退魔の領域 第31話 伊吹咲菜㉛ リーリエの研究室⑧霊力補給触手マッサージ⑥

「はぁーーっ…はぁーーっ…はぁっ…っくっ…ううっ…ふぅっ…」

(と、止まった…や、やっと休める…で、でもっ…)

 

咲菜はがっくりと首をたれて快感の余韻に打ち震える。

顔を隠す黒髪は汗でびっしょりと濡れて荒い呼吸に合わせてたゆっている。

咲菜は、酸素を取り込みやっと回り始めた頭で現状の打開策を捻りだそうと懸命に考える。

敏感に改造された柔肌を襲い犯していた肉手はその動きをとりあえずは止めた。

今は、咲菜の肌にへばりつくだけになっている。

触手腕の愛撫は止んでいるが、それは調教の終わりを意味しない。

敏感に改造された艶肌は肉手に触れられている部分から、単にそれだけなはずなのにびりびりと明確な快感を送り込んでくる。

 

(触られてるだけでっ…うっ…くうっ…)

 

咲菜はその感覚でさえも全力で歯を食いしばらなければならなかった。

今の敏感に改造された身体では、意識して耐えなければまた乱れた声を漏らしてしまうことは確実だ。

だがそれ以上に、これから自分の身体に行われる責めが恐ろしくてたまらない。

なぜなら、リーリエはついに目の前に差し出され続けていた咲菜の最大ともいえる弱点に狙いを定めたからだ。

その狙いは彼女が言った通り、咲菜の開発済の弱点、腋窩だ。

 

咲菜の四肢は末端を触手に呑み込まれピンと引っ張られた完全拘束の態勢。

サイハイニーソックスに包まれた両脚は肩幅ほどに開かれ、肩口までのグローブに包まれた両腕は万歳の態勢で頭の上に捩じり上げられている。

極薄生地の狩衣、ハイネックレオタードは大きく開いたノースリーブのため、一切それらを隠せていない。

そのせいで、無毛の脇と窪んだ腋窩が丸見えになっている。

普段は人目に触れない敏感な部位、腋窩は、度重なる焦らし責めのせいで汗の球が浮き、じっとりと蒸れている。

咲菜はこの抵抗できない呪いによって弱った身体でリーリエの責めに耐え抜かなければならない。

その事実を突きつけられ、咲菜の額に冷汗が浮かぶ。

 

「はぁ…はぁ…っ…ううっ…っつぅぅう~~~--っ…」

 

咲菜は折れそうな心を振るい立たせる。

乱れた呼気を押し殺し、がっくりとうなだれていた頭を引き上げた。

そして、自分の弱点に行われるであろう苛烈な責めから、なんとか拘束から逃れようと、捩じり上げられた腕を触手から引き抜くために必死に身体に力を籠める。

それに合わせて、密着スーツに包まれたCカップの美乳が苦し気に揺れ、腋窩が刺激を求めるように戦慄いた。

もちろん、四肢を呑み込み、指股を擦り、肌を舐めまわしながらローションと媚薬を塗りたくる触手腕から逃れることなど絶対にできない。

 

「咲菜ちゃん~初めてここをいじられまくったときぃ~最初はぁ~なんていってましたっけぇ?」

 

リーリエは無駄だとわかっていても逃げ出そうと抵抗する咲菜が滑稽で面白くてたまらない。

その姿を涼しい顔で眺めながら、完全拘束の退魔師をじわじわと追い詰めていく。

リーリエは咲菜の綺麗な脇に触れるか触れないかの距離で、触れずに細指でつぅーっとなぞる。

 

「あっ!」

 

必死に押し殺し続けた喘ぎ声より半トーン高い無防備な喘ぎ声。

咲菜は最初に散々脇を犯された時の最悪な記憶を強制的に追想させられ、ビクッ!っと両腕と、そこに続く腋窩を震わせてしまった。

触られてもいないのにあまりにも恥ずかしすぎる反応。

咲菜は自分の反応に、かあぁーっっと頬を赤く染め、悔しそうに歯を食いしばり、リーリエから逃げるように視線を伏せる。

涼やかな眼が泳ぎ、染み一つない白い肌は上気し、ひそやかな呼吸は荒く速くなる。

ハイネックレオタードに包まれたCカップの美乳が激しく上下する。

日々のトレーニングで引き締まった太腿が震え、やわらかな内股を愛液が伝う。

リーリエは、咲菜のそのあまりにも敏感なで素直な反応にニヤニヤと眺める。

 

「あれだけ威勢がよかったんですからぁ~もちろん覚えていますよねぇ?咲菜ちゃん?なんて言いましたっけ?」

 

リーリエはすでにぴくぴくと震えて身体も精神も限界近い咲菜をさらに追い詰めていく。

 

「…ううっ…っぅ…」

(まずい、まずいまずい…こんな状態で責められたら絶対にまずぃぃーーーっ!!!)

