第22章

◆第22章 西部・剣聖選抜大会5 剣聖決定◆

◆22-1 剣聖選抜大会・本戦 5位・6位剣聖決定戦

□□/『空の王・ギール』
□■\『金色のケンタウロス・シュン』
■■
□■/『凍剣の雪女・ユキシロ』
□□\『嗤うトリックスター・ラフテフ』

【ポップル】「トーナメント表が発表になりました。優勝、準優勝が5位・6位剣聖となります。初戦敗退は剣聖落ち決定です」
【ヤンスロット】「よって、トーナメント発表の時点で、ケンセイ・シックスでハズレ確定の人も出るやんす。ハズレた人は残念でやんす」

 ▼

 5位・6位剣聖決定戦(4人→2人)
『空の王・ギール』vs『金色のケンタウロス・シュン』

【ギール】「俺が頭上を取られるだと!?」
 ギールが必殺技で地上に迫る。シュンは必殺技で空中を蹴り空へ。連続必殺技により更に上空に。完全にギールの頭上を取る。
【シュン】「天馬流星剣!」

【ポップル】「頭上から避け切れない突きの連打! ギール選手ダウン! シュン選手の勝利!」
【ヤンスロット】「新剣聖確定でやんす!」

【ヒカリ】「やった! やった! やったぁぁぁぁ!」
【ネロ】「あー、わかったわかった。バンバン叩くんじゃねぇ!」

 ▼

 5位・6位剣聖決定戦(4人→2人)
『凍剣の雪女・ユキシロ』vs『嗤うトリックスター・ラフテフ』

【ラフテフ】「大きくなりましたね。娘よ」
【ユキシロ】「貴様のような父など知らぬ」

【ポップル】「ラフテフ選手、レイズ戦でよほど自分には効果があったのか、またこの手だ。しかし、効きません!」

【レイズ】「やめて、私が恥ずかしい」
【リリ】「・・・・・・・・・・・・」
 客席に真っ赤になってるレイズと背中をぽんぽんと叩いてあげるリリの姿があった。

【ポップル】「ユキシロ選手のクリティカル・ヒット! 凍結が付与! 無抵抗のラフテフ選手を斬る、斬る、斬る! ラフテフ選手ダウン!」
【ヤンスロット】「HP計停止。ユキシロ選手の勝利でやんす」
【ポップル】「ユキシロ選手、新剣聖決定!」

 ▼

 5位・6位剣聖決定戦。
『金色のケンタウロス・シュン』vs『凍剣の雪女・ユキシロ』

【シュン】「うーん、飛び込めない」
【ユキシロ】「・・・・・・・・・・・・やりづらいな」

【ポップル】「5位・6位剣聖決定戦決勝、動のシュン選手、静のユキシロ選手と言った感じで拮抗しています。というか、互いに探り探り」
【ヤンスロット】「必殺技は互いに捨て身になるでやんす。ユキシロ選手の霧氷蓮華は吹雪で姿を隠すでやんすが、シュン選手の天馬流星剣の乱打の前には隠れる意味がないでやんす。しかし、シュン選手が決められなければ凍結の餌食になるでやんす」

【シュン】「うーん、硬直状態は苦手だな。ここはギャンブル都市。運任せで飛び込んでみますか」
【ユキシロ】「! 来る」

【ポップル】「シュン選手、突っ込む! 正面からの強打。ユキシロ選手が受け流す」

【シュン】「ごめんね!」
【ユキシロ】「頭突き!? がっ!」
【シュン】「行くぞ! 地よ、風よ、天に!」
【ユキシロ】「くっ! 空気よ凍えろ、大地よ凍てつけ。霧氷蓮華!」
 ユキシロは頭上を警戒する。が───

【ポップル】「おっと、シュン選手、上へとは跳ねない! ユキシロ選手の後ろに回り込んだ」
【シュン】「天馬流星剣!」
【ユキシロ】「迎え撃つ! ───!? 浅い!」

