさ地蔵

 

 

 

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一般公開 作成日:2020/01/26 02:46 最終更新日:2020/01/26 02:46

クレヨンで描いているイラストをiPadで描きたい!
一般公開 作成日:2020/01/19 19:02 最終更新日:2020/01/19 19:02

連載小説「神幻闘姫ブリリアントセイバー」第10話
閲覧制限つき 作成日:2020/01/19 12:31 最終更新日:2020/01/22 22:00

【シロユリさんとクロユリさん189】白服の男/価値観とは?
一般公開 作成日:2020/01/18 22:21 最終更新日:2020/01/26 05:14

シャニマスCG集前編 基本7枚 (差分45枚+43枚)合計88枚
閲覧制限つき 作成日:2020/01/17 21:59 最終更新日:2020/01/17 22:00

超電磁砲4コマ描いた
一般公開 作成日:2020/01/17 20:14 最終更新日:2020/01/17 20:14

【2020年2月末まで】企画進捗のお礼に関して
 
上記の記事にある、企画進捗によるお礼に関しましての補足事項となります。
 
こちらは、黒白のアヴェスターの企画をENTYで開始した
【2019年9月 から 2020年2月29日】までの時点で
一度でも支援していただけていれば、進呈させていただこうと思っています。
複数プランの支援の履歴がある方には一番上位のプランの特典のみを進呈します。
 
ただし、連絡手段とこちらの対応能力の関係で、個別の連絡ができません
すでにENTYを解約されていたり、記事を見られない状態である場合には連絡が難しくなっています。
スムーズな特典受取のためには2月末の時点で記事が見られる状態である必要があります。
ご了承ください。
 
今後の予定といたしましては、2020年2月29日までの間に、
各案内を送付するためのメールアドレス登録用の記事を作成する予定です。

登録いただいたアドレスから、各プランの方へ
こちらでの準備ができ次第、順次、以下のご案内を行っていく予定です。
・書籍およびドラマCDの事前購入の申請窓口の案内
・ボイスアプリへの要望の申請窓口の案内
 
また、『星霊の一柱』以上のプランの方は、書籍などを発送する関係で住所登録が必須です。
Myページから「住所詳細(グッズなどの送付用)」に記入をお願いします。
こちらの登録が無い方には特典を送付できないのでご注意ください。
なお、住所記入の際には改行をしないで1行で記入していただけるとありがたいです。
一般公開 作成日:2020/01/17 19:12 最終更新日:2020/01/25 20:17

設定集(9)
閲覧制限つき 作成日:2020/01/17 19:09 最終更新日:2020/01/25 20:17

双子座♊
一般公開 作成日:2020/01/17 11:43 最終更新日:2020/01/17 11:43

2020年前期Vol.3 アランの『幸福論』にまつわるコラム
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/17 10:14 最終更新日:2020/01/17 10:14

作成分ゲームexe公開 [E's Laf++ Download 1/15/2020ver]
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/15 23:31 最終更新日:2020/01/15 23:31

[R-18] 成人向け PDFファイル 2020年1月 [NSFW] NSFW PDF files January 2020
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/15 22:32 最終更新日:2020/01/15 22:32

COMITIA131出ます!
一般公開 作成日:2020/01/15 21:20 最終更新日:2020/01/16 06:18

レールガンT1話感想
一般公開 作成日:2020/01/15 18:30 最終更新日:2020/01/15 18:31

コラボフリゲ『シュレディンガーの私』公開!
一般公開 作成日:2020/01/15 14:20 最終更新日:2020/01/15 14:20

ひじりん カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/14 22:19 最終更新日:2020/01/14 22:19

【1/19関西コミティア57】魔法使いのお時間よ9596【まり王K-45】

1/19関西コミティア57参加します。
まり王:K-45。
「魔法使いのお時間よ」の新作2本を予定。

 

「魔法使いのお時間よ9596」
サンプル


この新作はそのうち色塗って
kindle電子書籍「魔法使いのお時間よ」8巻発売するときに
無料で見れるようになると思います。
まぁ、それも3月頃になるかと。
まぁ見れないかも。それはお約束できかねる!
そしてもう1本は次のkindle本の時になるだろうから
また半年以上先になるだろう!(予感の予言)

 

なので、今回関西コミティアで買った人が幸せになるのだ。
時を掴むのだ!
栄光の架け橋は関西コミティアにあり!

あ、そしてnoteの有料機能を使ってこれ出してみようかなぁと思っている。
これは多分やる。

そんな感じ。

 

とりあえず

1/19関西コミティア57
https://www.k-comitia.com/
まり王:K-45。

で、よろしくお願いします。


まり王:とらのあな通信販売 

まり王 | メロンブックス 

note:https://note.com/mariouji

■極楽京都日記: 内海まりお漫画【掲載場所まとめ】 
 

極楽京都日記: 【1/19関西コミティア57】魔法使いのお時間よ9596【まり王K-45】 

一般公開 作成日:2020/01/14 21:46 最終更新日:2020/01/17 00:33

日記(2020年1月14日:火)~漫画短評執筆、新作・新作小説、プリキュア熱
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/14 12:08 最終更新日:2020/01/14 12:08

パルスィ カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/13 23:02 最終更新日:2020/01/13 23:02

Unity用マテリアルチェンジャーを作りました
一般公開 作成日:2020/01/13 14:35 最終更新日:2020/01/13 14:35

小説『非幸福者同盟』第43節「今回の敵」……を公開です(LINEノベル様)
一般公開 作成日:2020/01/13 11:20 最終更新日:2020/01/13 11:20

【シロユリさんとクロユリさん188】白服の男/信仰とは?

 

難しいこと言ってるようで、実は一コマ目で完結してる。

●C97新刊「シロユリさんとクロユリさん り・れこーでぃんぐ!第1巻」のコミック(紙)版、電子書籍(PDF)版をBOOTHにて販売します!
・コミック(紙)版→【https://satsukiya.booth.pm/items/1755826
・電子書籍(PDF)版→【https://satsukiya.booth.pm/items/1753839


●赤坂皐月のPIXIV FANBOXでは、漫画の作成秘話やブログなど、様々なものを投稿しております!
是非ご支援、並びにフォローのほどよろしくお願いします!→【https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1933459 】

一般公開 作成日:2020/01/13 00:52 最終更新日:2020/01/14 19:00

1月12日の生放送第2部の放送URL
閲覧制限つき 作成日:2020/01/12 22:54 最終更新日:2020/01/12 22:54

ルクヒップ元気v
一般公開 作成日:2020/01/12 18:54 最終更新日:2020/01/12 18:55

ネズミ年

 

 

ネズミ年よろしく。

4649=よろしく

 

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

一般公開 作成日:2020/01/12 14:18 最終更新日:2020/01/12 14:19

2020年1月12日(日)の放送スケジュール
一般公開 作成日:2020/01/12 13:36 最終更新日:2020/01/12 13:36

支援者限定のDiscordチャンネルの招待URL
閲覧制限つき 作成日:2020/01/12 08:33 最終更新日:2020/01/12 08:33

キャラデザ先行公開!:黒ギャル巫女がやってくる…?
閲覧制限つき 作成日:2020/01/11 23:35 最終更新日:2020/01/12 11:15

スケベなケツに挿入 灯織
閲覧制限つき 作成日:2020/01/11 22:00 最終更新日:2020/01/11 22:00

第27章
一般公開 作成日:2020/01/11 05:05 最終更新日:2020/01/11 05:05

囚われのセレナ 首輪バージョン
閲覧制限つき 作成日:2020/01/10 22:41 最終更新日:2020/01/10 22:41

キャラクター設定:ロクサーヌ
閲覧制限つき 作成日:2020/01/24 19:01 最終更新日:2020/01/26 05:12

きつね fox
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/24 10:02 最終更新日:2020/01/24 10:02

サキュバスちゃんの餌
一般公開 作成日:2020/01/23 22:58 最終更新日:2020/01/23 22:58

アルファVer1.0リリースのお知らせ

アルファVer1.0をリリースしました。(公開後に不具合修正をしたためVer1.01となっています)
http://nico.eco.to/stripmine./kjkss3/web/main.html
ダウンロードパスワードはこちら
https://enty.jp/posts/118114

実装内容
・ヒューマンイベント(他の人と関係するイベント)の中身を実装しました。
 ・がれきを壊す救助活動
 ・タイミングよくタップしてケガ人を治す応急処置
 ・アイテム、食料、水をあげる行動
・ボランティアコマンドを実装しました。
 コマンドは宿泊避難所にて左下隅のボタンから表示できます。
 各コマンドの内容は未実装です。
・生徒手帳の情報を増やしました。
・プレイヤーキャラのステータスを追加しました。
・スコア算出項目、日記項目を追加しました。
・各種バランス調整をしました。

 

不具合修正
・リアルタイムランキング情報がゲーム中に表示されない場合があった

 

次回の主な予定
・ヒューマンイベントで役に立つ情報を取得する部分の実装
・ボランティアコマンドの中身の実装
・拠点システムの実装

一般公開 作成日:2020/01/23 15:19 最終更新日:2020/01/25 19:55

Mirio Togata - My Hero Academia
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/23 13:27 最終更新日:2020/01/23 13:27

今週の更新について
一般公開 作成日:2020/01/22 22:53 最終更新日:2020/01/22 22:53

:)
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/22 14:39 最終更新日:2020/01/22 14:39

『スター☆トゥインクルプリキュア』第48話の感想~12星座のプリンセス、蛇遣い座のプリンセス、プリキュア=グローバリズム、テロリズム、アニミズム(ネタバレ注意)
閲覧制限つき(500円/月) 作成日:2020/01/22 14:33 最終更新日:2020/01/22 14:33

アリス カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/21 21:36 最終更新日:2020/01/21 21:36

きつね Fox girl
閲覧制限つき 作成日:2020/01/20 23:56 最終更新日:2020/01/20 23:56

漫画の力をフルパワーにする、漫画の力でフルパワーになる的なメディア「マンガフル」が始動
一般公開 作成日:2020/01/20 20:21 最終更新日:2020/01/20 20:21

喜のイラストペン入れ
閲覧制限つき 作成日:2020/01/20 18:13 最終更新日:2020/01/20 18:13

喜のイラスト下描き
閲覧制限つき 作成日:2020/01/20 18:08 最終更新日:2020/01/20 18:08

【キャラクター紹介】
一般公開 作成日:2020/01/20 10:42 最終更新日:2020/01/20 10:42

妹紅 カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/19 23:14 最終更新日:2020/01/19 23:14

Pray for Australia
一般公開 作成日:2020/01/19 13:19 最終更新日:2020/01/19 13:20

戦う黒髪少女
閲覧制限つき 作成日:2020/01/18 23:56 最終更新日:2020/01/18 23:56

きつね Fox girl
閲覧制限つき 作成日:2020/01/18 01:18 最終更新日:2020/01/18 01:18

にとり カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/17 21:47 最終更新日:2020/01/17 21:47

冬優子まんくぱ高解像度DL
一般公開 作成日:2020/01/17 20:05 最終更新日:2020/01/17 20:05

神座万象・第十四機関2020年1月
閲覧制限つき 作成日:2020/01/17 19:10 最終更新日:2020/01/24 22:27

双子座♊
一般公開 作成日:2020/01/17 11:52 最終更新日:2020/01/17 11:52

【キャラクター情報】
一般公開 作成日:2020/01/17 10:45 最終更新日:2020/01/17 10:45

囚われのヒロイン 追加サンプル
一般公開 作成日:2020/01/16 21:44 最終更新日:2020/01/16 21:44

新作先読み「魔法使いのお時間よ〜件の九段〜」
一般公開 作成日:2020/01/15 22:55 最終更新日:2020/01/16 00:57

[R-18] 成人向け PNGイラスト 2020年1月 [NSFW] NSFW PNG images January 2020
閲覧制限つき 作成日:2020/01/15 22:27 最終更新日:2020/01/15 22:27

報告

投稿が遅くなり申し訳ありません。

 

前回の投稿で少し大きな仕事を受け、一か月ほどかかると記載しました。

結果としては2か月近くかかりはしたものの、作業を終える事が出来ました。

 

しかしながら、また大きな仕事を受けたため、まだ制作の再開はできません。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

一般公開 作成日:2020/01/15 20:24 最終更新日:2020/01/19 21:45

うどんげ カラーバリエーション
閲覧制限つき 作成日:2020/01/15 16:56 最終更新日:2020/01/15 16:56

【てんとこ企画】配信中動画のご紹介①「あ~ちまん。」ゲーム実況 ライブ配信動画
一般公開 作成日:2020/01/15 09:15 最終更新日:2020/01/15 09:16

「独り、牛丼屋へ」配信開始しました!
一般公開 作成日:2020/01/14 21:55 最終更新日:2020/01/14 21:55

TEST
一般公開 作成日:2020/01/14 12:21 最終更新日:2020/01/14 12:21

【キャラクター紹介】
一般公開 作成日:2020/01/14 10:59 最終更新日:2020/01/14 10:59

まんがタイムスペシャル2013年5月号の謎エッセイ
一般公開 作成日:2020/01/13 15:25 最終更新日:2020/01/14 22:51

2019年12月の運営費報告です。
一般公開 作成日:2020/01/13 13:56 最終更新日:2020/01/13 13:57

【制限なし】 おさゆく 【200113~200118】

まとめ動画

 

1.氷上の妖怪

 

 

2.三十六計

 

 

3.超級覇王電影弾

 

 

4.体重芸

 

 

5.勝利の連鎖

 

 

6.強運薄幸

 

 

 

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一般公開 作成日:2020/01/19 01:07 最終更新日:2020/01/19 01:07

倒されるバレー 特訓!バレー少女 電子書籍版 サンプル2
一般公開 作成日:2020/01/13 00:00 最終更新日:2020/01/13 00:00

【合同イラスト】異世界と青春
一般公開 作成日:2020/01/12 18:57 最終更新日:2020/01/13 03:12

『スター☆トゥインクルプリキュア』第47話の感想~「排除」をはらんだ精神の起源で、仮初の連帯だとしても(ネタバレ注意)

 相羽です。

 今回はアニメ


●『スター☆トゥインクルプリキュア』

https://www.asahi.co.jp/precure/


 第47話「フワを救え!消えゆく宇宙と大いなる闇!」

 の感想です。

 ネタバレ注意です。

 ◇◇◇

 ◇◇◇

 ◇◇◇

 自分たちの精神の起源に「排除」を抱えていてなお、他者を尊重(多様性)できるのかという話なのですね。

 これまで作中でひかるたちの拠り所として肯定的な印象で描かれてきた「イマジネーション」は十二星座のプリンセスたちからもらったものに過ぎなかった。「イミテーション(模造)」に過ぎなかった。『仮面ライダーディケイド』だった(え)

 そして「イマジネーション」の起源である十二星座のプリンセスたちは、原初の時に意見が異なる蛇遣い座のプリンセスを「排除」していた。

 私たちの精神には、ア・プリオリ(先験的。先天的。)に「排除」の志向性も含まれている。

 「排除」を内包していた精神の起源だとしても、その状態ででも積み重ねてきたこれまでの物語の過程が最終局面では重要となりそう。

 幸せや平和は起源だけで決まるものではなく、結果が全てでもない。

 まどかさんは語る。(敵だったノットレイダーたちを)本当に受け入れているのかは分からないと。だが、仮初の連帯だとしても、無意味なのか?

