リーリエの合図に呼応して、咲菜の四肢を揉みまわす肉手の数と擦り回す速度が倍になった。
「あっーーーーっ!?!?!?!?」
咲菜は爆発する掻痒感に頤を跳ね上げ、不自由な身体を痙攣させて悶え狂った。
四肢を往復する肉手の数が増えたことでニーソックスとグローブに包まれた手脚は高速で揉みまわされ、横乳や鼠径部に常に肉手が張り付き、敏感な部位をカリカリとひっかく。
膝裏や肘の内側、脇にわずかに届かない柔らかな二の腕に狙いを定め、繊毛と肉粒に塗れた指を突き立て、集中的にぐちゃぐちゃと擦りまくる。
「ううううっ~~~~~-----っあああああああっ!?!?!?!!!!や、やめろぉーーっ!!!やめっ…うぁああっ!!!!!」
(や、やばいぃーーーっ!!!こ、れっ…続けられるのはまずぃーーっ!!!手脚が熱いぃっ…んんっ!)
「咲菜ちゃん、こういうことすると本当にいい声で鳴きますねぇ~」
「い、言うなぁ~~~~っ!!!!み、見るなぁーーーーっ!!!!んんっーーーーっ!」
咲菜は切羽詰まった声で必死に鼠径部への執拗な擽り責めをやめさせようとリーリエに叫ぶ。
鼠径部を肉粒と繊毛をびっしりと生やした肉手の指先で擦られると、そのたびに腿尻と腰が跳ね上がる。
だが、身体中に絡みついた触手腕と四肢を呑み込む触手のせいで、まったく快感は逃がせず、腰をへこへことわずかに振るだけに終わってしまう。
ハイネックレオタードのクロッチは再び漏らしたように色を濃くし、その範囲は今もどんどん広がっている。
膣口は送り込まれる快感に逆らえず、どろどろに濡れてしまい、秘唇からは断続的に痙攣を繰り返し、そこから流れた愛液は柔らかく真っ白な肌の内股をもべっとりと濡らしている。
「ふぅーーー~~~~っ!ふぅーーーー~~~~っ!!!うぁっ!!!あぁっ!!!だめぇーーっ!!!」
咲菜は呼吸を止め、襲い来る快感を耐え忍ぼうとする。
だが、再び動き始めた脇腹付近の肉手に脇腹をすぅーっと撫でさすられ、肉手の擽り責めに肺から呼気を搾り取られてしまった。
そして、呼吸を吐き切った無防備な、状態で直に鼠径部への擽りの快感を受け止めさせられてしまう。
必死に呼吸を立て直そうとするが、そんな猶予は与えてもらえない。
咲菜を追い詰めているのはそれだけではない。
それなりに豊かな胸を肉手に下から持ち上げるように支えられる。
咲菜の胸をやわやわと揉む肉手は、悪辣なことに乳首や乳輪には全く触ろうとせず、脇と乳房との境目あたりをカリカリとなぞり続ける。
柔らかな胸肉に染み込み、芯を揺さぶる耐えがたい感覚。
まるで胸が一回りも張ってしまったようだ。
咲菜は、歯を食いしばり、首を振り乱し、悶絶しつつも耐えようとする。
だが、そんな薄っぺらな我慢はじわじわと確実に溶かされていく。
悪質なことに、肉手は決して強く両乳を扱わない。あくまでも表面を撫でるように引っ掻き、擦るだけだった。それも下乳や脇につながる側面といった、乳首から遠い場所をだ。
乳房の芯には、表面から送り込まれるじれったく切ない刺激がどんどん積み重なっていく。
「あああっ~~~~ぅ~~~っーーーーっ!!!!くっそぉっ…~~~っ????」
咲菜は浅い呼吸を繰り返し、唯一自由な首を振り乱し、誰に言うでもなく悪態をつく。
もちろんじれったい個所を撫でまわす刺激は止まず、咲菜を満足させる乱暴な乳房へのマッサージも乳首への刺激は無しだ。
身体にぴったりと張り付く極薄ノースリーブのハイネックレオタードが隠さない横乳、手や脚よりも性感帯に近い熟れた柔肉を肉手で擦りまわされる感覚は今の咲菜には甘すぎる。
勃起しきった乳首どころか乳輪さえ触ってもらえていないのは、咲菜は認めないだろうが彼女の精神と我慢をすりつぶしている。
乳肌を撫でられるだけでも、敏感に改造された咲菜にとっては眼を白黒させながら叫び声を上げるには十分な刺激だった。
「ううううっ~~~…ああああっ~~~~~~---っ!!!!?????うぅぅぅううぅーーーっ!!!い、いやぁーーーーっ!!!」
(む、胸ぇーーっ!!!!なでるなぁっ~~~~!!!!乳首焦らしているのにぃーーっ!!!うぁっ~~~~っ!!!!???)