 

頬を真っ赤に染め、リーリエの詰問から逃れるように再び顔を反らす。

もう咲菜にできる抵抗はそれくらいだった。

だが、リーリエは咲菜のそんな些細な抵抗さえ許さない。

 

「ちゃんとぉ~答えてくださいねぇ?」

 

咲菜の生意気な反応が気に入らないリーリエは、再び責めるように詰問する。

リーリエの不機嫌な声に反応し、おとなしくしていた触手腕がねちょねちょとローションと媚薬を引きながら再び動きだし、咲菜の二の腕と脹脛を、がしっ!っと握りこんだ。

触手腕の掌にびっしりと群生する繊毛と肉粒が、ほっそりとした二の腕と、カモシカのような脹脛にぷちゅっ柔らかく絡みつき、食い込む。

肉の突起によって増えた表面積は咲菜の肌にふんだんにこすりつけられ、摩擦を生み出す。

その刺激は、淫魔のチョーカーで身体中の肌を敏感な状態に改造されている咲菜にとって、愛撫として快感を感じるには十分なものだった。

 

「うぁっ!?」

 

咲菜は、弱くなっている薄く薄い部位の柔肌を擦られる感覚に背筋と腰を跳ね上げ、呻き声上げる。

だが、首をすくめ、なんとか立て直そうと熱い吐息を吐きながら歯を食いしばり、必死に耐える。

 

「ふぅーん、咲菜ちゃん粘りますねぇ~?」

 

「こ、こんなの何でもないわ…っ…っううっ…」

(流されちゃだめ…耐えないと…っ…ここで流されちゃったらまたリーリエにっ…!)

 

「そうですかぁ~それじゃあ続けますねぇ?」

 

「ああっ…や、止めろぉ…っ…!くぁあ!?」

 

性感帯でもない部分を触れられて漏らしてしまった熱を帯びた快感を感じている自分の声が恥ずかしく、羞恥心が燃え上がる。快感に眉根を歪めると再び歯を食いしばる。

肉手はそんな咲菜の抵抗などまるで感知せずに、ただ淡々と柔肌を責める。

触手腕はその肉突起にローションと媚薬を絡めながら咲菜の手足を洗うように丹念に舐り上げた。

繊毛と肉粒をびっしりと生やした掌で、ヌヌヌヌッ!っと四肢をそれぞれ身体の中心に向かって肌を擦り、掻き分けながら揉み込む。

それが柔肌に食い込んだ極薄タイツ生地のグローブとニーソックスの上から行われるのだ。

タイツ生地にはローションと白濁媚薬が染み込み、それが肉粒と繊毛の間に挟まり、咲菜の肌を擦る。

ぐちゃぐちゃと粘液と肌が擦れる音が淫らに響く。咲菜にとってはその音さえも耳から染み込む快感のようで耐えがたい。

 

「あっ!!!うぉぉぉっ~~~~-ぉ、お、お゛ぉぉおおおおっっ!!!???」

(うぁぁぁっ!?なにこれぇーーーっ!!!)

 

咲菜が抵抗の意思を必死にかき集め、食いしばった唇は、肉手の愛撫で簡単にこじ開けられてしまった。

細かな肉の突起にローションと媚薬が絡んだ掌。

本来なら生じる摩擦を減じたそれで、四肢をぬるぬると撫でまわされる感覚は筆舌に尽くしがたかった。

咲菜は、そのとらえどころのない快感に舌を突き出してよがり狂う。

 

「んんっ…んぅぅうううっ~~~~…あっ!うぁあああっ~~~~~~-----」

(が、我慢っ…我慢しないとぉ…そ…そこはぁ!!!)