 答えはもう出ている気がします。

 

 

次回:『スター☆トゥインクルプリキュア』第48話「想いを重ねて!闇を照らす希望の星☆」の感想↓

 

https://enty.jp/posts/122077

一般公開 作成日:2020/01/12 15:11 最終更新日:2020/01/22 14:37

無題
一般公開 作成日:2020/01/12 14:17 最終更新日:2020/01/12 14:18

ハイスペックだよ! イオナちゃん 第23話
一般公開 作成日:2020/01/12 11:47 最終更新日:2020/01/12 11:47

連載小説「神幻闘姫ブリリアントセイバー」第9話
閲覧制限つき 作成日:2020/01/12 05:27 最終更新日:2020/01/23 08:14

ハイパーアフェクシオンハートインフィニティ
閲覧制限つき 作成日:2020/01/11 22:29 最終更新日:2020/01/11 22:30

第28章

◆第28章 ケンタウロス高原討伐5・終結◆

◆28-1 天才の覚醒

 7時の方角・前衛。

【アライド】「大地よ、怒り暴れろ! ───ガイア・インパクト!」
 空と地がドォォンと轟き、ケンタウロス族の何人かが地面にバウンドする。
【ケンタウロス族】「ぎゃあっ!」
【ケンタウロス族】「うわっ!」
【ケンタウロス族】「二人気絶! 運んでくれ!」
【討伐隊】「おお、揺れた!」
【討伐隊】「地震を伴うアライドの広範囲攻撃だ! どうよ!」
【討伐隊】「なんでお前がえばってんだよ」

【アライド】「はぁっ! はぁっ! はぁっ! はぁっ! 次だ! 来い!」
【ケンタウロス族】「敵は息を切らしているぞ! 一気に畳み───グハッ!」
【ケンタウロス族】「隙だらけだ───ギャァッ!」
【ケンタウロス族】「な、なんだよ、こいつ。ボロボロなのに強くなってる!? ぎゃっ!」
【ケンタウロス族】「囲め! 必殺技で決める!」
【ケンタウロス族】「バフを頼む!!」
【ケンタウロス族】「遠距離も、必殺技だ!」
【ケンタウロス族】「無理だ! お前たちを巻き込んでしまう」
【ケンタウロス族】「構うな! どうせ、決死の覚悟だ!」
【ケンタウロス族】「あ、ああ! わかった!」
 ピキッピキッピキッピキッ!
 あっちこっちで魔法石が割れる音がする。
【アライド】「! ハァァァッ!」
 ケンタウロス族の狙いに気付き、アライドが前に飛び出る。
【ケンタウロス族】「大地の息吹よ───ぎゃあっ!」
【ケンタウロス族】「夜の闇───ぐはっ!」
 必殺技の発動を邪魔され、数人が倒される。
【ケンタウロス族】「くそっ! まかせたぞ! グハッ!」
 一人がアライドに決死の体当たり。アライドに一瞬、隙ができる。
【ケンタウロス族】「行くぜ! 疾風斬ッ!」
【ケンタウロス族】「吹き飛べ! 丸太切り!」
【ケンタウロス族】「脳天直撃! 爆裂ハンマー!」
【ケンタウロス族】「風の刃よ、切り刻め! 昇竜斬!」
【ケンタウロス族】「後衛、少し遅らせて合わせるぞ! ファイヤーアロー!」
【ケンタウロス族】「風爆!」
【ケンタウロス族】「風爆!」
 左右前後上下、更には遠距離技、更にはバフによりパワーアップした必殺技が一斉にアライドに襲いかかる。
【アライド】「!!!」
 アライドの眼光が軌跡を描く。
 一人の剣を撃ち、必殺技を同士討ちに向ける。
 一人の肘を跳ね上げ必殺技を空に反らし、ガラ空きになった脇腹に肘打ちを当てる。
 一人の横腹を蹴り、三角跳びの要領で別の一人の背中に飛び乗り踏み台にし包囲を脱する。そのついでのごとく、二人に一打ずつ浴びせる。
【アライド】「大地よ、怒り暴れろ!」
 一連の動作の間に必殺技の詠唱を終えていた。
【ケンタウロス族】「羽!?」
 アライドの背中に光り輝く羽が見えた。
【ケンタウロス族】「必殺技を撃たせ───」
【アライド】「───ガイア・インパクト!」
 身を挺して止めようとするケンタウロス族がまず吹っ飛ぶ。

【ユキナ】「繋がった!」
 アライドが必殺技を放つ瞬間、ユキナはそう叫んだ。

 ドォォォォォォォォォォォォォォォォォン! 
【ケンタウロス族】「ギャッ!」
【ケンタウロス族】「グハッ!」
【ケンタウロス族】「ぐっ!」
【ケンタウロス族】「ギリギリ、シールドが残った!! くそぉ、体、動け!」
【ケンタウロス族】「な、なんださっきとは違うぞ! 地がまだ唸って!?」

【ユキナ】「大地がねじれた!。ねじれたものには反動が来るぞ!」

 ドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!

【ケンタウロス族】「えええっ!? ギャッ!」
【ケンタウロス族】「ガッ!」
【ケンタウロス族】「ぐはっ!」
 回転しながら吹き飛ばされる。範囲にいた8人ほどが、全員気絶に至った。そして地面が裂ける。

【ケンタウロス族】「おい! 東側、地面が崩れちまった!」
【ケンタウロス族】「走り抜けるのは無理だ! くそ、せめて後ろを取られないように妨害しろ」
【ケンタウロス族】「西に移動しつつ、なるべく敵を倒せ!」

【討伐隊】「やった! これで東は守られた!」
【討伐隊】「すげぇ! アライド、新必殺技か!?」
【討伐隊】「なんか羽が生えていたぞ?」
【討伐隊】「近接アタッカーの広範囲攻撃ってだけでもすごいのに二回攻撃って!」
【アライド】「わからない。繋がったと思った瞬間、ああなった」
【ユキナ】「自力が底上げされた分、必殺技も底上げされたのじゃよ。ようやく繋がったが、今の段階では絶体絶命のピンチの時に限ると言ったところかのぉ。さっきのような修羅場を10回も経験すればモノにできるじゃろう」
【アライド】「はい、ユキナさん! がんばります!」
【討伐隊】「あの修羅場を10回って……」
【討伐隊】「俺も剣聖を目指そうかな?とか思っていた時もあったけど、もう完璧に諦めたわ」
【ユキナ】「さあ、ケンタウロス族を逃がすな! こんな強敵、なかなか会えんぞ! もう2、3回、絶体絶命のピンチに遭って来い!」
【アライド】「はい、ユキナさん!」
【討伐隊】「ひぃ~、鬼コーチ」
【討伐隊】「俺たちは少し休憩してからにしておこう。疲れた~」
【討伐隊】「その前に気絶しているケンタウロス族を縛ってくれ。目を覚ますぞ」
【討伐隊】「どうせ殺される運命なのに。気絶している内に絶命させてやりたいな」
【討伐隊】「首でも切るか?」
【討伐隊】「む、無理!」
【討伐隊】「教会の人はまだか」
【ユキナ】「縛りを解いてやれ。罪もなく死にゆく者に失礼じゃ。安楽死の技なら儂がいくつか持っている。それくらいは働いてやるかのぉ」
 ユキナが木から飛び降り、気流を操り、ふわっと着地する。
【討伐隊】「い、いいのですか? お願いできるのなら」
【ユキナ】「滅びゆく運命の種族、ケンタウロス族よ。そなたたちの死は無駄ではない。あやつ、アライドは人類最強の戦士なんてものを語る時に名の挙がる戦士に成長するだろう。その誕生の礎になれたことを誇りに、安らかに眠るがいい。命に永久の凍結を───むんっ!」
 気絶しているケンタウロス族の戦士たちはピクッと小さく震える。そして全員が絶命した。
【ユキナ】「丁重に葬ってやれ。皆、誇り高き戦士だった」
 ユキナは寂しそうに、それでいて優しげに微笑む。
【討伐隊】「…………あっ、はい!」
【ユキナ】「さて、儂は責任を持ってあやつを人類の守護神に育てないとな。でわな」
 ユキナは気流を操り、飛ぶように森の中へ消えていく。

【討伐隊】「……なんかいいな、ユキナさん」
【討伐隊】「最後の笑顔にドキッとしてしまった」
【討伐隊】「恐くて冷たい人と思ったら、そんな事ないな」

 と、熟女ファンを増やしたのはどうでもいい話。



◆28-2 5時の方角の攻防

 4時の方角に現れた偽シュン、ギュンを含むケンタウロス族のオトリ隊は、5時の方角中衛の位置に移動し討伐隊と激しく衝突する。

【ギュン】「山の風よ───荒ぶれ! 山嵐!」
 ギュンの必殺技、烈風を伴う上段の強打。
【討伐隊】「ぎゃぁ!」
【討伐隊】「くっ!」
【討伐隊】「うわっ!」
 一人は直撃でノックアウト。二人は烈風に巻き込まれて転がった。
【討伐隊】「強ぇぞ、赤兜のギュン!」
【討伐隊】「いや、強くなりやがった!」
【ギュン】「絶好調! やっぱ、これとこれがないと!」
 ギュンは本来の武器である“斧”を掲げつつ、トレードマークの赤兜をパシパシと叩いた。
【ケンタウロス族】「ギュンに続け! 喰らえ俺の必殺技!」
【討伐隊】「数が少ないからって油断するな! 強いぞ!」
【ギュン】「行くぞ! 必殺……と見せかけて逃げる!」
【ケンタウロス族】「はははははっ! じゃあな!」
【ケンタウロス族】「すまないが倒れている仲間たちは、丁重に葬ってやってくれ」
【討伐隊】「うわ、足速い! くそう、逃げられた!」
【討伐隊】「楽しそうに戦いやがって」
【討伐隊】「でもみんな殺されちゃうんだよな」
【討伐隊】「ああ……何か悪いことをしたわけじゃないのに」

【ケンタウロス族】「どんくらい残ってる?」
【ギュン】「20人くらいかな」
【ケンタウロス族】「もう敵を引きつける役には立ってないだろ」
【ケンタウロス族】「ヒーラーが全滅だ。最後に華々しく散りますか」
【ギュン】「あっ、だったら。おーい、東の戦士たち! 俺は『森を駆ける赤兜・ギュン』五ツ星斧使いだ。どうせだったら最後は強いやつと戦いたい! 誰か名乗りを挙げないか!」

【討伐隊】「おっ、一騎打ちか!」
【討伐隊】「面白ぇ! 誰か行かないか?」
【討伐隊】「よし、俺が出る!」
【討伐隊】「誰だ? 誰だ?」
【ナーン】「『舞い踊る巨大ハンマー・ナーン』五ツ星ハンマー使いだ!」

『舞い踊る巨大ハンマー・ナーン』五ツ星ハンマー使い。
 スペック29歳男。熊族。巨躯のパワーファイター。

【討伐隊】「たしか東の剣聖選抜で見かけたことがある!」
【ガンスロット】「東部剣聖選抜の、前回、前々回に出場した強戦士でがんす。両大会とも本戦出場、しかし残念ながら両大会とも初戦敗退でがんす。剣聖選抜だけに武器は剣限定。ナーン氏は剣は苦手との話でがんす。
 しかし愛用の巨大ハンマーを持っているナーン氏は五ツ星戦士でも頭一つ飛び抜けているでがんすよ」
【討伐隊】「あっ、魔法テレビで解説している人!」
【討伐隊】「『人間データベース・ガンスロット』さんだ」

『人間データベース・ガンスロット』五ツ星軍師。
 スペック24歳男、イタチ族。西部で有名な解説者とは赤の他人。

【ギュン】「剣聖選抜の本戦出場者か! そりゃ文句ない! じゃあ、始めようか!」
【ナーン】「いや、ちょっと待て! ボロボロじゃねーか。ヒーラー誰か、回復してやれ。魔法石は6個残ってるか? どうせだったら西部の選抜ルールで行こうぜ」
【ギュン】「おっ、いいねぇ。おっちゃん、太っ腹!」
【ナーン】「俺も寿命の近い身よ。お互いに人生締めくくる一戦と洒落込もうぜ! 行くぞ!」
【ギュン】「おうっ!」