【ポップル】「距離を取っての連打!? これは!」
【ヤンスロット】「必殺技をおとりしたでやんす。ユキシロ選手の必殺の一撃が宙を切ったでやんす」

【シュン】「こっちが本命だ! 地よ、風よ、天に!」
【ユキシロ】「しまった!」

【ポップル】「シュン選手、連続必殺技。今度こそ頭上を取る! 天馬流星剣が炸裂したぁぁ!」
【ヤンスロット】「ユキシロ選手、ダウンでやんす。これは決まったでやんしょ」
【ポップル】「HP計ストップ! シュン選手の勝利! これにて、新5位剣聖『金色のケンタウロス・シュン』、新6位剣聖『凍剣の雪女・ユキシロ』が誕生しました!」

【ヒカリ】「やった! やった! やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
【ネロ】「だから、バンバン叩くんじゃねぇ! 5位か。もう少し頑張って欲しかったが、まずは5位剣聖を倒した男の称号をいただくか!」
【ヒカリ】「もう、素直に喜ぼうよ! 今日はパーティーだ!」



◆22-1 剣聖選抜大会・本戦準決勝(4人→2人)

□□/『自己愛の貴公子・ガルリアン』
□■\『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』
■■
□■/『サイキックソルジャー・マゼラック』
□□\『静かなる野獣・ゲイン』

 ▼

『自己愛の貴公子・ガルリアン』vs『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』

【ガルリアン】「ふははははははっ、美しく戦おう!」
【ハイネス】「・・・・・・参ります」

【ポップル】「一言でイロモノvs正統派の対戦です(笑)」
【ヤンスロット】「ハイネス選手が戦いづらそうでやんす」

【ガルリアン】「ふはははっ、美しい! 美しい!」
【ハイネス】「この男、言動の割に剣筋は真っ当。しかし見えてきました。無駄のない繋がりこそが、その美しさとやらの本質。ならば」
【ガルリアン】「おっ、ふはははっ! 美しい! ビューティホォォォォ!

【ポップル】「これは美しい剣の応酬です。試合ではなく、まるで舞踏のよう!」

【ハイネス】「剣の本質が分かれば動きを読めます・・・・・・だが、これは・・・・・・読まされている?」
【ガルリアン】「美しい。ああ、美しい。なんと美しい戦いなのか」
【ハイネス】「隙を見せても乗って来ない。勝敗よりも美しく舞うことを望むのか? 悪いが、それに付き合うつもりはありません。雷光よ切り裂け───」

【ポップル】「出ます! ハイネス選手の必殺技!」

【ハイネス】「青き閃光(ブルーライトニング)!」」
【ガルリアン】「おおっ・・・・・・美しい」
【ポップル】「えっ? ガルリアン選手、棒立ち!?」
 ドォォォォン!

【ガルリアン】「・・・・・・・・・・・・なんと、美しい技。思わず見とれ、直撃を食らうところだった」
【ハイネス】「剣舞の時間はおしまいです。回復するとともに本気を見せるがいい」
【ガルリアン】「ならば、お言葉に甘えさせてもらおう。ふははははっ、美しい私よ、更に美しく!」

【ポップル】「来ました! ガルリアン選手、強力な自己バフの3重掛け! いや、4重掛け!? 本大会初の4重掛けです!」
【ヤンスロット】「シールド回復効果もあるでやんす。シールド全回復でやんす」

【ガルリアン】「私は最強に美しいぃぃぃぃ! 美しくフィニッシュの舞いを!」
【ハイネス】「その最強、我が、青き閃光で打ち砕く! 雷光よ切り裂け。青き閃光(ブルーライトニング)ゥゥゥゥゥ!」