咲菜は切れ長な眼から涙をあふれさせ、焦らし責めの快感に咽び泣く。
気丈だった表情は切なげに蕩けてしまい、呼吸は浅くなり、切羽詰まり、腰が跳ねるのを止められない。
胸肉を擦る肉手はそんな咲菜の淫らな反応にはまるで関心を示さず、淡々と脇と胸の境目をしゅっ…しゅっ…っと擦り続ける。
一定の間隔で送り込まれ続ける感覚は、咲菜の切羽詰まった身体のことなど一切考慮しない。
その淡々と送り込まれる一定の刺激は、今の咲菜には本当に過酷なものだった。
微弱な快感は咲菜の身体を更に追い詰めていく。
淫紋とチョーカーの淫らな呪いも咲菜の身体に重くのしかかっていた。
手脚を肉粒で擦られまくっただけでも乱れていた。
そこに乳首を避け、乳肌を撫でられ続ける感覚は咲菜に甘い喘ぎ声を強要する。
肉手は、咲菜の快感に無防備な身体、その伸びやかな四肢を肉手が往復する。
ローションと媚薬を揉み込み、繊毛と肉粒で擦り、なけなしの我慢と抵抗力をガリガリとこそぎ取っていく。
「咲菜ちゃん粘りますねぇ~?ちょーっと、最初に言ってた強がりをもう一回言うだけですよぉ~?もしかしてぇ?耐える自信がないんですかぁ?」
リーリエは、限界寸前で背筋をのけぞらせて快感にむせび泣きながら耐える咲菜をせせら笑う。
「ううううっーーーーっ~~~~~~っ」
(ほ、本当に性格が悪いぃーーーっ!!!ぜ、絶対耐えられないの…わ、わかってるのにぃ…っ…私に言わせるつもりだぁーーーっ!!!)
咲菜は普段はクールな美貌を擽り責めと焦らし責めによる激感でぐしゃぐしゃに歪めながら、なんとか恨みがましい視線だけをリーリエに向けた。
「んっ~~~?ほらぁ~なんて言ってましたかぁ?」
リーリエはその無様な咲菜の様子を心底愉快そうに笑い、自分の望む言葉を言わせようと先を促す。
咲菜は、クールな目元をぐしゃぐしゃに歪め、なんとか耐えようとする。
しかし、太腿をぬぬぬっ!っと撫でてきた肉手が、咲菜の足の付け根、ハイレグレオタードから覗く鼠径部をその指先でカリカリと引っ掻くともうだめだった。
「あっっ~~~~~----っ!!!???」
(し、しつこすぎるぅっ…~~~~~~!!!!そこ擦られるのだめだぁーーーっ)
咲菜は、限界近くまで反らしていた背筋をさらに反らし、白いのどを晒して叫び声を上げる。焦れった過ぎる快感に涙を浮かべながらこんなふざけた責めに悶え苦しむ自分の情けなさに悔しさで美貌を歪ませる。
だが、肉手はそんなことでは美少女退魔師を許さない。
胸と同様に、淡々と窪んだ鼠径部をほじくり引っ掻き、淫らなくぼみに溜まったローションと媚薬を掻き出す。
咲菜はそのわずかな指先の動きに、激しく反応して背筋をのけ反らせ、腰を振り乱してしまう。
陰唇のすぐ脇、そして明確な性感帯ではないそこを、繊毛と肉粒にまみれた指先でコスコスと擽られる。
同時に開脚によって張った内股の筋をカリカリと弾く。
「おおおっーーーーー~~~~っ!!!!????ひ、ひぃいいいぃいいっ~~~~!!!」
(こ、腰…腰動かすのやめないとぉ~~~っ!!!!うぁぁああ???だ、だめぇーーーーっ!!!!)