【ガンスロット】「さあ、人生を賭けた一世一代の勝負が始まったでがんす!」



◆28-3 シュン vs ハイネス

 8時の方角。

【討伐隊】「中衛、抜かれた!」
【討伐隊】「慌てるな、後ろには青の騎士隊がいる!」
【討伐隊】「これ以上の突破を許すな! 左右から挟撃だ!」

【ケンタウロス族】「対応が早い! 何人が突破できた?」
【ケンタウロス族】「40人くらいだ」
【赤兜のシュン】「うわぁ、この人数で青の騎士隊とやりあうのか」
【ケンタウロス族】「青の騎士隊って2000人くらいだっけ?」
【ケンタウロス族】「この作戦には兵士は不参加、戦士のみ。それでも800人ほどだ」
【ケンタウロス族】「ま、いよいよ最期ってことだな」
【ケンタウロス族】「せいぜい時間を稼ぐぞ!」

【ハイネス】「来たぞ! 第3師団を中心に包囲陣を!」

【赤兜のシュン】「きゃー、ハイネスよー!」
【ケンタウロス族】「なんだそのしゃべり方!」
【赤兜のシュン】「いや、正体がバレないように」
【ケンタウロス族】「よりによって2位剣聖かよ。こりゃ命運尽きたな」
【ケンタウロス族】「シュ……じゃなくて、ギュンは後ろに隠れていろ! 顔はなるべく隠しておけ!」
【ケンタウロス族】「なるべく時間を稼ぐぞ!」

【青の騎士隊】「右へ流せ! 盾隊前に!」
【青の騎士隊】「槍隊、盾隊の後ろから攻めろ」
【青の騎士隊】「剣隊、周り込め!」

【ケンタウロス族】「ちょっ! こいつら強いうえに連携が!」
【ケンタウロス族】「騎士結束ってやつだ!」
【ケンタウロス族】「こっちも何か連携攻撃だ!」
【赤兜のシュン】「にわか仕込みが通用する相手じゃないわ! こっちはこっちの得意で勝負よ! 駆け回って!」
【ケンタウロス族】「そのしゃべり方はやめろ~。気が抜けるわ」
【ケンタウロス族】「こりゃ、どれだけ時間を稼げるのだか。とにかく走れ!」

【青の騎士隊】「赤兜のギュンに気をつけろ!」
【赤兜のシュン】「そこですわ! えいっ!」
【青の騎士隊】「ぎゃあっ!」
【青の騎士隊】「飛び出すな! やられるぞ!」
【ハイネス】「私が出る!」
【赤兜のシュン】「わっ、ハイネス! 行きますわよ!」
【ハイネス】「この斧の打筋は、シュンそのもの! 強さも同等だろうか。さすがは兄弟です!」
【赤兜のシュン】「よく似ていると言われますわ! とうっ!」
【ハイネス】「できれば金色のシュンともう一度相まみえたかったが、相手に不足はありません! はぁぁっ!」
【ケンタウロス族】「……意外とバレないものだな」
【ハイネス】「はぁぁっ!」
 ハイネスは意外と騙されやすいタイプだった。

 ▼

【討伐隊】「おーい、シュン・パーティー!」
【ネロ】「ネロ・パーティーだ!」
【討伐隊】「あっちでハイネスさんと赤兜のギュンが交戦中してるよ! 探してるんでしょ?」
【ヒカリ】「ありがとう!」
【ネロ】「やっと捕えた! 行くぞ!」
【ヒカリ】「みんな、ネロに続いて!」
【ミーシャン】「あいよ」
【ツクネ】「ひー、これが若者との体力差か」
【マフ】「ミーシャン、おんぶ~」
【ミーシャン】「甘えないの!」



◆28-4 5時の方角・終結

【ギュン】「うわっ! すげぇパワーだ! どう崩すか」
【ナーン】「ぬううっ! 速い上にこのパワーか!」

【ガンスロット】「さて、うってつけの解説役を見つけたので巻き込んだでがんす」
【ココ】「あ、ども。『暴れる生物学者・ココ』五ツ星魔法使い17歳。ケンタウロス族は見ての通り足が4本に手が2本、哺乳類としては珍妙な進化をした種族なので色々と研究のネタになっている種族です。
 ケンタウロス族は元々は木こりを主産業にしていた民族でした。7年ほど前、流行り病で種族滅亡の危機に。1万人ほどいた人口は4000人に数を減らしました。
 死を乗り越えたことで強い種族になった。そんな評判が出るほど、その後は沢山の強戦士を排出する民族として有名になるのですが、今思えば体に魔法石を宿すようになった事が原因でしょう。
 種族滅亡の危機がキッカケになり、魔法石に頼って生命維持をしていた進化途中の頃に先祖返り。そして、魔法石を宿すようになったために日常から魔法石の作用でバフが掛かっている状態になり強くなったのではないかと推測します」
 ココはやる気のなさそうな淡々とした喋り方で、すごい文字数を喋り続ける。学者肌の説明好きだった。

【ギュン】「へぇ、そういう事だったのか」
【ナーン】「そいつはついてねぇなぁ」
 うっかり、手を休めて解説を効いてしまう対戦者たち。

【ガンスロット】「不運としか言えないでがんすね」
【ココ】「種族的な話は以上です。はい、お二人さん、戦って下さい」

【ギュン】「おっと、再開だ! とうっ! とうっ! うらうらうらうら!」
【ナーン】「うおっ! ちょこまかと!」
【ギュン】「だぁぁっ!!」
【ナーン】「しかもこの強打! 手強い!」

【ココ】「二人とも攻撃重視のパワーファイターですけど、戦闘スタイルは全然違います。ナーンはじっくり地面を踏みしめての強打。ギュンは速さと瞬発力で加速した強打の二本立て」
【ガンスロット】「走り回り間合いを好きにできるギュン氏が有利な展開になっているでがんす」

【ギュン】「そうでもないよ。おっちゃん、もう慣れて来ている!」
【ナーン】「速い攻撃は小手先。無視してもいいダメージだ。警戒すべき強打は加速の乗った正面からの一撃。つまり正面から来るのがわかってる訳だ。わかってるなら、こうよ!」
【ギュン】「うわっ! おっちゃん、見た目の割に頭脳派!?」
【ナーン】「見た目の割にってのは余計じゃい! 俺の一打は小手先でも強いぜ! おらっ!」
【ギュン】「うわっ! げっ、斧が欠けた! これは打ち合っていたら不利だな。一気に決めるぞ! 山の風よ───荒ぶれ!」
【ナーン】「必殺技か! 向かい打つ! 大地の息吹よ、我が腕に宿れ!  ぬぉぉぉぉ───」
【ギュン】「山嵐っっっっ!」
【ナーン】「豪腕! 大地弾っっっ!」

【ココ】「両者、必殺技。共に魔法石の消費は2個ですね。共に大上段からの強打───」
【ガンスロット】「激突でがんす!」

【ギュン】「うおおおおっ!」
【ナーン】「ぬうぅぅぅぅぅっ!」
 激突する大斧と大ハンマー。せめぎ合う。
【ギュン】「わぁぁぁっ!」
【ナーン】「ぬぐぁぁぁぁっ!」
 そして両者とも弾け飛んだ。

【ガンスロット】「相打ちでがんす」
【ココ】「両者とも立ち上がりました。両者ともHP計が止まりそうな回転です」

【ギュン】「ふぅぅ、すげぇ一撃だった」
【ナーン】「ハンマーを弾き飛ばされるとは何年ぶりか」
 ナーンは近くに転がっていたハンマーを拾い、ひょいと担ぎ上げる。一方、ギュンの手にはしっかりと斧が握られていた。
【ナーン】「ハンマー使いがハンマーを弾き飛ばされちゃ話にならねぇ。この勝負、ギュンお前の勝ちだ!」
【ギュン】「……受け取っておくぜ、おっちゃん! 良し、俺の勝ちだ!」

【討伐隊】「ナーン、何カッコつけてんだよ! やるじゃねーか!」
【討伐隊】「ギュンも良かったぞ!」
【ケンタウロス族】「二人ともナイスファイトだ!」
 歓声と拍手がわく。

【ココ】「当事者同士で勝敗決定です」
【ガンスロット】「まあ妥当でがんすな。いい試合だったでがんす」

【ギュン】「じゃ……あとは兄貴に託すか。願わくば子供たちに救いがあるといいんだけど。最後に楽しい勝負が出来てよかったぜ。……おっちゃん、頼む」
 ギュンは目を閉じた。
【ナーン】「ああ、俺も楽しかったぜ。じゃあな……ふんっ!」
 ガシッと大ハンマーがギュンの頭を叩く。ギュンは気絶した。

【ケンタウロス族】「よし、俺らも潔く締めくくりますか」
【ケンタウロス族】「俺もパワーファイターがいいな。ギュンとは同じくらいだ。誰か相手してくれ」
【ケンタウロス族】「俺は四ツ星だが、五ツ星に負けない自信があるぜ」
【ケンタウロス族】「俺は最後は気持ち良く勝って終わりたいな。誰か、接待で頼むよ」
【討伐隊】「わはははっ、よーし、俺が相手になってやる」
【討伐隊】「俺で良ければ相手になるぜ」

【ガンスロット】「各々、相手を見つけてあっちこっちで対戦が始まったでがんす。勝っても負けてもケンタウロス族にとって、最後の戦いとなるでがんす」
【ココ】「解説はもういりませんね」
【ガンスロット】「いい戦いになることを願うでがんす」

 ▼

 3時の方角、中衛。
 ケンタウロス族は現れなかったが、森に潜んでいたオークルが騒ぎに驚いて暴れていた。
 オークルは豚から進化した魔獣。特徴は剣や斧、盾を作り、魔法を使う。非レア3魔獣の中では最も人に近いところまで進化していた種族である。大雑把な強さはミノタウル>オークル>ゴブール。

【討伐隊】「シールドを纏っているぞ! 見た目よりもタフだから気をつけろ!」

【レイズ】「4時? 5時? あっちは盛り上がってるみたいだね」
【リリ】「たまにキオの声……聞こえるよね?」
【レイズ】「あっ、気のせいじゃないのか。どんな声しているのよ、あの子」
【リリ】「あの声は便利だし元気が貰えるよね。はいっ!」
【オークル】「ブヒッ!」
【レイズ】「だよね。うふふふ。はっ!」
【オークル】「ブヒィィィ!?」

【討伐隊】「だ、誰だ? 気軽に会話しながらオークルをばっさばっさ倒している女の子たちは!?」
【討伐隊】「なんか妙な動きでオークルを翻弄している!」
【討伐隊】「って、西部の剣聖選抜に出ていたリリとレイズじゃないか! 本戦出場者だ!」
【討伐隊】「あっ、本当だ。東部に移籍? 誰だ、あの二人をまとめて引き当てたラッキーな軍師は!」

【マスオ】「やー、なんだろうね。最近、ツキ過ぎて恐いよ」

『准将・オーリン山岳地帯マスター・マスオ』五ツ星軍師。
 スペック24歳男。地道に成長を続け、准将になった軍師。
 准将に抜擢以来、経験を積むためにとオーリン山以外の場所にも転々と配置されていた。

【リリ】「これで全滅です」
【レイズ】「リリが言うなら間違いないね。マスオさーん、全滅だって」
【マスオ】「やー、ご苦労さま」
【カシミヤ】「出番なし」
【ノイン】「楽させてもらったよ」
【ノートン】「んだんだ」

 そんな訳でリリとレイズが配属になったのは、かつてネロがいたマスオ・パーティー。ネロが旅に出、奥さんのウニがおめでた。近接アタッカー2名募集のところを、見事リリとレイズをガチャで引き当てた。

【マスオ】「全滅だって。みんな、ご苦労さまー。元の配置に戻ってー」
【討伐隊】「了解」
【討伐隊】「いやぁ、すごかった、あの二人」
【討伐隊】「半分くらい、二人だけで倒したんじゃないか?」

【レイズ】「あっ、キオの声。伝達だ」
【マスオ】「彼、すごい声だね。知り合いなのかい?」
【レイズ】「うん!」
【リリ】「うふふふ、友達です」

 伝達の内容は、東部担当地域のケンタウロス族、一掃の報だった。



◆28-4 8時の方角・終結

 8時の方角、中衛後方。
 中衛を突破できた少数のケンタウロス族と青の騎士隊が衝突する。

【赤兜のシュン】「その攻撃は……とうっ! ですわ」
【ハイネス】「むっ! これを初見で止めるとは! やるっ!」
【赤兜のシュン】(だって初見じゃないんですもの)
 まだ正体のバレていないシュンだった。

【ケンタウロス族】「大地の力と魂の呼応を───シールド回復! あとはまかせたぞ!」
 ケンタウロス族のヒーラーがとどめを刺される直前に、シュンを回復する。
【青の騎士隊】「隊長! 残りは一人です!」
【赤兜のシュン】「全滅!? さすがは青の騎士隊……ですわ」
【ハイネス】「取り囲め! 退路を塞いで下さい!」
【赤兜のシュン】「わっ、一人を相手に容赦がない」
【ハイネス】「最後に我が青き閃光、受けるがいい!」
【青の騎士隊】「出るぞ!!」
【青の騎士隊】「隊長の必殺技、青き閃光(ブルーライトニング)!」
【赤兜のシュン】「来る!」

【ネロ】「くたばりやがれ! この、くそ野郎がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ドゴオオオオオオッンンンンッ!!
【青の騎士隊】「うわっ、なんだ!?」
【青の騎士隊】「大木が! 倒れるぞ!」
【青の騎士隊】「逃げろ!」
【ハイネス】「あの大木を一撃で!? はっ!」
【赤兜のシュン】「おっと!」
 大木はハイネスとシュンの間に倒れる。二人は飛び退き、距離を取る。青の騎士隊も避け、押しつぶされる者はいなかった。