【ポップル】「轟音! 落雷! 闘技場が土煙が舞い上がって見えません!」
【ヤンスロット】「さて、土煙が晴れた時に立っているのはどちらでやんすか?」

【ガルリアン】「ふはははっ・・・・・・」
【ハイネス】「くっ、あれに耐えただと?」

【ポップル】「両者、立っています! しかし共に大ダメージを受けた様子!」

【ガルリアン】「美しい・・・・・・戦いだった」

【ポップル】「ガルリアンが満足そうな笑顔で崩れ落ちました! 倒れ方も美しい! ハイネス選手の勝利! 決勝進出!」

【ハイネス】「ふぅ・・・・・・強敵であった」

 ▼

『サイキックソルジャー・マゼラック』vs『静かなる野獣・ゲイン』

【ゲイン】「魂よ・・・・・・猛ろ!」
【マゼラック】「・・・・・・・・・・・・大地の力と魂の呼応を───力を己に。ブーストアップ」

【ポップル】「勝敗は必殺技対決に、と思いきや、ゲイン選手の獣人化に対し、マゼラック選手は通常のバフ! 準決勝の舞台で必殺技“サイキック・フォース”は温存なのか!?」

【ゲイン】「大地よ荒ぶれ! ぬおおおおおっ!」

【ポップル】「ゲイン選手、変身で強化しての“餓狼の牙”!」
【ヤンスロット】「マゼラック選手は、やはり必殺技なしで迎え打つでやんす」
【ポップル】「激突ぅぅぅぅ!!」

【マゼラック】「くっ・・・・・・」
【ゲイン】「バランスを崩され、完全には決まらなかったか。念動力剣、なんとやりづらい」
【マゼラック】「どうやらここまでだな。ギブアップだ」

【ポップル】「な、なんと、マゼラック選手、ここでギブアップを宣言! 必殺を見せずにして準決勝敗退! ゲイン選手、決勝進出です!」

【ゲイン】「必殺技は使わずか。強すぎる必殺技という事か」
【マゼラック】「我が必殺技は正に必殺。シールドの有無に問わず・・・・・・これを人に向けるわけにはいかない」
【ゲイン】「やはりそういう事情であったか。ここは勝ちを譲られるとしよう」

 ▼

『自己愛の貴公子・ガルリアン』vs『サイキックソルジャー・マゼラック』

【ポップル】「さて、決勝戦前にまずは3位、4位剣聖決定戦です!」
【ヤンスロット】「必殺技の使えないマゼラック選手が圧倒的に不利と思えたでやんすが、ガルリアン選手にとってとんだ天敵だったでやんす」

【ガルリアン】「私の美しいフォームが───くずされる! 美しくないぃぃぃ!」
【マゼラック】「・・・・・・・・・・・・すまないな。これが私の戦い方だ。はっ!」

【ポップル】「マゼラック選手、超能力剣でガルリアン選手のバランスを崩す! ガルリアン選手、またしても決め手を封じられてしまいました!」
【ヤンスロット】「ガルリアン選手、そろそろ必殺の多重自己バフで勝負に行くでやんすかね」

【ガルリアン】「ふぅ、美しくない戦いを見せてしまった。ギブアップを宣言する」
【マゼラック】「ぬ? 必殺技を残し、それでいいのか?」
【ガルリアン】「必殺技が使えない事情があると聞いている。自分だけ必殺技を使い勝ったところで美しくなかろう」

【ポップル】「えええっ!? ガルリアン選手、必殺技を使わずにギブアップ。3位、4位決定戦ということは十二剣聖入りが掛かっているということ、というのに美しさを選んだぁぁぁ!」
【ヤンスロット】「勝敗よりも自分の矜持を選ぶでやんすか。潔い・・・・・・いや、美しいでやんす!」 
【ポップル】「マゼラック選手の勝利! マゼラック選手が3位剣聖! そして18歳、最年少記録タイで十二剣聖デビュー決定です!」
【ヤンスロット】「まあ、18歳デビューは結構いるでやんすけど」

【ガルリアン】「ふはははっ、美しい大会でであった!」
 ガルリアンはマゼラックに右手を差し出す。
【マゼラック】「ふっ、この称賛の声は君のものだ」
 マゼラックはガルリアンとがっしり握手を交わした。



◆22-3 剣聖選抜大会・決着!

