第21章

◆第21章 西部・剣聖選抜大会4◆

◆21-1 剣聖選抜大会・本戦

 本戦トーナメント1回戦終了。出場者は32人→16人に。
 魔法テレビを用いた出場者の解説を聞くために、コロシアム前の広場に大勢の人が集まっていた。

【解説の女】「さて、皆さんにはすでにお馴染み、司会の『歌って踊れるアイドル解説者・ポップル』ピチピチの16歳。自称、五ツ星解説者です!」
 ちなみに戦士カードでは四ツ星魔法使いである。スペック16歳女、兎族。
【解説の男】「『人間データベース・ヤンスロット』でやんす。今日も二人でお送りするでやんす」
 ちなみに戦士カードでは五ツ星軍師である。スペック24歳男、イタチ族。
【ポップル】「さて、本戦一回戦の解説の前に、まずは現行剣聖の出場状況を確認してましょう」
【ヤンスロット】「現剣聖の状況はこうなっているでやんす」

西1位剣聖『導きの光・クローム』五ツ星魔法剣士。
 スペック38歳男。必殺技はレーザービーム。
 ───予定通り病欠。

西2位剣聖『全身サイボーグ・バーン』五ツ星闘剣士。
 スペック27歳男。機族の族長。
 ───危なげなく1回戦突破。

西3位剣聖『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』五ツ星騎士。
 スペック24歳男。王都騎士隊の斬り込み隊長。
 ───危なげなく1回戦突破。

西4位剣聖『静かなる野獣・ゲイン』五ツ星闘剣士。
 スペック28歳男。狼族。変身により獣化する少数民族。
 ───危なげなく1回戦突破。

西5位剣聖『天才・アライド』五ツ星剣士。
 スペック21歳男。
 ───1回戦突破も不安な勝利だったと評価される。

西6位剣聖『保身が第一・ケイゼス』五ツ星剣士。
 スペック34歳男。兎族。
 ───開始の合図と同時にギブアップで敗退。ブーイングを浴びる。

 テレビと言っても放送機器ではなく、戦士カードを大きくしたようなモニター装置に静止画のスライドショーが映され、それに合わせ司会の二人がスピーカー的な魔法を使い解説を入れるシステムになっている。

【ポップル】「予選上がりの出場者は12人。千人余りの予選を勝ち抜いてきた戦士たちです。もう誰が剣聖になってもおかしくありません」
【ヤンスロット】「まだまだ多いので大雑把に解説するでやんす」

『凍てつく闘気・雪女・ユキナ』五ツ星魔法剣士。
 スペック42歳女。鬼の血を引くと言われている一族の出。かつて6位剣聖の経験者だが、なんの気まぐれか再参加。凍結魔法により相手動きを封じ斬る、吹雪で身を隠すと、対剣士においてはチート級。

『凍剣の雪女・ユキシロ』五ツ星魔法剣士。
 スペック18歳女。ユキナの娘。能力的は母と一緒だが母よりは剣寄りで近接に強い。

『空の王・ギール』五ツ星闘剣士。
 スペック18歳男・鳥族。少数民族“翼の民”の長。圧倒的有利な空中を制する。見え見えの寿命免除狙いの参加と非難されている。

『金色のケンタウロス・シュン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男・馬獣族。馬上の剣士と同等、しかも人馬一体の優位性を武器とするが、まだ力半分。実力が見えない。美形。女性ファンの桃色の声援を集める。

『戦場を翻弄するイカサマ師・レイズ』五ツ星剣士。
 スペック16歳女・狸族。ここレキノ市で生まれ育った少女。幼い頃からギャンブルで鍛え抜かれた駆け引きにより敵を欺く。

『暴れる断頭台・ダラ』五ツ星闘士。
 スペック25歳男・巨人族。巨人族では珍しい剣の使い手・・・・・・だが、攻撃のほとんどを剣を持たない方の手の拳やチョップで行い、剣聖としてはどうなのかと物議を醸している。

『嗤う(わらう)トリックスター・ラフテフ』五ツ星剣士。
 スペック25歳男。笑った顔の仮面を常に着用。猫族か猫獣族のようだが詳細不明。トリックスター(奇術師)の技で敵を翻弄する。