【ネロ】「そいつには先に俺様たちが用がある!」
【青の騎士隊】「誰だ、貴様! 隊長の邪魔をするなんて!」
【青の騎士隊】「どこのパーティだ! 騎士隊の邪魔をするとはどういうつもりだ!?」
【ネロ】「ネロ・パーティ……いや、元シュン・パーティーだ! シュン、てめぇ何被ってやがる!」
【ハイネス】「シュンだと!?」
【ヒカリ】「はぁっ、はぁっ、はぁっ、シュン!」
【ミーシャン】「どういう事? シュンじゃない」
【マフ】「はぁはぁ、あれシュンだ」
【ツクネ】「ふぅぅ~。ホントだシュンじゃん!」

【シュン】「あちゃ~、さすがにみんなには隠せないか。ありがとうよ、ギュン」
 シュンは赤兜と斧を丁寧に地面に置く。そして背中にしょっていた剣を抜く。

【ハイネス】「『金色のケンタウロス・シュン』!」
【青の騎士隊】「……やっぱり」
【青の騎士隊】「だよな? 俺もそうじゃないかなと思ったんだけど」
【青の騎士隊】「対戦したことのある隊長が気付かない訳ないよなーと思って」
【青の騎士隊】「隊長って結構、うっかりな所あるよね」
【青の騎士隊】「根が素直なんだよ」
【ハイネス】「……むむっ。という事は、4時の方角は!」

【モノノル准将】「伝令───! 伝令───!
 4時の方角のシュンは偽物、オトリ隊でした。現在7時の方角に戦力を集めています。ハイネス隊の半分を7時の方角に移動して下さい。ハイネス隊長は残りの隊と8時の方角に対応して下さい。以上です」
 上空を旋回しながらモノノルが叫ぶ。
【青の騎士隊】「ちょっと遅かった!」
【青の騎士隊】「今、ちょうどシュンと気付いたところです」
【モノノル准将】「あっ、やはりこっちの赤兜がシュンでしたか。私は伝令の途中ですので、ガーレット大将に報告をお願いします」
【青の騎士隊】「了解です!」
【モノノル准将】「でわー」
 モノノルは飛んで行った。

【ハイネス】「それでは偶数の師団は7時の方角に。ライオネス総隊長の指揮下に入って下さい」
【青の騎士隊】「はい!」
【青の騎士隊】「うわっ、いい所なのに」
【青の騎士隊】「あとで話を聞かせてくれよ!」
【ハイネス】「『金色のケンタウロス・シュン』、最後の勝負です」
【ネロ】「ちょっと待った! シュンの最後は俺様たちに任せてもらうぜ!」
【青の騎士隊】「貴様、隊長を差し置き何を勝手な事を!」
【ネロ】「あ? シュンの正体もわからなかったヤツに、仲間の最後を任せられっか!」
【ハイネス】「む、むむっ……」
【青の騎士隊】(うーん、それを言われると弱いかも)
 何人かの騎士がそう心中でつぶやいた。
【シュン・ヒカリ・マフ・ツクネ・ミーシャン】(青の騎士隊・隊長になんていい度胸を……)
 ネロを除くシュン・パーティーの面々はそう心中でつぶやいた。
【ハイネス】「……残りは金色のシュン一人。どうとでもなる。まずは彼らに任せてみましょう」
 ハイネスはバツの悪そうな顔をして譲歩することにする。
【青の騎士隊】(シュン対5人パーティーか)
【青の騎士隊】(メインアタッカーはあのでかいのか。隊長相手にいい度胸をしていたな。誰だ?)
【青の騎士隊】(知らないやつだが、強そうだな)
 まさかネロが四ツ星とは誰も思ってもいなかった。

【ネロ】「……」
【ヒカリ】「……」
 ネロたちはシュンの5メートル付近まで、歩み寄る。
【シュン】「シールド残量は70%ってところか。こっちはヒーラーなし。これは厳しい勝負になりそうだ」
【ネロ】「あ? そんなのどうでもいいんだよ」
【シュン】「えっ?」
【ネロ】「ヒカリがてめぇに用事があるってよ。おい、ヒカリ!」
【ヒカリ】「ひゃ、ひゃいっ!」
【ネロ】「シュンに言いたいことがあるんだろ! さあ!」
【ヒカリ】「……シュン」
【シュン】「ヒカリ。心配かけたね」
【ヒカリ】「シュン! ……シュン! うわぁぁぁぁっ!」
【ネロ】「泣いてるんじゃねぇ! 今を逃すともう言えねぇんだぞ!」
【ヒカリ】「う、うん! シュン! 好き! 私は貴方のことが好きでした! 出会った時からずーっと好きでした!」

【ツクネ】「号泣したいきおいだ。子供か!」
【マフ】「だがそれがいい」
【ツクネ】「まったく貰い泣きするわ」
【マフ】「お姉さんもちょっと涙」
【ミーシャン】「やれやれ。やっと言えたわね」

【青の騎士隊】(おっ……これは邪魔できないな)
【青の騎士隊】(いいね、若いってのは)
【ハイネス】(フッ……)
 騎士隊の面々も静かに見守っている。

【シュン】「うん、気付いていた。僕もヒカリが好きだよ」
【ヒカリ】「シュン。ありが……」
【ネロ】「あ? 軽いな、シュンよぉ! どんくらい好きだよ? 何番目よ? 種族の垣根超えて結婚してぇくらいかよ? ハッキリしやがれ!」

【ツクネ】「あーまったくこいつは!」
【マフ】「いい雰囲気台無し!」
【ミーシャン】「やれやれ」

【シュン】「まったくネロは。うん、ヒカリが一番好きだ。十二剣聖に入れたら、結婚を申し込もうか……なんて考えていたんだよ、こっそりとね」
【ヒカリ】「……シュン」
【ネロ】「ぎゃはははははっ! だったら、話は早ぇ! 受け取れ!」
【ヒカリ】「えっ!? きゃああぁぁぁぁあ!」
 ネロはヒカリを掴み、ぐるぐる回して勢いをつけ、シュンに向けて放り投げた。
【シュン】「えっ! わぁっ!」
 シュンは剣を放り投げヒカリをキャッチする。
【ヒカリ】「きゃっ、お、お姫様だっこ!?」
【ネロ】「30分待ってやる。そこらの人影のないところで、ちゃっちゃと子種を仕込んで来い! チャンスは1回、絶対に外すんじゃねぇぞ!」

【シュン】「えええっ!?」
【ヒカリ】「な、なにを言ってるのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
【ツクネ】「あーまた、やらかした?」
【マフ】「いや、こいつのこういうところ、たまに好きだわ!」
【ミーシャン】「あははははっ、頑張ってきなさい」

【ハイネス】「それはさすがに看過できません! ケンタウロス族の子孫を残すわけには行かない!」
【ネロ】「それがよ、大丈夫だって話だよな? 説明頼む」
【ミーシャン】「女が猿族、男がケンタウロス族の場合、子は猿族になるんですって」
【ネロ】「まあ、そんなの出来てたら考えればいいじゃねーか。どうするよ、シュン、ヒカリ!?」
【シュン】「あははは。まったく、ネロは無茶苦茶だ。ヒカリ、お願いしていいかな?」
【ヒカリ】「は…………はいっ!」
【シュン】「ありがとう、ヒカリ! 剣は預けておく。必ず戻ってくるから、ちょっと待っていてくれ」

【ネロ】「まったく、世話の掛かるヤツらだぜ」
【マフ】「いやぁ、お酒が欲しいわ。だめ?」
【ミーシャン】「だめです」
【ツクネ】「いやぁ、酒がなくても酔えるわ! ネロ少年、グッジョブ!」
【ネロ】「いていて、バシバシ叩くんじゃねぇ! ぎゃぁぁ、抱きつくな!」

【青の騎士隊】「えっと……(チラッ)」
【青の騎士隊】「どうしましょう……(チラッ)」
【ハイネス】「……」
 完全に場の主導権を失った青の騎士隊。ハイネスの動向を見守る。
【ハイネス】「ふぅ、念の為に9時から8時の間を警戒する。均等に広がり待機しろ」
【青の騎士隊】「はい、隊長!」

 ▼

【シュン】「行くよ、ヒカリ」
【ヒカリ】「き、来て! シュン!」

 都合によりシーン省略。

 ▼

 30分ほど経過。

【シュン】「おまたせ。まずはヒカリを安全な場所に」
【ヒカリ】「きゅう~」
 シュンのお姫様抱っこの中でヒカリは気絶していた。HP計が停止している。
【ネロ】「あ? シールド切れ?」
【シュン】「シールドが攻撃と判断したみたいで。あははは」
【ネロ】「どんだけだよ!」
【ツクネ】「ほほう、それほどに」
【マフ】「ヒカリが目を覚ましたら話を聞きましょうか」
【ミーシャン】「ヒカリ、良くがんばったね。よしよし」
 ミーシャンがヒカリを受け取り、近くの草むらに横たわらせ頭を撫でる。
【ヒカリ】「ふへへ~」
【ミーシャン】「いい夢見てるみたいよ、この娘」

【シュン】「さて、これで思い残すことはない……こともないけど、これ以上望むのは贅沢だね。最後の戦いと行きますか。ネロが来るのかい?」
 シュンは、ネロとハイネスを見る。
【ネロ】「ああ、それだが。ハイネス、任せられるか?」
【ハイネス】「私でいいのですか?」
【ネロ】「自分の程度はわかってんよ。シュンに勝つには残念だがもう一ヶ月、いや3週間足りねぇ。譲ってやんよ」
【ツクネ】「謙遜してるんだか、自信家なんだか……」
【ミーシャン】「というか2位剣聖、青の騎士隊の隊長にホントいい度胸ね」
【マフ】「恐れを知らない少年だ」
【ネロ】「それによぉ、やり合いたそうな顔をしているじゃねーか。二人ともよ!」
【シュン】「うん。剣聖選抜のリベンジマッチだ」
【ハイネス】「ああ、ハンデのない対戦をしたいと思っていました」
【マフ】「んじゃ、剣聖選抜のルールでいいね。魔法石は6個。回復は……あれ? シールド、フルに回復してんじゃん」
【シュン】「あれ、本当だ。……きっと、愛の奇跡的な? ふふふふ」
【マフ】「まったく、ノロケて。こっちは準備オッケー」
【ハイネス】「いつでも。では、始めましょう」
【シュン】「行くぞ!」
 こうしてシュン、最後の戦いが始まる。

【ハイネス】「むっ! ぬっ! 先ほどとは鋭さが違う! そうだ、これこそが金色のシュンの剣です!」
【シュン】「さっきは斧で戦っていたからね。やはり剣が馴染むなぁ」
【ハイネス】「なるほど。それで別人と錯覚させられていたのですか!」

【青の騎士隊】(隊長がどさくさ紛れに言い訳してる)
【青の騎士隊】(そういえば隊長って隊員の顔を憶えるの苦手だよな)
 騎士隊員は心中でツッコミを入れた。

【ハイネス】「大会の時よりも鋭い!」
【シュン】「大会の時よりも反応がいい!」
【ハイネス】「騎士結束と森バフによる能力アップに差はないものと考えた方がいいですね」
【シュン】「騎士結束って、周りに仲間がいるだけでバフがあるのか。多人数で戦う連携技みたいなものだと思っていた」

【ネロ】「と、なるとシュンが有利じゃねーか? ここはコロシアムと違って壁がねぇ!」
【シュン】「はぁっ! はっ! はっ! おっと」
 距離を詰めての強打からの連打。ハイネスからの反撃はひらりと避け距離を取る。
【ネロ】「ほら、あれがズリィんだ! 足の速さを活かしてのヒット・アンド・ウェイ。自分が戦いたい時だけ近づいて、戦いたくない時は離れる。あれで主導権を奪って行きやがる!」
【ハイネス】「主導権を握らせないために距離を詰めていくのがセオリー。ですが足を使った戦いをケンタウロス族と競うのは愚策。ならば……全て後手に回りましょう!」
【ネロ】「動きを止めただと? シュンの思うままじゃねぇのか?」

【シュン】「行くぞ!」
【ハイネス】「!」
【シュン】「!?」
 足を止めたハイネスに突っ込むシュンだが、ビクッとして横に飛び退く。
【シュン】「そう言えば、これがあったんだよね」
 優位なはずのシュンがハイネスの間合いにどう飛び込もうか、様子を窺うことになる。

【マフ】「……なんで攻めないの、シュン?」
【ネロ】「ありゃ、殺意でフェイントを掛けてるんだ。逆にわざと隙を見せて誘い込んだりな」
【ツクネ】「あー、決勝でゲインとやりあってたやつね」
【ミーシャン】「地味で見てる方は退屈なのよね」
【マフ】「なんでネロ少年まで冷や汗流してんのよ?」
【ネロ】「わかんねぇか? ありゃ、えげつねぇわ。こんな距離、ありえねぇ間合いとわかっていても斬られそうだぜ。あの殺意の中に踏み込むにはクソ度胸がいる!」

【シュン】「ふぅ、飛び込むしかないかなぁ。行くよ! 地よ、風よ、天に!」
 ピキッと魔法石が割れる。地と空を蹴り立体的にジグザグに跳ねる。
【ハイネス】「!」
 天から───とフェイントを掛け、ハイネスの斜め背後の低い位置をシュンが取る。
【ネロ】「死角を取った!」
【シュン】「貰った! 天馬流───」
【ハイネス】「ふっ!」
 ハイネスが振り返りもせずに背後に剣を向ける。切っ先はシュンが寄り目になるほど、的確に眼前を捕らえる。
【シュン】「わっ! ひぃぃ、危なかったぁ!」
 シュンが飛び退く。踏み込んでいたら自ら剣に顔を突っ込んでいた。