 

咲菜は喘ぎ声を吐き出す口を相当の精神力を使って閉じると、下唇をかみしめ、呼吸も止めてその身体の芯に響く快感に抵抗する。

だが、領域の極限環境の中を探索し、疲労により張った脹脛や腿裏を揉みまわされると再び声が抑えられなくなり、情けない喘ぎ声を吐き出してしまった。

触手腕が四肢を押し込み身体のツボを押し込む度に、咲菜は快感に顔を歪め、なんとか声を我慢しようともう何度目かわからないが歯を食いしばった。

しかし、さらに脂肪の下に隠れた筋肉をほぐすように押し込まれれば最早我慢は聞かない。

喉奥から吐き出すような熱い吐息と野太い喘ぎ声を絞り取られる。

そして、マッサージと同時に、肉手はびっしりと繊毛と肉粒を生やした掌をべったりと密着させられ擦られる。

腐った肉のような柔らかさの繊毛と肉粒が、極薄黒衣越しに押し付けられる感覚がどうしても気持ちがいい。

そのおぞましい感覚は明らかな快感を素肌から送りこみ、咲菜の精神と我慢をガリガリと削る。

引き締まった太腿の上で薄く伸び切ったサイハイニーソックスは、霊力がない状態において単なる極薄の靴下であり、咲菜の美脚を守ってはくれなかった。

それどころか、ぴっちりと咲菜の肌に食い込み、その脚線美を強調して刺激をダイレクトに伝えてしまった。

肉手はタイツ生地越しに五指を突き立て、その指先で、すぅーっと内腿や脹脛を撫で上げる。

 

「あ、脚っーーーっ!!!???うああっ…っぅうううう~~~~~っ!!!!や、やめろぉっーーーーっ!!!」

(こ、この撫で方っ…だ、だめぇっ…~~~!!!)

 

下腹部から掻痒感が背筋を駆け上がり、身体の芯流れ、腰の奥に積み重なって蓄積される。

腰の奥に溜まった快感は、咲菜の身体を内側からじりじりと苛む。

肌を揉みながら撫でさすられる感覚に、咲菜は熱い吐息と甘い喘ぎ声を抑えることができない。

さらに、咲菜に絡みつく何本かの肉手は、力強く伸びやかな四肢に力を込め、ぐっぐっ!っと揉み込む。

 

「うううっーーーー~~~~~!?」

 

末端から中心へ押し寄せるような感覚に、咲菜は野太い声喘ぎ声と吐き出すような吐息を絞り取られた。肌をローションと媚薬で洗われる掻痒感のある感覚とは違う、肉の芯をもみほぐし、筋肉の隙間を突き揉み解すような感覚に身体中の力が抜けるようだった。

 

(流されちゃだめっ…て、抵抗しないとぉ…っ…!!!)

 

咲菜は蕩けそうになる眼を懸命に開き、触手に呑み込まれている手脚を握り抜けていく力をかき集める。

だが、咲菜の身体は快感に対して最早あまりにも脆弱だった。

 

肉手が少しその力を強めて咲菜の身体を揉み込むと、腕と脚から送り込まれた掻痒感を伴った重い感覚は腕と脚を伝い、それぞれ、腋窩と秘唇にダイレクトに響き、腰と肩をわななかせる。

そして、肉手は、ぬぬぬっ!と力強く接触する手脚揉み込み、末端から身体の中心へと四肢を這い上がる。

大きく開いたノースリーブの脇からは綺麗な二の腕どころか腋窩までもが隠すことなく覗き、切れ上がったハイレグ状のクロッチからは肉感的な太ももが眩く曝け出された美脚うち震える。

肉手が進むと、咲菜の身体は飛び跳ね、視線は上ずり、切羽詰まったように背筋を揺らす。

太腿まであるサイハイニーソックスと肩口まであるグローブ、それらがカバーしていない柔らかな太腿と細い二の腕とむき出しの柔らかな肉に肉手のマッサージが及ぶと咲菜は平静ではいられなかった。

 

「うあぁっ~~~!!??や、止めっ…やめろぉーーーっ!!!!あああっ~~~!?」

 

爆発じれったさに咲菜は叫び声をあげる。

肉でむき出しの肌にローションと媚薬を刷り込まれ、擦られ、洗われるおぞましい感覚。

だが、それは今の咲菜にとって紛れもない快感だった。

普段は誰にも触られない敏感な肌にローションと媚薬を肉で素肌にこすりつけられ、身体を蝕む淫らな薬液を摺りこまれる感覚がどうしても気持ちがいい。

柔らかな脂肪が筋肉の上に乗った見事な太腿を無意識に擦り合わせようとしてしまうが、もちろんそんなことは許されない。

 