『サイキックソルジャー・マゼラック』五ツ星剣士。
 スペック18歳男。念動力者。

『千手先を見通す瞳・リリ』五ツ星剣士。
 スペック19歳女。兎族。数分後の未来のビジョンを見る予見能力で戦う。

『自己愛の貴公子・ガルリアン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男。ナルシスト。驚異の多重自己バフ。美しいがくどいと評判。

『殺戮衝動・キアル』五ツ星剣士。
 スペック14歳女。今大会の最年少出場者。身長140cmと小柄だが、狂乱状態で精神的にも肉体的にもリミッターを外して戦う。愛称はキルキル。

『闇に紛れる黒豹・サスケ』五ツ星忍者。
 スペック24歳男。豹獣族・黒豹。猫忍者の修行を受けた暗殺者。

【ポップル】「あなたの応援している戦士はまだ残っていますか?」
【ヤンスロット】「残りのトーナメント表は次のようになっているでやんす」
【ポップル】「見づらいけど、想像力を働かせて見て下さい」

□□□□/『全身サイボーグ・バーン』
□□□◆\『自己愛の貴公子・ガルリアン』
□□▼◆/『凍剣の雪女・ユキシロ』
□□▼□\『天才・アライド』
□■▼□/『金色のケンタウロス・シュン』
□■▼◆\『暴れる断頭台・ダラ』
□■□◆/『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』
□■□□\『凍てつく闘気・雪女・ユキナ』
■■
□■□□/『空の王・ギール』
□■□◆\『闇に紛れる黒豹・サスケ』
□■▲◆/『サイキックソルジャー・マゼラック』
□■▲□\『千手先を見通す瞳・リリ』
□□▲□/『戦場を翻弄するイカサマ師・レイズ』
□□▲◆\『嗤うトリックスター・ラフテフ』
□□□◆/『殺戮衝動・キアル』
□□□□\『静かなる野獣・ゲイン』



◆21-2 剣聖選抜大会・本戦2回戦(16人→8人)

 まだまだ人数が多いので、話の膨らまなそうな対戦はなるべく端折ってお送りします。

 本戦2回戦(16人→8人)
『全身サイボーグ・バーン』vs『自己愛の貴公子・ガルリアン』。

『全身サイボーグ・バーン』五ツ星闘剣士。西2位剣聖。
 スペック27歳男。機族の族長。

『自己愛の貴公子・ガルリアン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男。ナルシスト。驚異の多重自己バフ。

【ガルリアン】「ふははははっ、美しい私よ、更に美しく!」
 ピキッと魔法石が割れる音と共にガルリアンが神々しく輝く。

【ヤンスロット】「ガルリアン選手、ここで自己強化バフでやんす」
【ポップル】「多重バフ! 重ねてきたぁ! 速度もパワーも防御力もアップ!」

【ガルリアン】「ふははははははっ、共に美しく舞おうじゃないか」
【バーン】「この男・・・・・・色物と思っていたが強い! 面白い・・・・・だが・・・・・・。うむ、クローム殿が不参加のこの大会、ムキになる事もあるまい。若者に未来をたくそう。それに・・・・・・」

【ポップル】「おっと、バーン選手がギブアップを宣言だ!」
【ヤンスロット】「2位剣聖がまさかのリタイアでやんす! これはオッズが大荒れになるでやんす!」

【カローラ】「よし来たぁぁぁ! エンジの予想通りだ!」
【キオ】「エンジ師匠すげー!」
【エンジ】「トーナメント表を見た時にこうなると思ったでござる。バーン殿はこう思う・・・・・・“ガルリアン殿と青の騎士隊エース・ハイネス殿の戦いを見てみたい”と。でござる。にんにん」

 余談。
 ケンセイ・シックスの投票券は紙にスタンプが押された物である。書籍になるような良い紙ではなく、すぐに風化してボロボロになるような低級紙が使われる。書籍にできる品質の紙はかなり貴重。
 ハズレた場合は自動的にインクが薄くなる便利な魔法のインクが使われている。

 ▼

 本戦2回戦(16人→8人)
『凍剣の雪女・ユキシロ』vs『天才・アライド』

『凍剣の雪女・ユキシロ』五ツ星魔法剣士。
 スペック18歳女。元剣聖ユキナの娘。凍結魔法により相手動きを封じ斬る、吹雪で身を隠すと、対剣士においてはチート級。

『天才・アライド』五ツ星剣士。西5位剣聖。
 スペック21歳男。ただいまスランプ中。

【ユキシロ】「確かに強いが・・・・・・こんなものか、5位剣聖?」
【アライド】「はぁ、はぁ・・・・・・無様ですまないね、お嬢さん」
 泥にまみれたアライドが自嘲的な笑みをこぼす。