【ツクネ】「必殺技、不発!」
【マフ】「魔法石、1個無駄に使わされちゃった」
【ネロ】「あ、危ねぇ! いや、あれは避けられただけ上等だ! いつも通りに上から行く天馬流星剣だったら、避けられずに終わってた所だ」

【シュン】「ひぇぇ、完全に死角を取れたのに、あんな正確に!」
【ハイネス】「騎士結束をただのバフと思って貰っては困ります。感覚の共有こそが真髄。漠然とした以心伝心と言った所でしょうか」

【青の騎士隊】「つまり、俺たちがみんなハイネス隊長の目って事だ! 死角はないぞ、金色のシュン!」
【青の騎士隊】「まぁ隊長ほど的確に掴める騎士も稀なんだけどな」
【青の騎士隊】「普通は、隊の右の方から危機感を感じる、左の方から勝利の高揚を感じるとか、その程度だよな」

【シュン】「死角がないのなら、正面からだ!」
【ハイネス】「!」
【シュン】「届かない距離とわかっていても、この殺意のフェイントの中に飛び込むのは恐いね。あっ、隙! ……ってこれもどうせフェイントなんだよね。ブレずに真正面! 地よ、風よ、天に! 天馬流星剣!」
【ハイネス】「!」
 ハイネスは左に行くとフェイントを掛け右前方に転がる。シュンから見て左の低い位置。右利きのシュンにとってまともな攻撃できない方向だった。
【ハイネス】「ハッ!」
【シュン】「わっ!」
 シュン、ハイネスに反撃され飛び退く。

【ミーシャン】「また魔法石が1つ無駄になったわね」
【マフ】「しかも一打入れられた!」
【ネロ】「チッ! 少しは考えやがれ!」

【シュン】「うーん、これはまいった。あっさり失敗だ。これは恐いけど、上から行くしかないかな。行くぞ! 地よ、風よ、天に!」
 シュンはジグザグに空中を駆け上り、ハイネスの頭上やや後方の死角から必殺技のモーションに入る。

【ネロ】「バカがっ! だから上から行ったら避けれねだろうが!」

【ハイネス】「ハッ!」
 ハイネスの剣がシュンの眼前へと正確に向かう。
【シュン】「ここだっ!」
 シュンはハイネスの剣を剣で弾く。
【ハイネス】「なにっ!?」
【シュン】「正確すぎるのが欠点! 来る場所がわかっていれば! 喰らえ! 天馬流星剣! ハァァァァァァァッ!」
【ハイネス】「クッ! ハッ! ハッ! クッ! 雷光よ切り裂け。青き閃光(ブルーライトニング)!」
 ハイネスは必殺技の無敵時間を回避に利用する。最小限の被害で済んだと言えるが、それでもシュンの攻撃の半分以上を受けてしまう。更には魔法石を2個消費してしまった。

【ツクネ】「やった!」
【マフ】「そうだよ、剣が来る場所がわかってるんだもん」
【ネロ】「いや、だからってよ、わざわざ顔の前に剣を突き付けられに行くか?」
【ミーシャン】「顔をオトリにするようなものね」
【ネロ】「まったく、いい度胸してやがる!」

【シュン】「地よ、風よ、天に! 天馬流星剣!」
【ハイネス】「くっ! 雷光よ切り裂け。青き閃光(ブルーライトニング)!」
 再び、天馬流星剣。ハイネス、青き閃光でかわす。

【ツクネ】「連続行った!」
【ネロ】「攻め時の思い切りがいいんだよ、シュンのやつは。こっちが対応を思いつく前に猛攻をかけて来やがるんだ!」
【ミーシャン】「これで必殺技の残り回数はシュンが2回、ハイネスが1回」
【ハイネス】「くっ!」
 ハイネスがよろける。
【マフ】「もう一回行っちゃえ、シュン!」
【シュン】「もちろん! 地よ、風よ、天に!」
【ハイネス】「その残りの一回を守りに使う私ではない! 雷光よ切り裂け!」
【シュン】「えっ、よろけていたのはフェイク! しまった、誘い込まれた! 地よ、風よ、天に!」
 シュン、発動中の必殺技を捨て、最後の魔法石で次の必殺技を使う。さらに宙を蹴り、ハイネスの死角の数カ所を跳ね回る。
【シュン】「こうかな? はっ!」
【ハイネス】「殺意! いや殺意のフェイントか! 土壇場でそれを憶えるとは! いや、それとも本当に狙っている場所か!?」
 シュンも殺意のフェイントを織り交ぜて撹乱する。

【青の騎士隊】「隊長!」
【青の騎士隊】「危ない!」
【ハイネス】「!」
 ハイネスには二択が迫られる。本能的に殺意を感じる場所か。騎士結束により仲間が危険を知らせる場所か。どちらかに反応しなければならない。

【ハイネス】「考えたな。しかし───悩むまでもない。仲間を信じてこそ騎士道! 雷光よ切り裂け! 青き閃光(ブルーライトニング)!」
 ハイネスは自分の本能よりも仲間を信じた。
【シュン】「あははは、これは相手が悪かった。ギャッ!」
 ハイネスの剣撃、落雷の連撃。剣撃は払い除けたものの、雷撃をモロに食らってしまう。

【青の騎士隊】「やった!」
【青の騎士隊】「さすがは俺たちの隊長だ!」
【マフ】「シールドはギリギリ残ってる!」
【ネロ】「いや、もう勝負は付いた」
【ツクネ】「感電で硬直してるね、あれは」

【ハイネス】「ハッ!」
 ハイネスはシュンの胴にトドメの一撃を放つ……が、それを寸止めし剣を鞘に収めた。勝敗は決した。ハイネスの勝ちである。

【ハイネス】「ふぅ……ギリギリの勝利でした」
 数年後の対戦があれば……と言いかけた言葉をハイネスは飲み込んだ。

【シュン】「はぁ……リベンジマッチで勝って人生を締めくくりたかったけど、そうは上手く行かなかったか」
 シュンの硬直状態が解ける。

【ハイネス】「何か言い残したいことは?」
【シュン】「うん、ヒカリをよろしく。最後は、ネロ。君の新必殺技がどうなったか見てみたいかな」
【ネロ】「あ? 正直、まだ人様の人生の締めくくりの祝砲になるようなレベルじゃねえぞ。まだ30点って所だ」
【シュン】「その辺はイメージで補完するよ」
【ネロ】「……いや20点だな。そのくらいで補完してくれ。将来、必ずそのイメージを超えてやる! 行くぜ! くたばりやがれ! この、くそ野郎がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
【シュン】「あっ、その掛け声は変えて欲しかったかな」
【ネロ】「喰らえ! 超新星爆ッッッッ!!!!」
【シュン】「みんな、じゃあね」

 ドォォォォォォォォン!



◆28-5 終結

 作戦総本部。

【ガーレット大将】「煙幕が晴れた。んっ?」
 ガーレット大将は高度遠望魔法『バードビュー』で一人の男の姿を見つける。

【ケイゼス】「…………!」
 7時の方角・村近く。空に向け手を振っているのは『保身が第一・ケイゼス』。ケイゼス・パーティーと前線に配置されていた者たちが、風上の煙幕の消火作業をしていた。

【ガーレット大将】「煙幕が弱まったのはケイゼスのおかげか。ならば、お仕置きはなしにしてやるか……などと、これくらいで許されると思うなよ!」

【ケイゼス】「ひぃっ!」
【前衛隊の戦士】「どうしました、ケイゼスさん?」
 臆病者の勘が遥か遠くのガーレット大将の怒りを感じ取っていた。

【モノノル准将】「どうしました、大将?」
【ガーレット大将】「煙幕が晴れた。残りは7時の方角の大隊のみだが、前線のアライドが時間を稼いでくれたようだな。応援が間に合い、もう時間の問題だろう」
【モノノル准将】「翼の民の監視隊を出しますか?」
【ガーレット大将】「そうだな。念の為に潜伏しているケンタウロス族がいないか探索に出してくれ」

 ▼

 7時の方角中衛。

【ケンタウロス族】「いよいよ、ここまでか」
【族長】「みんな、よく頑張った。ここまでにしようか」
【ケンタウロス族】「おーい、降伏するぞ!」
【族長】「子供たちにシールドはない。痛くないようにしてやってくれ」

【討伐隊】「終了だ! ケンタウロス族の族長が降伏したぞ!」
【ケンタウロス族】「なんだ降伏か」
【ケンタウロス族】「うん、まぁ無理だよなぁ」
【ケンタウロス族】「おーいあんた、最後はあんたに頼むわ。いい戦いっぷりだったぜ」
【ケンタウロス族】「えー、俺まだ戦い足りねぇ。誰か最後に戦ってくれ」
【ケンタウロス族】「私も最後は戦ってがいいな」
【討伐隊】「おっ、カワイコちゃん。俺に任せろ……えっ、そんなに可愛いのに五ツ星なのか? 俺じゃ力不足だな。誰か~」
【討伐隊】「おーい、誰かこの人と戦ってくれ。初めての戦場だ。戦闘しないとカードが貰えねーんだ」
【ケンタウロス族】「おっ、あんたレキノのデスゲームの勝者じゃん! 俺で良ければ相手になるぜ。俺に勝てれば五ツ星が付くと思うぞ」
【ケンタウロス族】「終わりか。誰か酒持ってないか? 最期は気持ち良く逝きたいぜ」
【討伐隊】「おお、俺の故郷の酒で良ければ。強いぞこれ」
【ケンタウロス族】「誰か剣聖選抜のルールでやらないか?」
【討伐隊】「俺で良ければ付き合うぜ」

【ケンタウロス族の子供】「戦い終わったの? ふぁぁ、眠い」
【ケンタウロス族】「もう寝ていいよ。疲れたね」
【ケンタウロス族の子供】「うんお休み」
【ケンタウロス族】「おーい、スリープを使える人はいないかい?」
【討伐隊】「任せて。安らかに、健やかに、深く落ちるように……スリープ!」
【ケンタウロス族】「来世でも友達になれるといいね」
【ケンタウロス族】「うん、来世で」
【ケンタウロス族】「私たちも眠らせてください」
【ケンタウロス族】「俺も頼むよ。いてて、こりゃ骨にヒビ行ってるか?」
【討伐隊】「おーい、スリープが使えるやつは手伝ってくれ」
【討伐隊】「悪あがきするやつは……いないか」
【討伐隊】「みんな安らかに逝ってくれよ」
【討伐隊】「教会の人が来たぞ」

 明け方頃、空に赤い柱を立てていた天使は村の上空から去る。ケンタウロス族、全員死亡をもって、『ケンタウロス高原・ケンタウロス族討伐』作戦は終了した。

 ▼

 後日。

 ウエスタ王国・王都。
 西部戦士連合本部。

【ガーレット大将】「ケンタウロス族の子孫を産む可能性のある貴殿には、戦士連合の監視下に入ってもらう」
【ヒカリ】「は、はい。もし子供に魔法石が宿っていた場合はやはり……」
【ガーレット大将】「そうだとしても、たった一人の魔獣に天使がわざわざ柱を立てに来る事はない。処分されるような事はない……だが、子孫にそれが遺伝する疑いがある場合は不妊手術を受けて貰うことになる。安心してくれ、と言える内容ではないがな」
【ヒカリ】「でも、せめて生きてさえいてくれれば」
 ヒカリは自分の腹をやさしく抱いた。

【ネロ】「ったく、気が早ぇな。まだできたかどうかもわかんねーのによ」
【マフ】「こら、そう言うことは言わないの」
【ツクネ】「まったくネロ少年は」
【ヒカリ】「ぜ、絶対にできてるもん! たぶん!」
【ネロ】「たぶんじゃねーか」
【ミーシャン】「でも、あまり期待しすぎると、できてなかったら落胆するわよ」
【バーン】「うむ。そんなに当たるものじゃないぞ」
【マフ】「あらぁ、バーンさん、実体験?」
【ツクネ】「お姉さん、興味津々」
【バーン】「はっはっはっはっ」
【ミーシャン】「異種族間だと、妊娠は難しいとも聞くしねぇ」
【ツクネ】「三ヶ月もすればわかるかな?」
【マフ】「ケンセイ・シックスくらいの確率のつもりで当ったらラッキーくらいに思っておきなよ」
【ヒカリ】「む~~~~! できてるもん!」

【モノノル准将】「はいはーい、みなさん、お静かにお願いします」
【ガーレット大将】「もし妊娠がわかった場合、子供が生まれた時は検査を受けてくれ。以上だ」

 ▼

 ウエスタ王国・王都。
 戦士ギルド。

【ギルドお姉さん】「戦士ギルドにようこそ」

 ネロ・パーティー一行は給料の受け取りに。

【ネロ】「チッ、アラームなし。カードの更新はねーか。まぁ避けもしねぇシュンと大木を叩いただけじゃ仕方ねーか」
【ツクネ】「今回は移動しまくっただけだし」
【マフ】「はぁ、くたびれ損」
【ミーシャン】「まぁ、減給にならなかっただけ良しとしましょう」
【ヒカリ】「配置無視したんだもんね」
【バーン】「はっはっはっ」
【ネロ】「おっ、バーンのおっさんはボーナス乗ったみたいだな」
【ヒカリ】「負担を掛けたと思うので、そうだったら良かったです」
【バーン】「なに、大した戦闘はなかったよ。それよりもネロは西部に留まるのか? 西部の剣聖選抜は4年後だ」
【ツクネ】「それを待ってるネロ少年じゃないか」
【ミーシャン】「来年は北部ね」
【マフ】「パーティー解散かな。まあ、私もツクネも、いつ、ことぶき脱隊するかわからないし」
【ヒカリ】「うん。私もいつ、おめでた脱隊するかわからないし」
【マフ】「……」
【ツクネ】「……」
【ミーシャン】「……」
【ヒカリ】「無言で肩を叩いたり頭を撫でないでよ!」