 決勝。

『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』vs『静かなる野獣・ゲイン』

 コロシアム前の広場、魔法テレビにより決勝戦を振り返っていた。

【ポップル】「───決着! 優勝はゲイン選手でした!」
【ヤンスロット】「前回の大会では3位、4位決定戦で対決、ハイネス選手の勝利でやんしたが、今回はゲイン選手の根性の勝利でやんした」
【ポップル】「まったく動きのない見切り合いから、結局は必殺技勝負。ゲイン選手が気合で勝ったと言った内容で、絵的に面白味に欠けるため、試合の風景はカットさせていただきます」

【ゲイン】「・・・・・・・・・・・・まあ構わぬが」
【ハイネス】「当事者以外にはわからない高度な攻防でした」
 苦い顔をしている二人だった。

【ポップル】「これにて西部剣聖の決定!」

 1位『静かなる野獣・ゲイン』28歳男、狼男。
 2位『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』24歳男、騎士。
 3位『サイキックソルジャー・マゼラック』18歳男、超能力者。
 4位『自己愛の貴公子・ガルリアン』20歳男、ナルシスト。
 5位『金色のケンタウロス・シュン』20歳男、ケンタウロス。
 6位『凍剣の雪女・ユキシロ』五ツ星魔法剣士。18歳女、雪女。

【ポップル】「さて、今回の大会の大番狂わせ。まずは『全身サイボーグ・バーン』さんのリタイアでしょうか。1位の最有力候補でした」
【ヤンスロット】「武人気質な人でやんす。まさか戦わずして敗退とは・・・・・・と思ったでやんすがライバル、クローム氏の欠場。思うところがあったでやんすかねぇ」
【ポップル】「『天才・アライド』さんも3位入りが本命視されていた一人。だが、まさかの2回戦敗退。スランプ中でした」
【ヤンスロット】「スランプ回復のヒントを得ていた感じでやんす。次回の大会では再び本命視されているかもしれないでやんすね」
【ポップル】「アライドさんはなぜか、雪女母ことユキナさんに気に入られたようで、剣の稽古を受けている姿が目撃されています」
【ヤンスロット】「ユキナ氏・・・・・・あの人は何の目的で参加したのでやんしょね」
【ポップル】「『空の王・ギール』さんも剣聖が確実視されていた一人。何位に入るかが議論されていましたが、まさかの入賞ならずでした」
【ヤンスロット】「オッズに最も影響を与えた選手だったそうでやんす」
【ポップル】「もう一人オッズに影響を与えたのが『自己愛の貴公子・ガルリアン』さん。安いイロモノキャラかと思いきや、まさかの入賞でした」
【ヤンスロット】「対戦した相手からの評価は極めて高いでやんす」
【ポップル】「さて、真のメインイベント『ケンセイ・シックス』。みなさんどうでしたでしょうか? 全員順位通り的中のストレート6、今回のオッズは70万倍! 1000ゴールド1口を買っているだけで、なんと7億ゴールド! 当選者は・・・・・・なんと、出たそうです! 一人の大富豪が誕生しました!」
【ヤンスロット】「羨ましいけど恐いでやんすね。30年の人生、豪遊して過ごして1億ゴールドなんて言われているでやんす。何に使うのでやんしょか」
【ポップル】「ここ、ギャンブル都市の大将さんの戦果が気になるところ」
【ヤンスロット】「あのおっちゃん、随分と負けが続いているみたいでやんすから、暴走警報には要注意でやんす」
【ポップル】「暴走さえなければ気のいいおっちゃんなんですけどね」
【ヤンスロット】「超人だから仕方ないでやんすねぇ」
【ポップル】「ポップルの戦果は・・・・・・うふふふ。ナ・イ・ショ☆」
【ヤンスロット】「ヤンスロットは・・・・・・ぐふふふ。内緒でや・ん・す☆ 今晩はいい酒が飲めるでやんす」
【ポップル】「さて、神剣授与式の準備が整った模様です。ウエスタ王国の王子、王女から神剣や報奨が授与されます。見物の方はコロシアムの中に行きましょう」



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