【ポップル】「アライド選手、技に冴えがありませんね。必殺技もすっぽ抜けでした」

【観客】「アライドの戦い方、好きだったのに。残念」
【観客】「まあ努力もせずに天才ってもてはやされていたからね。ツケがまわってきたんだよ」

【ポップル】「かつて天才と絶賛された華麗な戦いはどこに行ったのでしょう? 羽が見えるとまで言われた軽やかさがさっぱりですね。今は地を這いずり、泥にまみれて戦っています。痛々しいです」
【ヤンスロット】「強くなろうと努力をしてしまったのがアダとなったでやんす。ひらめき型の天才なのが売りのアライド選手が、型や技やセオリーなどを学んでしまったために勘を悪くしてしまったでやんす」
【ポップル】「おっと、ユキシロ選手の猛攻。アライド選手、ダウン!」
【ヤンスロット】「ユキシロ選手トドメに・・・・・・行かないでやんすね」
【ポップル】「飽きたという顔をしてますね」
【ヤンスロット】「アライド選手、自らギブアップするでやんすか?」

【アライド】「天才などという声に甘えていては5位の壁を超えられないんだ」
【ユキシロ】「まだ続ける気か。ふぅ」

【ポップル】「アライド選手、ギブアップはしない」
【ヤンスロット】「観客からもブーイングが出てるでやんすね。でもまぁ、諦めないのもまた戦士でやんす」

【アライド】「もう少し付き合ってもらうよ。完成させるには、敵となる強者が必要なんだ。ハァァッ!」
【ユキシロ】「引き際を心得ないか。残念だ。ハッ!」
【アライド】「ハッ! クッ! ハァッ!」
【ユキシロ】「クッ!? 攻め切れないだと? ・・・・・・いや、押されている!?」

【ポップル】「おっ、アライド選手の攻勢?」
【ヤンスロット】「今の流れは良かったでやんすね」

【アライド】「もう少しで“繋がる”。ハッ!」
【ユキシロ】「ゾクッ! ええい、往生際が悪い!」
 ピキッと魔法石の割れる音。凍気がアライドの動きを止める。
【ユキシロ】「これで終わりだ!」
 そこにユキシロのトドメの剣撃が迫る。
【アライド】「・・・・・・ここまでか。無念」
 アライドの体が前のめりに地面に沈んだ。

【ポップル】「ユキシロ選手の必殺技が炸裂! アライド選手、ダウン!」
【ヤンスロット】「母親譲りの技でやんすね。凍結で数秒動き止められてしまう。あれは近接アタッカーには悪夢の必殺技でやんす」
【ポップル】「決着ぅぅぅぅっっ! 5位剣聖を撃破し、ユキシロ選手の勝利ぃぃぃっ!」

【ユキシロ】「雪女の私に寒気を感じさせるなんて・・・・・・やるではないか」
 運ばれていくアライドを見つめ、頬を赤くしているユキシロがいた。

【ユキナ】「アライド、こやつは確か独身じゃったな」
 それを遠くから見つめ、ニヤリと笑う母がいた。

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 本戦2回戦(16人→8人)
『金色のケンタウロス・シュン』vs『暴れる断頭台・ダラ』

『金色のケンタウロス・シュン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男・馬獣族。

『暴れる断頭台・ダラ』五ツ星闘士。
 スペック25歳男・巨人族。

【ダラ】「チョーップ、チョーップ。こらぁ、避けるなぁ」
【シュン】「避けるよ! 当たったら痛そうだもん。この大きさで、意外と俊敏って反則だよ。でも、剣を離して両手で戦った方が強いんじゃないかな?」

【ポップル】「巨人族ダラ選手、資料によると身長は4メートルということです。巨人族の平均が3メートルくらいらしいので、巨人族の中でも飛び抜けて巨大。遠目にはものすごくごっつい人が子ヤギと戯れているような、そんな身長差、体格差です」
【ヤンスロット】「シュン選手も小型馬にまたがった人と同じ程度の身長でやんす。大抵の種族よりも高いでやんす。ダラ選手がそれだけ大きいということでやんす」
【ポップル】「意外と俊敏なダラ選手。でもシュン選手は超俊敏。ダラ選手の攻撃を完全に交わしながらヒットアンドウェイで細かい攻撃を仕掛ける。しかし、ダラ選手、まるでダメージを受けている様子はないです」
【ヤンスロット】「いや、あれは結構、戦士には効くでやんす。ダラ選手、気付かないとまずいでやんす」

