鈴木楽器製作所 メロディオン スーパー34の分解と構造解説 その2

前回のエントリーでは上画像の状態で終わったんですね。ここから続きを。

この針金2本を外すと鍵盤が外れるのですが……

 

外しました……正直外すのはともかく、付け直すのが面倒な構造です。あんまりやりたくないヤツ。

通し棒となる針金が2連で付いていたのですが、白鍵黒鍵で1本ずつではなくキー全体で1本、それからバネでもう1本という形でした。

 

キーはこのようになってます。押すとバルブが開く。シンプルですね。

 

先端のバルブ部分にはゴムのパッキンが貼られています。このキー1個1個にパッキンを貼る方式は後のキーアングル式でも同様で、現在のバルブ一体成型キーになると無くなります。

 

そしてパッキンを受ける部分。最低音~中音にのみ穴の開いた鉄板が貼られています。穴はプレス抜きのようですが、バリ面がバルブと接触するようになっていることを考えると多分パッキンの性能を上げるためのフランジを作りたかったのではないかと思います。

 

そして最後に鍵盤が乗る場所について。プレス曲げした放熱板のような部品を釘でフレームに打ち付けて取り付けられています。バネは白鍵黒鍵で別の長さになっています。

それから金色パーツですが、プレス曲げで鍵盤支点側のガードと黒鍵ダウンストップの位置決めを兼ねています。緑のパーツはダウンストップクッションですね。

 

スーパー34は国内初のピアノ鍵盤を有したフリーリード吹奏楽器、つまり鍵盤ハーモニカであると言われていますが、構造を見てみると、

 

・木製フレームをベースにした構造。特に木材を使うというのが珍しい

・通し棒によるキー接続やキーのバルブ形状、鍵盤取付方法、唄口形状など旧メロディカソプラノ/アルトと共通する箇所がある

※元々メロディカソプラノ/アルトのコピーをメロディオン試作型として販売している

・リードプレートの釘打ちや笛室の目止めなど、ハーモニカの設計ノウハウが感じられる

・クラビエッタのような中間バルブ式ではなく現行同様の末端バルブ式を採用しながら、リードプレートから空気の出口(バルブ)までの距離が非常に短い

 

といった特徴を見ることが出来ます。

 

そんなわけで、このスーパー34をレストアするために動きたいのですが……一番の問題はパッキン類なんですよね。黒いゴムパッキン系は何とかなりそうなんですけど、紙パッキン系が悩みどころです。




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