咲菜の美脚と細腕をもみほぐした肉手は腋窩と鼠径部の寸前で止まる。

そして、そのまま舐めあげて来た肢体を戻り、再び揉み上げる。

それが柔肌を肉粒と繊毛でびっしりと生やした肉手で行われるのだ。

咲菜は黒髪のサイドテールを振り乱し、悶え苦しんだ。

 

「んっ、んんっーーーーーっ!!!!あっ、いやーーーっ!!!や、やめろぉーっ!!!こ、これやめろぉぉっ!!!」

(ま、また焦らすつもりーーっ??あっ、あぅぅっーーっ!!!こ、こんなの続けられたらぁーーっ!!くぅぅぅぅ!!!)

 

押してくるような快感から、引いていくような快感へ。

肉手の動きに合わせて咲菜の背筋と腰はびくびくと飛び跳ね、秘唇はパクパクと痙攣し膣口から愛液がトプッ!と流れ出す。

敏感に改造されてしまった咲菜の柔肌は、たとえ手や脚などの性感に鈍感な部位だったとしても肉粒と繊毛の性感マッサージに全く抵抗できなかった。

ヌヌヌヌッ!!!っとほっそりとした手首から肩口、足首から鼠径部までをそれぞれ肉手に高速で何度も何度も往復される。

腋窩や股間に肉手が近づいたときなどは冷静ではいられない。

まったく触ってもらえない性感帯は咲菜の意思とは関係なく発情してしまっている。

ローションをたらされ続ける乳首と陰核はさらに固く勃起し、もはや極薄の黒衣が擦れる感覚だけでも絶頂してしまいそうなほどだ。

細腕と美脚を末端から撫でられるときは身体の中心に向かって力強く握られながら繊毛と肉粒でこすり上げられる。

二の腕や肘の裏側、内股など、元々肌の薄い部位をごしごしねちゃねちゃと撫でまわされれば、たちまち背筋はのけ反り、腰が跳ね回る。

 

「咲菜ちゃん、脇をめちゃくちゃに犯されたときぃ~最初はなんて言ってましたぁ?」

 

リーリエが再度咲菜に尋ねる。どうしても咲菜の口から本人の崩れ去ってしまった虚勢を言わせたいのだ。

そのうえでまたその虚勢を剥ぎ取り、咲菜のプライドと心を徹底的にへし折るつもりだ。

咲菜は何とかリーリエのペースに乗らないように抵抗するが、その抵抗は四肢に行われている性感マッサージですでに押し流されつつある。

だが、無駄な抵抗だとしても、それをしていないと、心が折れて許しの言葉を吐きながら屈服してしまいそうなのだ。

淫紋で性欲を嬲られ、チョーカーで身体中の性感を増幅され、その弱った心身を完全拘束で肉粒と繊毛にまみれた肉手で、徹底的に性感帯を避けながら嬲りまわされるのは本当に苦しい。

しかも、それを行っているのは自分をここまで追い込んだ淫魔なのだ。

咲菜は屈辱に歯噛みする。しかし、結局はリーリエに嬲られるしかない。

その事実は、咲菜の隠れた被虐心を存分に刺激した。

 

「まだ素直になれないみたいですねぇ~~?」

 

「ううううっーーーぅ~~~っ!!!!む、無駄よっ…っ…は、はやくこんなことはやめなさ…あっ!?あああーーーっ!!!!????」

(こ、こいつぅ…本当に最悪だぁ…あのときはあれだけ責めて…私がそこ弱いことは知ってるはずなのにぃっ…い、言わせたいんだぁ…っっぅうううううーーっ!)

 

咲菜は完全拘束で触手腕に嬲られ、悶え狂う自分を、見下ろしてくるリーリエを上目遣いでに睨みつける。

その頑なな態度はリーリエの加虐芯を存分に煽った。

涙を浮かべながら、性感帯以外から送り込まれるじれったく、くすぐったい掻痒感を伴う快感を完全拘束の無抵抗な状態で耐え続けている退魔師など、淫魔にとってはまさに愛玩動物も同然だ。

リーリエは長い舌で真っ赤な唇をペロリと舐めると、レースのグローブに包まれたほっそりとした指をパチリと鳴らす。

咲菜の地獄はまだまだまだ続く。




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