【ネロ】「まあ、急ぐことはねぇ。2、3個依頼をこなしてからでいいんじゃねーか? バーンのおっさんの戦いっぷりを見てみたいしな」
【ヒカリ】「そうね。これなんかどう? 異常進化した巨大オークル退治。難易度は四ツ星」
【ネロ】「こいつなら活躍すれば五ツ星決定だな!」
【マフ】「オッケー」
【ツクネ】「いいね」
【ネロ】「おっ、そうだ。解散するまでの短い間だが、パーティー名はよ“シュン・パーティー”で行かねえか? あだ名でもいいんだろ?」
【ヒカリ】「───!」
【マフ】「賛成っ!」
【ミーシャン】「あら。いいじゃない」
【バーン】「ああ、それはいい」
【ツクネ】「まったく、ネロ少年は! ネロ少年は!」
【マフ】「お姉さん、惚れるわー」
【ネロ】「あ、うっせー、思い付きだ! ばしばし叩くんじゃねぇ! どうよ、ヒカリ?」
【ヒカリ】「───うん!」
 ヒカリは力強く頷いた。

 ▼

 ウエスタ王国・某所。
 マスオ・パーティー。

【リリ】「あっ……」
 リリの額の前で静電気がパチっと跳ねる。
【レイズ】「もしかして未来視(ビジョン)?」
【リリ】「はい。三ヶ月後くらい……なんだか柄の悪そうな男が女の子に『てめぇ、本当にくじ運、強ぇな!』なんて唸っていたのですが、なんでしょうか?」
【レイズ】「知り合いじゃないの?」
【リリ】「ええ、会ったことのない人です。ただのノイズでしょう。良くあることですので気にしないで下さい」
【マスオ】「……なんか彼とダブるなぁ。まさかね」
【リリ】「それよりも次はどうします?」
【レイズ】「うーん、稼ぎのいい作戦を狙って行きたいところだけど、まあガチャで引かれるままでいいんじゃない」
【リリ】「ええそうしましょう」
【マスオ】「僕たちは、まずは拠点にしているオーリン町の宿屋に戻ろうと思うんだけど、どうするかい?」
【レイズ】「みんなの子供たちに会ってみたい!」
【リリ】「宛てもないのでご一緒させて下さい」
【ノイン】「チビたち大人しくしてるかな」
【カシミヤ】「ノートンの奥さんやウニに迷惑かけてそう」
【ノートン】「んだんだ」

 ▼

 後日談。

【ギール】「その話、辞退させてもらう。敗者復活に甘んじることなく、次回、実力で剣聖の座を掴んで見せよう!」

【ラフテフ】「これはビックリ。折角ですのでお受けしましょう!」

 5位剣聖『金色のケンタウロス・シュン』が亡くなったために、6位剣聖だった『凍剣の雪女・ユキシロ』が5位剣聖に繰り上がる。
 6位剣聖には剣聖選抜で5位・6位決定戦決定に敗退した『空の王・ギール』、『嗤うトリックスター・ラフテフ』の対戦により決定されることになるが、性格の差で対戦をすることなくラフテフに決定した。

 よって、西部剣聖は以下の通りに。

 1位『静かなる野獣・ゲイン』28歳男、狼男。
 2位『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』24歳男、騎士。
 3位『サイキックソルジャー・マゼラック』18歳男、超能力者。
 4位『自己愛の貴公子・ガルリアン』20歳男、ナルシスト。
 5位『凍剣の雪女・ユキシロ』五ツ星魔法剣士。18歳女、雪女。
 6位『嗤うトリックスター・ラフテフ』五ツ星剣士。25歳男。奇術師。

 

一般公開 作成日:2020/01/11 05:06 最終更新日:2020/01/11 05:07

第26章

◆第26章 ケンタウロス高原討伐3◆

◆26-1 ケンタウロス族討伐作戦・始まる

 大規模作戦のためにケンタウロス族の村を中心に、6~12時の方角を西部、12~3時の方角を北部、3~6時の方角を東部の戦士連合の将が受け持つ。

 9時の方角後衛・作戦総本部・総指揮は
『西軍大将・清廉たる鞭ガーレット』五ツ星軍師。
 スペック32歳女。爆乳と鞭がトレードマーク。

 5時の方角後衛・東部作戦本部・指揮は、
『東部中将・大局を操る者ナーナ』五ツ星軍師。

 4時の方角前衛・作戦支部・指揮は、
『准将・山に愛されし軍師ミミル』五ツ星軍師。

 ▼

 モリー・パーティーはミミルの作戦支部付近に配置される。

【キオ】「うちのパーティーが前衛に配置って珍しい! いつも防衛ラインの守り専門なのに」
【モリー】「川が防衛ラインってことだ。少し南に流れる川があって、西のコーネル港の方へと向かう大河に繋がる。
 脱出ルートとしては遠回りなのだが、川に入られると面倒だろ? 剣が使えなくなってしまうし、シールドがあっても溺れたら死ぬ。戦士であることの意味がなくなってしまったら、力が強く泳ぎの得意なケンタウロス族が有利だ。確実に狙ってくるルートだと思う」
【キオ】「ケンタウロス族って泳げるの?」
【エンジ】「意外でござるが、ケンタウロス族、というか馬でござるな。馬は泳ぐのが得意なのでござる。生まれた時から誰に教わることなく、泳ぐことができるとの話でござる」
【キオ】「へー、体、重そうなのに」
【モリー】「なので東部担当の方角は、麓の最終防衛ラインにはナーナ中将、川の防衛ラインにミミル准将の2つの作戦拠点を作る。私たちはミミル准将の守護だ」
【キオ】「おー! 俺がミミルを守る!」

【ミミル】「くすくす、相変わらず声が大きいのです。守って下さいなのです」
 後方のミミルにもキオの声が届いていた。

 ▼

 各配置でそれぞれの軍師が読み合いを始めている。

【ガーレット大将】「本命は10時の方角。最短距離でトッペリ港に向かうコースだ。ケンタウロス族ならば2週間で走れる距離だろう」
【ケンタウロス族の軍師】「最短ルートは当然警戒される。しかし、だからこそまさかと思うルートでもある」
【討伐隊軍師】「9時の方角のここはコーネル港を目指す場合の最短ルートだ。今回は忙しくなりそうだぞ」
【ミミル】「遠回りして北南東のルートを取る可能性も十分あるです」
【ナーナ】「包囲網を抜けてしまえば、ケンタウロス族は足の速さで圧倒的に有利じゃ。全方向、手を抜けんな」
【モリー】「山の風向きを考えるとしばらくは休んでおいた方がいいかな」
【ケンタウロス族の軍師】「大会の直後だ。西部の担当方角には、大会出場の猛者共が集まっているだろう」
【ナーナ】「西部は避け、未知の北部、東部に賭けるかのぉ?」
【ガーレット大将】「逆に考えれば、西部の強戦士は技が知られている」
【ミミル】「最も警戒するは、剣聖シュンなのです」
【ナーナ】「敵の主力は当然、新剣聖のシュンじゃろう。しかし……」
【ケンタウロス族の軍師】「シュンがいる隊が本命と思うだろう。それを利用できないか?」
【ナーナ】「翼の民の監視網は便利そうじゃの」
【ケンタウロス族の軍師】「空からの監視を防ぐいい手がある」

【ガーレット大将】「さて、正午を過ぎたが狼煙はなし。まあ当然だろうな。作戦開始の銅鑼を!」

 ゴォォォォン! ゴォォォォン! ゴォォォォン!

 11時の方角・前線。ネロ・パーティー。

【ネロ】「チッ! やはり、始まっちまうのか」
【バーン】「ケンタウロス族は今や屈指の戦闘種族。戦わずして降伏など誰も予想していないだろう」
【ヒカリ】「シュン……」
 泣き腫らして赤くなっているヒカリの目に更に涙がにじむ。
【ネロ】「チッ、ヒカリ! てめぇ、いつまでもメソメソしてんじゃねえ!」
 ネロ、ヒカリの脳天にベシベシとチョップの連打。
【ヒカリ】「いたっ!? 痛い痛いってネロ~」
【マフ】「こら、ネロ! まったくデリカシーのない!」
【ネロ】「うっせー! ヒカリ、俺様たちはどうする? いや、てめぇはどうしたい? てめぇがうちの軍師だ! てめぇが決めろ! シュンにどうしてぇ!?」
【ヒカリ】「シュンに───もう一度会いたい!」
【ネロ】「軍師様の命令じゃ、しかたねぇ! 付いて行くぞ!」
【ミーシャン】「あら、素直じゃないんだから」
【ツクネ】「ツンデレか!」
【マフ】「あらやだネロ少年、お姉さん、惚れちゃうわ」
【ネロ】「あぁぁぁぁ、てめぇら、うっせ───! ヒカリ、指示を出しやがれ!」
【ヒカリ】「うん! 少し待って。港の方向は……地形……いえ距離よりは……川は遠すぎる。騎士隊の配置は……。バーンさん、他の剣聖たちの配置はどうなっているか知ってる?」
【バーン】「ああ、6時から順に……」
 ヒカリは地図に色々と書き込んでいく。
【ヒカリ】「シュンに会える可能性が高いのは───ここ!」
 ヒカリは3分ほど唸り、地図の一点を指さした。
【バーン】「この配置は私に任せろ。行って来るがいい、若者たちよ!」

 ▼

 ケンタウロス族の動向。

【ケンタウロス族の男】「陽動は俺たちにまかせろ」
【ケンタウロス族の男】「どうせ、来年には寿命の身。一族の役に立って散ってやるぜ」
【ケンタウロス族の女】「子供たちは任せたよ」
 30歳の寿命に近い者たちが決死のオトリ役を買って出る。

【ケンタウロス族】「この木、煙が酷い上に臭くて間違えて燃やすと大変な事になったよな」
【ケンタウロス族】「まさか役に立つ日が来るとは」
 ケンタウロスの村のあちこちから白煙が上がる。

 ▼

 戦士連合の動向。

 空。

【空の翼の民】「空に煙幕! げほげほっ! こいつはたまらん。翼の民・偵察部隊は退避する!」

 作戦総本部。

【ガーレット大将】「翼の民による空の監視を潰しに来たか。やはり魔獣相手のように楽には済ませてくれないな。見える見える……光……集まれ。バードビュー」
 俯瞰───空から見下ろす視点で戦況把握ができる高度遠望魔法。ガーレット大将は煙幕の上の高高度から戦地全体を見下ろした。

 ─間─

【モノノル准将】「小一時間、動向なし。村に攻め込みたくなる状況ですね」
 と、部下の准将。
【ガーレット大将】「通常の民族ならばそれもいいのだがな。攻め込んだ所を逃げられてしまっては、ケンタウロス族には追いつけん。誘っているのかもしれないな。だが持久戦にはこっちが有利だ。ゆっくりと出方を待つとしよう」
【モノノル准将】「煙幕が広がってますね。風向きが変わりましたか?」
【ガーレット大将】「いや、動きがあった。煙は6方向に広がっている。12、2、4、6、8、10。……つまり偶数時の方角だ」
【モノノル准将】「12、2、4、6、8、10時の方角、了解。指示はどうしますか?」
 モノノルが復唱とともに地図に敵を示す駒を配置する。
【ガーレット大将】「特に指示はなし。元より、全方向を警戒している。ほとんどが陽動だろうが、本隊だろうがオトリ隊だろうが一人残らず討伐することに変わりはない」
【モノノル准将】「ケンタウロス族5274人討伐。いやな作戦になってしまいましたね、ガーレット大将」
【ガーレット大将】「超人の暴走の被害に比べれば大した数ではない……そう考えてしまう辺り、私らは人が死ぬことに慣れてしまっているのであろうな」



◆26-2 各隊の動向

 ネロ・パーティー。
 バーンを除くネロ・パーティーは本来配置の11時の方角・前衛より10時・後衛まで移動の後、8時・後衛の方角へと馬車を借り移動している。

【ネロ】「8時の方角か。どうしてここなんだ?」
【マフ】「本命視されているルートは、トッペリ港の10時の方角、コーネル港の9時の方角、川を使う4時の方角。どんな理由が?」
【ヒカリ】「突破さえできれば、正に馬並みの脚力を持つケンタウロス族が有利だもの。どの方角でもいい。ならば、戦力の薄そうな場所を狙うはず」
【ツクネ】「でも、大会が近かったせいで、西部担当の方角には剣聖選抜の出場者が全員参加で、まんべんなく配置されているんでしょ?」
【ネロ】「ああ、俺様たちが配置されていた場所もバーンのおっさんが指名された場所だったな。おかげでおっさんは留守番だ」
【ミーシャン】「大会出場の強者が配置されている西部は、避けようと考えそうなものだけど」
【ヒカリ】「ケンタウロス族の軍師の目線で考えた場合、北部、東部は未知。命がけのギャンブルは避けたいはず。西部の方角は強者揃いだけど戦力はわかっている。そして確かに強者揃いだけど、一人だけ戦う気のなさそうな人がいるじゃない」
【ネロ】「あ? 誰だ」
【ツクネ】「あっ!」
【マフ】「あっ!」
【ミーシャン】「ああ、なるほどね」
【ヒカリ】「剣聖たちの配置は各パーティーの軍師たちには知らされてないんだけど、ケンタウロス族がこれに気付いたら、ここを狙う可能性が高いと思うの」