なんとか恥ずかしい腰の落ち着かせようを身体中に力を籠める。
だが、それも再び肉手の指先が動けば無駄に終わった。
普段は絶対に触られない薄い皮膚から這い上がる掻痒感は、きゅっと引き締まった腰の奥を直撃し、熱くさせる。
ただそれだけのはずなのに、炸裂する快感は耐えがたいほど大きく、掻痒感をもって咲菜の腰の奥を直撃する。
くすぐったさと快感が絶妙にミックスされた刺激。笑い出す寸前にそれをくすぐったさでキャンセルされ、笑い出しそうになるとその寸前で快感でそれをキャンセルさせられる地獄の反復運動。
その刺激に咲菜のトレーニングで引き締まった腹部、桃尻、すっと引き締まった腰は情けなく翻弄され、痙攣し、我慢が効かずにへこへこと情けなく動いてしまう。
すこしでも指先から逃れようと、腰を振るが、それは無駄な抵抗だった。
指先は咲菜のその動きに追従し、ひと時も咲菜の鼠径部から離れない。
完全拘束で抵抗できないまま、性感帯に近い敏感な柔肌を集中的に擽られる感覚は咲菜の被虐心を大いに刺激する切なくてじれったい類の快感だった。
咲菜にできることは無意味な強がりと罵倒を叫びながら悶え苦しむことだけだ。
「やめっ…!やめろぉーーーっ!!!!!ううううっーーー~~~~っ!?!!??」
咲菜は、リーリエが絶対に自分をこの追求から逃さないということを敏感に改造された身体に叩き込まれ続ける快感で理解する。
その瞬間咲菜の心が弱いほうに振れた。
無理もない。散々焦らされ続けて来たのだ。
精神も身体も張りつめきって限界。
何のよりどころもなく無意味に意地を張り、リーリエの要求を跳ねつけ続けるのは無理だった。
気丈な退魔師の心がミシミシと軋み、ひび割れる。
少しだけの妥協を受け入れてしまう。
喘ぎ声を漏らすまいと必死に奥歯を噛みしめ、引き結んでいた唇を自ら開き、リーリエの望む言葉を悔し涙を浮かべながら吐き出す。
「わ、脇でぇ…っ、絶頂するなんてぇ…あっ!んんっ!!!そんなのぉ…っ!変態だっって…い、言ったのよぉっ…うううっーーー~~~~~っ!!!!????」
リーリエに初めて脇をむちゃくちゃに犯され、淫紋を刻まれる調教を施される寸前に不敵な笑みを浮かべながら吐いた余裕の言葉。
それを手足への性感マッサージに屈服して再度強制的に宣言させられた。
「そうですよねぇ~!!!脇で絶頂するなんて変態ですよねぇ~!咲菜ちゃんはつよーい退魔師なんですから、もちろん変態なはずないですし、ということは、脇で絶頂するわけないですよねぇ?」
リーリエは、これから行う調教で、咲菜により屈辱を味合わせるために、強制的に言わせた言葉に満足げにうなずきながら艶やかな唇を三日月のように歪める。
最初は鼻で笑っていた脇への責め。
だが、今の咲菜にとってそれは何よりも恐ろしい責めだった。もはやトラウマになっているその責めが最悪の形で繰り返されようとしている。