 ▼

 8時の方角・前衛。
 この配置を担当するのは───

【ケイゼス】「はぁ……恐い。早く帰りたい」

『保身が第一・ケイゼス』五ツ星剣士。前・西6位剣聖。
 スペック34歳男。兎族。
 一言で解説するならば臆病者。それを極めた結果、危機回避能力が超越する。その能力たるや、寿命で死ぬのは恐いと参加した前剣聖選抜大会では6位に入賞するほどに。
 なお、前大会はあからさまに寿命免除目当てで、最低順位の6位入賞を狙う。今大会では即ギブアップ。真の実力が見えない戦士である。

【ケイゼス隊軍師】「敵の先頭、見えました。赤い兜! あれは要注意人物の新剣聖シュンの弟『森を駆ける赤兜・ギュン』五ツ星斧使いだと思います。どうしましょう、ケイゼスさん」
【ケイゼス】「うーん……逃げましょう」
【ケイゼス隊軍師】「えっ、逃げるのですか!? 確か、15、16歳の五ツ星に成り立ての戦士。ケイゼスさんなら瞬殺でしょう」
【ケイゼス】「前衛と言うと通常の魔獣戦では先鋒隊です。敵をかき回して分散し、中衛の攻撃隊になるべく均等に割り振ってパスするのが重要な役割です。ですが今回は中衛の攻撃隊が動きを予想しやすいように、そのままスルーするのが得策でしょう」
【ケイゼス隊軍師】「なるほど」
【ケイゼス】「ただし、ただ逃げるのは駄目です。敵の戦力、人数を正確に後方を守る隊に伝えます。戦場で最も大切なのは情報の共有です」
【ケイゼス隊軍師】「なるほど!」
【ケイゼス】「では、進路から外れて、敵がルートを変えないように上手く誘い込みましょう」
【ケイゼス隊軍師】「前衛隊、全隊に伝令! 敵の通過を監視しやすい、高台に───北200メートルの位置に移動し潜伏する!」
【前衛隊の軍師】「ケイゼス・パーティーに続くぞ!」
【前衛隊の戦士】「さすが元剣聖だな。頼りになる」
【前衛隊の戦士】「戦場に慣れているよな」

【ケイゼス】(…………元剣聖のネームバリューには助かりますな~。しかし、なぜでしょう。戦いを避けるべきと私の勘が言っています。くわばらくわばら)
 臆病者の勘が、シュンの弟『森を駆ける赤兜・ギュン』との戦いを危険と感じ取っていた。

 ▼

 ケンタウロス族の隊列。8時の方角。

【軍師】「ケイゼスが見当たりませんね」
【軍師】「慎重な男と聞く。後退して待ち伏せか?」
【軍師】「いや、素通りさせ、背後から挟み撃ちにする作戦かもしれない。隊列後方にも戦力を2割移動する」

 まさか逃げたとは思いもよらず。多少、ケンタウロス族の戦力を分散させることとなったのは、討伐隊にとっては不幸中の幸いであろうか。

 ▼

 ネロ・パーティー。8時の方角・後衛。

【付近のパーティー】「前衛からの報告だ! この方角に『森を駆ける赤兜・ギュン』を先頭にした大隊が接近中! 今、中衛の位置で交戦中! 本命の隊列の一つと考えられる」
【付近のパーティー】「もう中衛の位置だって!?」
【付近のパーティー】「さすが、ケンタウロス族、足速っ!」

【ネロ】「ギュンか! ハズレじゃねーか、ヒカリ! なぁ、五ツ星軍師様よぉ!」
【ヒカリ】「い、いたい、いたい!」
【ツクネ】「こら、ネロ! 女の子の頭を拳でぐりぐりするなぁ! せめてチョップにしなさい!」
【ミーシャン】「他の場所よりは可能性が高いという話だったでしょ!」
【マフ】「この馬鹿はもう! ヒカリから離れろ!」
【ヒカリ】「うう、ネロ、酷いよ~」
【ネロ】「おお、そうだ! だったらギュンの奴を捕まえて聞けばいいじゃねぇか。シュンがどっちへ行ったのかをよ!」
【ミーシャン】「うーん、ヒカリの予想が外れたのをごまかしてあげるツンデレ的行動?」
【ツクネ】「いや、こいつ、単に空気読めないだけじゃね?」
【マフ】「なんかそんな気がしてきたわー」
【ネロ】「うっせー! どうするよヒカリ! 中衛に突っ込むか?」
【ヒカリ】「うん! ネロ・パーティー、交戦ポイントに移動!」

 ▼

 4時の方角・前衛。

【先鋒隊】「敵、集団発見!」
【先鋒隊】「先頭は金髪の剣士! シュンか!?」
【先鋒隊】「ケンタウロス族に剣士は少ない! たぶん間違いないぞ!」

【シュン】「蹴散らせ!」
【ケンタウロス族】「おおおおっ!」
 ケンタウロス族は元々は木こりを生業としていた民族。シュン以外は大きな斧を振りかざしていた。

 ▼

 4時の方角・前衛。ミミル作戦支部。

【ミミルの部下】「先鋒隊、ケンタウロス族の一隊と接触。先頭はシュンとの報告です!」
【ミミル】「ならば、本命の大隊の可能性が高いのです。時間稼ぎと敵情把握を最優先なのです!」

 ▼

 作戦総本部。

【モノノル准将】「4時の方角に先頭シュンの隊列。8時の方角から大隊と接触。他の方向は陽動の小隊との予想報告。4時、8時の方角に戦力を集中したようです」
【ガーレット大将】「本命ルートの一つ、4時の方角・川ルート突破に剣聖シュンを当ててきたか」
【モノノル准将】「対策は……っと、東部の割り振りでしたね」
【ガーレット大将】「ナーナ姫は、秘蔵っ子に川ルート防衛を任せたとのこと。期待しておこう」
【モノノル准将】「ミミルちゃん……おっと、ミミル准将ですね」
【ガーレット大将】「モノノルと同じ機動力が売りの軍師と聞く。煙幕が晴れれば、その手腕、勉強させて貰いたいところなのだがな。さて、そうなると8時の方角は揺動か?」
【部下】「大将! 8時の方角・中衛から救援要請の狼煙です!」
【ガーレット大将】「中衛!? 馬鹿な、もう前衛を突破されたのか? …………8時の方角というとあいつか! 手を抜くとは思っていたとは、まさか逃げた!?」
【モノノル准将】「あー、ケイゼスさんですか。……あははは、ありえないとは言い切れませんね」
【ガーレット大将】「地図を。少しでも足止めをしていれば、青の騎士隊が駆けつけられた絶好の配置だったものを! 青の騎士隊に伝令をひとっ飛び頼む。青の騎士隊は8時・中衛の位置後方に」
【モノノル准将】「了解です」
【ガーレット大将】「ついでにケイゼスを見つけられたら、私が怒っていると伝えてくれ!」
【モノノル准将】「了解です。では、行ってまいります」
 モノノル准将は翼を広げ飛び立った。

『准将・空中作戦拠点・モノノル』五ツ星軍師。
 スペック17歳女。少数民族“翼の民”出身の軍師。空からの戦況把握と機動力を武器とする。



◆26-3 真昼頃の攻防

 5時の方角・山裾。
 東部作戦本部。

【ナーナ】「6時の方角はオトリとの報告じゃ。よって東部の管轄はミミル担当の4時の方角のみ。今回は楽ができそうじゃの。さて、寝るか」
【部下】「ね、寝るのですか!?」
【ナーナ】「どうせ山場は深夜じゃ。皆、交代で休んでおくように」

【部下】「ミミルちゃん、絶対の信頼ですね。そんなにすごいんですか?」
【部下】「山林で全域を移動できるような小規模の戦場ならば姫もかなわないという話だ」
【部下】「全域を移動? 結構な範囲を担当していますよ?」
【部下】「ああ、知らなかったのか。ミミルって猫忍者の軍師なんだよ」
【部下】「猫忍者!?」

 ▼

 4時の方角・前衛。
 ミミル作戦支部。

【ミランナ】「先鋒隊、煙幕により敵情把握が難航との報告」
【ナガレ】「敵情把握は川ルート防衛の是非に関わる。直接、出張った方が早いんじゃないのか、ミミル?」
【ミミル】「そうするのです。山猫隊、前線に移動! なのです」

 ミミル・パーティー。またの呼び名を山猫隊。6人が疾風のごとく素早さで木の枝伝いに移動を開始する。

『分裂する影・ナガレ』五ツ星忍者。
 スペック26歳男、猫族・猫忍者。近接アタッカー。

『風を切り裂く爪・ミランナ』五ツ星忍者。
 スペック16歳女、猫族・猫忍者。近接アタッカー。

『戦場をカオスに陥れる者・スモーク』五ツ星忍者。
 スペック22歳男、猫族・猫忍者。混乱のエキスパート。名前は芸名。

『全方向の盾・アカツキ』五ツ星忍者。
 スペック24歳女、猫族・猫忍者。防御に秀でるヒーラー。

『緊縛の蜘蛛の糸・ウェブ』五ツ星忍者。
 スペック25歳男、猫族・猫忍者。サポーター。捕獲を得意とする。名前は芸名。

 そして、
『准将・山に愛されし軍師ミミル』五ツ星軍師。
 スペック12歳女、猫族。
 出身は猫忍者で10歳の時には四ツ星忍者。戦闘力には劣るが索敵や移動スキルは五ツ星級。
 ナーナと知り合ったキッカケは、歳が近いということで護身術を教える役を任されたため。逆にナーナに才能を開花され軍師に転向する。ナーナは三ツ星レベルの忍者スキルを身に付けるに至る。

 ミミル・パーティーは全員が忍者スキルを持つ者により構成される。機動力を武器とし、自らが斥候から伝達まで、場合によっては先鋒隊として戦闘までをこなす。戦場を駆け回る作戦指揮拠点である。

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 4時の方角・最前線。

【ミミル】「最前線は40人対40人ほどで衝突中。なるほどなのです。敵、後方はまるで見えないのです」

 ケンタウロス村に向かい緩やかな上り斜面となるが、一面に白い煙幕が広がる。煙幕は木よりも低い位置に雲のように留まり、ケンタウロスたちを覆い隠していた。

【スモーク】「この匂いは、モベの木の生木を燃やしている匂いだな。ほら、そこに生えている細い枝の木だ」
【ミミル】「そこら中に生えているのです」
【ナガレ】「煙幕に限りがないということか。厄介だな」
【ウェブ】「煙幕の位置が低い。どうしてこうなった? これでは先に踏み入っても見渡すことができない」
【スモーク】「川付近の水分の多い空気が山頂へ向けて流れている。重い煙は天へと抜けずに、中空に留まり濃い目隠しを作っている。狙ってやったのならば、いい仕事をしている。ふふふっ」
【アカツキ】「煙に重いとか軽いとかあるのか。さすが煙幕のエキスパートね」
【ウェブ】「嬉しそうにすんな、この煙幕バカが」
【ナガレ】「ミランナの風ではどうだ?」
【ミランナ】「フッフッフッフッ、この期待の新星『風を切り裂く爪・ミランナ』。こんな煙幕、吹き飛ばしてみせましょう! ……魔法石が100個くらいあれば」
【ミミル】「100個くらいならあるのです」
【ナガレ】「できなかったら、お仕置きだ」
【ミランナ】「冗談です! ごめんなさい! 体力が持ちません!」
【スモーク】「流石にミランナの風で吹き飛ばすには煙が重く広域すぎる」
【ミランナ】「あーん、マジレスは辛いタイミングですよ? スモーク」
【アカツキ】「どうするミミル? 敵情把握は無理そうだ」
【ミミル】「ならばいっそ……スモーク、煙幕をもっと重くしてしまうのです。できますか?」
【スモーク】「! できる。ふふふふっ、これは面白いぞ、ミミル。ミランナ、風で拡散を手伝ってくれ。火を右に、水を左に、大気を上に───煙よ、敵の目をくらませろ!」
【ミランナ】「はい! 暴れろ、切り裂け───風神!」
 ピキッ、ピキッと二人の持つ魔法石が割れる。

 ▼

 4時の方角・ケンタウロス族。

【ケンタウロス族】「ゲホゲホ、なんだ!?」
【ケンタウロス族】「煙幕が登らなくなったぞ! ゲホゲホ」
【ケンタウロス族】「風向きが変わったのか? ゲホゲホ」
【ケンタウロス族】「こいつはたまらん。ゲホゲホ」
【ケンタウロス族】「ゲホゲホ。おい、煙幕やめろ! 前が見えねぇ!」
【ケンタウロス族】「バカ! 煙幕やめんな! 丸見えになるだろ!」

 ▼

 4時の方角・最前線。

【スモーク】「この程度で十分だろう。風に乗り自然に拡散する」
【ナガレ】「水煙で空気中の水分を増やしたのか。なるほどな。重くなりすぎた煙は更に低い位置にとどまり、敵自らの視界を塞ぐ」
【ウェブ】「逆に敵の煙幕を利用して敵を足止めさせた訳だな」
【スモーク】「これはいい仕事だミミル。ふふふっ。ふふふふっ」
【ミミル】「大成功なのです。敵さん、煙幕の中から逃げ出して来たのです」
【ナガレ】「まだ隊列の全貌は見えないが、突っ込むか?」
【ミミル】「いえ、敵さん、一時後退して体勢を整えるみたいなのです。この間に私たちも布陣を整えるのです。前衛各隊に伝令。この様な布陣を取るのです」
 ミミルは地図を広げて説明する。
【ナガレ】「御意! では、ミミルとアカツキは最前線を。我々は遠方へ走る」
 ミミルと護衛としてアカツキを残し、残りの4人は伝令に拡散する。

【討伐隊軍師A】「敵が逃げ出したぞ! 追撃するか?」
【討伐隊軍師B】「煙幕の中に突っ込むのか? 混戦は必至だぞ?」
【ミミル】「追撃はしなくていいのです」
【討伐隊軍師A】「…………ミミルたん可愛いよなぁ。ミミルたんの指揮なのが嬉しすぎて、とうとう幻聴まで」
【討伐隊軍師B】「いや、俺も聞こえたぞ」
【アカツキ】「幻聴ではない」
【ミミル】「ミミルたん……せめて、ちゃんにして欲しいのです」
【討伐隊軍師B】「わっ、木の上から!」
【討伐隊軍師A】「し、失礼しました、ミミルちゃん准将!」
【ミミル】「むむむっ、意図しない方向に伝わってしまったのです!? それはさておき、付近の軍師を集めて欲しいのです」
【討伐隊軍師A】「はい! おーい、集合だ! ミミルちゃん准将がいらしたぞ!」

【ミミル】「煙幕が消えるのに合わせて、前線をゆっくり500メートル前進。プレッシャーを掛けて小一時間、時間を稼いで欲しいのです。その間に3時から6時までの前衛で西に受け流す陣を作るのです」
 地図を広げ作戦を説明。
【討伐隊軍師】「了解です、ミミルちゃん准将!」
【ミミル】「変な呼び名が流行ってしまったのです!」
【アカツキ】「はははは、かわいいではないか」
【討伐隊軍師】「おーい、作戦指示だ! 前線を───」
【ミミル】「しー、なのです。敵は魔獣でなくて人なのです。大声で伝えたら作戦が筒抜けになってしまうのです」
【討伐隊軍師】「あ、そうだった! おーい、作戦指示だ。みんな集まれ(ひそひそ)」

【アカツキ】「敵が後退してくれたおかげで理想の陣形を作れそうだな。西に2キロほど逸らせば、川ルートは防衛成功だ」
【ミミル】「まだ安心はできないのです。剣聖シュンには確実に突破されると思っておいたほうがいいのです。突破された後のフォローを二重三重に用意しておくです」
【アカツキ】「先程の小競り合いの中に剣聖シュンの姿はなかったな」
【ミミル】「牽制のために顔出しして、奥で休んでいると思うのです。恐らく、勝負は夜なのです」



◆26-4 夕刻頃

 8時の方角の攻防。
 中衛、やや前衛寄りの位置で200人vs200人程度が交戦中。

【討伐隊】「赤兜のギュンに気をつけろ! 強ぇぇぞぉぉぉ! 剣聖シュンの弟だ!」
【討伐隊】「赤兜には一人で当たるな! 最低二人で当たれ!」

【ギュン】「あははは、ミノタウルみたいな扱いだ」
【ケンタウロス族】「警戒させれば十分だ。前線からは引っ込んで休んでくれ」
【ギュン】「了解。あっちこっちに顔を出してかき回すよ」

 ▼

 空のモノノル。青の騎士隊に伝令後。

【モノノル准将】「8時の前線は……うわぁ、こっちは煙幕が濃くて無理ですね」
 煙幕は山裾から山頂へ向かう風に乗って広がる。よってケンタウロス族の先駆けから山頂に向かって煙幕に覆われている状況だ。
【モノノル准将】「ケイゼスさんなら耳がいいし、聞こえるかな? ケイゼスさーん! ガーレット大将が激オコですよー! …………さて、暗くなる前に戻りましょう」

 翼の民について解説を入れておこう。
 見た目は人(猿族)の背中に翼が生えた姿。人よりは少々小型。
 大陸西端の崖の多い海岸付近を故郷とする1万人程度の少数民族。鳥から人へと進化するが、卵生であるため哺乳類の人類とは完全に交配できない。元となった鳥は地球に現存しない恐竜時代寄りの鳥である。
 翼はそれほど大きくないため、本来ならば羽ばたいて上昇することは不可能であり滑空程度の飛行能力しかない。自由に羽ばたき飛べる者は、シールドの魔法作用によるもので、自由に飛べるかどうかが、翼の民にとって戦士になるための条件となる。1/4ほどが戦士になり、その多くは偵察や伝達で活躍する。
 種族的な特徴として動体視力が良い。夜の視力は鶏ほど弱点ではないが得意ではない。

(余談ではあるが、身近な鶏が鳥目のイメージを作っているが、鳥目ではない鳥の方が圧倒的に多く、ふくろうなど夜目が効く鳥も多くいるそうな)

 ▼

 8時の方角・前衛。

【ケイゼス】「ひぃぃぃ~」
【前衛隊の戦士】「どうしました、ケイゼスさん?」
 ガーレット大将激オコの報を、しっかりキャッチしているケイゼスだった。

 ▼

 8時の方角・交戦地点のやや後方。
 ネロ・パーティー到着。

【ネロ】「くそが! 今度はギュンの野郎は右の方だってよ!」
【マフ】「ひぃ~。さっきは左って言ったじゃないかー」
【ツクネ】「疲れた!」
【ミーシャン】「少し休憩しましょう。半日、歩き通しよ」
【ヒカリ】「足の速さを活かして左右に揺すぶりを掛ける作戦ね。追っていたらキリがない。ヤマを張って、ここで待機しましょう」

 交戦地点を目前にするも右往左往する事に。

 ▼

 10時の方角・中衛前方。
 ケンタウロス族のオトリ小隊との交戦。

【討伐隊】「復活のスキルを持っているやつがいるぞ! 一度の気絶で油断するな!」
【討伐隊】「敵は少数だ! 追い込め!」

【ケンタウロス族の戦士】「はぁ……はぁ……これが剣聖の実力か。俺たち6人が必殺技を温存した、たった一人に全滅とは!」
【マゼラック】「我が必殺技は人に向けるわけにはいかない。たとえ、それが死にゆく運命の者であっても」

『サイキックソルジャー・マゼラック』五ツ星剣士。西3位剣聖。
 スペック18歳男。念動力者。

【ケンタウロス族の戦士】「ここまでか。子どもたちに未来があることを祈る。くっ!」
 マゼラックのトドメの一撃を潔く受け入れ、ケンタウロス族の戦士は気絶した。

【討伐隊】「敵12人、全員気絶。撹乱のためのオトリ小隊だったと思われます。味方の気絶は25人。倍か」
【討伐隊】「ふぅ、決死の覚悟とはいえ強ぇ。なんて一族だ」
【マゼラック】「決死のオトリ役、敵ながら見事であった。勇敢な戦士たちに、せめて尊厳のある安らかな死を与えてやってくれ」
【教会の者】「それはもちろんです」
 気絶しているケンタウロス族の戦士は、胸に手を組んで並べられる。シャラン、シャランと法具が神妙な音を奏でる。
【教会の者】「魂は循環します。肉体を離れた魂はひと所に集まり、またいずれかの生物の肉体に宿り転生します。今世にさよならを。来世が幸せでありますように祈りましょう。来世には私たちを苦しめている悪しき神が滅び、真の神アクアリーナによる幸福な統治がありますように。アクアリーン(真の神の導きを)」
【教会の者】「アクアリーン(真の神の導きを)」
【教会の者】「地を右、氷を左、雷を上に。魂に雷撃を───安らかなる眠りを」
【ケンタウロス族の戦士】「!」
 ケンタウロス族の戦士たちは小さく揺れた。そして心臓が停止する。安楽死のために教会の者たちが派遣されていた。

 ▼

 周囲は暗くなり始める。

 8時の方角・中衛、やや後方。
 青の騎士隊が到着。

【ライオネス】「全師団、この場に待機! 青の騎士隊は突破された場所の穴埋めに当たる。出番が来るまで、休んでおけ!」

『ウエスタ王国・青の騎士隊・総隊長・ライオネス』五ツ星騎士。
 スペック28歳男。2位剣聖ハイネスの兄。美形のハイネスに対し、ごつい、筋肉、漢臭い、気は優しくて力持ちタイプ。

【ハイネス】「シュンがこちらには来なかったのは残念です。最後に、狭いコロシアムの中ではない、この広い森の中で、ハンデなしの手合わせをしてみたかった」

『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』五ツ星騎士。西3位剣聖。
 スペック24歳男。王都騎士隊の斬り込み隊長。

【ライオネス】「騎士結束が乗ったお前と、森バフの乗った金色のシュンか。うむ……6:4、いや55:45。レキノ市だったら、大いに盛り上がっただろうに」

 騎士は騎士同士で連携する事により互いに能力アップをする。戦士の組み合わせ条件により発動する能力アップを『結束』『結束バフ』と言う。剣聖選抜大会の時のハイネスもまた、自身の能力を最大限発揮できる状況ではなかった。



◆26-5 討伐隊の誤算

 8時の方角。やや山頂寄り。
 煙幕のない一角に5人のケンタウロス族の軍師たちが集まっていた。ケンタウロス族の作戦拠点である。

【オールカ】「見える見える……光……集まれ。バードビュー!」

『斧を振るう軍師・オールカ』四ツ星軍師。
 スペック15歳女。近接もこなす凡庸な軍師……だったのだが、つい最近に俯瞰で戦況把握ができる高度遠望魔法『バードビュー』を習得する。この事はまだ戦士カードに記されていないため、ガーレット大将もナーナ中将も知る由もない。これが討伐隊にとっての大誤算だった。

【オールカ】「青の騎士隊、8時の方角・中衛の後方に集結!」
【ケンタウロス族軍師】「大成功だ! 最大の難関であろう騎士隊を少数のオトリでまんまと誘い出せた」
【ケンタウロス族軍師】「はははは、ケイゼス様様だな」

 討伐隊の配置はケンタウロス族に丸見えになっていた。討伐隊の大きな戦力分布は次のようになっている。

 6時の方角・前衛『凍剣の雪女・ユキシロ』と母ユキナ。
 7時の方角・前衛『天才・アライド』
 8時の方角・前衛『保身が第一・ケイゼス』
 9時の方角・前衛『静かなる野獣・ゲイン』
 10時の方角・前衛『サイキックソルジャー・マゼラック』
 11時の方角・前衛『全身サイボーグ・バーン』
 12時の方角・前衛『自己愛の貴公子・ガルリアン』
 前・現剣聖の初期配置はこうなっていた。今は前衛の位置から中衛寄りに移動。ケイゼスは煙幕下に潜伏しており行方不明。

 6~9時の方角・中衛やや後方に青の騎士隊、約800人。
 9~12時の方角・中衛やや後方に赤の騎士隊、約800人。
 騎士隊は、初期は広域に配置させていたが、青の騎士隊は8時の方角に寄せる。

【ケンタウロス族軍師】「このまま8時に青の騎士団を足止め。本隊は7時の方角を突破する!」
【ケンタウロス族軍師】「ふぅ……第一候補の作戦で行けるとは。不幸中の幸いだな」
【ケンタウロス族軍師】「7時の方角の剣聖は『天才・アライド』。可能性を考えればここだろう」
【ケンタウロス族軍師】「スランプらしいな。剣聖選抜でも冴えなかった」
【ケンタウロス族軍師】「懸念材料は東部からの応援だが……」
【ケンタウロス族軍師】「東軍の様子はどうだオールカ?」
【オールカ】「はい。4時・前衛に大編隊を作っています。上手く“オトリ”に釣られています」
【ケンタウロス族軍師】「ならば、決まりだ!」
【ケンタウロス族軍師】「4時の方角に伝令を! 予定通り7時の方角から行く。立派にオトリを頼む、と!」

 一方、ケンタウロス族、約5300人の配置。
 12、2、6、10時各方角のオトリ役に約25人ずつ計100人。その7割が戦士。
 8時の方角に400人。ほぼ全員戦士。
 4時の方角に400人。ほぼ全員戦士。
 7時の方角・山頂寄りに本隊4400人が待機。本隊と言っても、その構成の半数はケンタウロス族が逃がすべきと考えている子供たちであり、戦士デビューをしていても三ツ星以下の者も多く、大雑把に一級の戦士2000人相当と言った戦力。

 ケンタウロス族にとっては港で船を奪っての『大陸脱出作戦』。その第1フェイズの『ケンタウロス高原脱出作戦』。敵情の完全把握と、煙幕により自分たちの状況を隠す事ができた有利を最大限に活かして作戦は進められていた。



◆26-6 夜

 9時の方角・中衛。

【キアル】「寝るよ。ネル。ぐっすりネル~。おやすみ~。すやすや」
 キルキルちゃんの夜は早い。

【エルチア】「おやすみ、キルキル。明け方までには終わっちゃうかな? 今回は出番はないかもね」

『殺戮衝動・キアル』五ツ星剣士。
 スペック14歳女。狂乱状態で精神的にも肉体的にもリミッターを外して戦う。愛称はキルキル。

『甘いアメと甘いムチ・エルチア』五ツ星ヒーラー。
 スペック17歳女。キアルの保護者。愛称はエルエル。

 ▼

 12時の方角・前衛。

【討伐隊】「いたぞ!」
【ケンタウロス族】「逃げろ!」
【ケンタウロス族】「ケンタウロス族に追いつけると思うな!」
【ケンタウロス族】「いや、一人付いてくる! ぎゃっ!」
【ケンタウロス族】「速い! えっ、消えた!? 逆側に!? うわっ!」
【ケンタウロス族】「ここまでか! ぐわっ!」
【サスケ】「夜の俺にこそ勝てると思うな!」

『闇に紛れる黒豹・サスケ』五ツ星忍者。
 スペック24歳男。豹獣族・黒豹。猫忍者の修行を受けた暗殺者。

【サスケ】「3人仕留めた」
【討伐隊】「はぁはぁ、さすが夜のサスケだ」
【討伐隊】「よっ、夜の帝王」
【討伐隊】「夜の男」
【サスケ】「いちいち“夜の”を付けるな。何かいかがわしく聞こえるだろ!」
【討伐隊】「ははははっ」
【討伐隊】「良し、丁重に運ぶぞ。あとは教会に任せよう」
【サスケ】「こっち方角はオトリみたいだな。折角のいい夜なのに大した活躍はできそうにない」

一般公開 作成日:2020/01/11 05:02 最終更新日:2020/01/11 05:03