【シュン】「えいっ! はっ! ていていていていていっ! おっと!」
【ダラ】「そんな攻撃、いくら打たれても痛くも痒くもないぞぉ」
【シュン】「うーん、このまま勝ってしまうのもセコイから忠告しておくよ。HP計を確認した方がいいよ」
【ダラ】「えっ? あれぇ? 結構やられている? なんで?」
 HP計とはシールドの残量を示す魔法具である。カプセル状の物の中に入っている駒が回転し、回転速度がシールドの残量を示す。この回転が止まりそうな速度になっていた。

【ポップル】「あっ、シールドをゼロにして気絶させる作戦ですか!」
【ヤンスロット】「そう言うことでやんす」

【シュン】「ていていていていていっ! ヒーラーあり、両手で戦える実戦だったらすごく強いんだろうけど、ルールが悪かったね」
【ダラ】「く、くそう。喰らえ! 空を裂き地を割る剛力を!」

【ポップル】「ダラ選手、ここで魔法石3つの必殺技“断頭台”!」
【ヤンスロット】「もう剣技ではなくチョップでやんす。当たればものすごい威力でやんすが・・・・・・」

【シュン】「はっ! ていていていていていていていっ!!」
【ダラ】「ぎゃぁっ!!」

【ポップル】「シュン選手、軽くかわしトドメの小攻撃!」
【ヤンスロット】「ダラ選手、シールド切れで気絶。シュン選手、必殺技を出すまでもなく危なげない勝利でやんす」

【ヒカリ】「やったーシュン!」
【シュン】「あははは」

【ユキナ】「うむ・・・・・・こやつはルックス良し、強さも良し、独身で申し分ないが・・・・・・どうやら既に心に決めた相手がいるようじゃの」
 雪女・母ユキナ。ヒカリを見るシュンの目に何かを感じ取る。

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 本戦2回戦(16人→8人)
『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』vs『凍てつく闘気・雪女・ユキナ』

『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』五ツ星騎士。西3位剣聖。
 スペック24歳男。騎士隊の斬り込み隊長。

『凍てつく闘気・雪女・ユキナ』五ツ星魔法剣士。
 スペック42歳女。剣聖の経験者。凍結魔法により相手動きを封じ斬る、吹雪で身を隠すと、対剣士においてはチート級。

【ポップル】「両者互角の攻防が続いています!」
【ヤンスロット】「現3位剣聖ハイネス選手は、現1位剣聖クローム氏の病欠により今大会の大本命でやんす。一方、元6位剣聖経験者の雪女母ことユキナ選手。6位剣聖を取った時のユキナ選手は、寿命目当てに力半分だったと言われているでやんす」
【ポップル】「これはどちらが勝つか、まるで予想ができません!」

【ユキナ】「正統派な剣など読みやすいと思ったが、極めるとこうも難攻不落になるものだとはのう。さすがは本大会の大本命じゃ」
【ハイネス】「クリティカル性の剣撃を貰うと凍結効果で一時動作不能ですか。近接の天敵ですね。幸い元剣聖のため前情報は多い。知らなければ、一瞬で負けていたでしょう」
【ユキナ】「まあ、その辺は公平よ。現剣聖の情報はもちろん知っておる。お主の必殺技には要注意ということも。そして既婚で二児の親ということも。惜しいのう」
【ハイネス】「はい?」
【ユキナ】「まあ、大本命はあやつかのう」

【ユキシロ】「くしゅん」
【アライド】「はくしょん!」
【ユキシロ】「あっ(ぺこり)」
【アライド】「あっ、どうも」
 観客席にいたユキナの娘『凍剣の雪女・ユキシロ』と前日に戦い敗退した『天才・アライド』が同時にくしゃみをする。互いに近くにいたことに気付いて軽く挨拶を交わす。

【ユキナ】「良し決定じゃ。娘と本気で戯れたいとも思うが無粋じゃな。ここにて老兵は去るとしよう。審判、ギブアップじゃ」
【ハイネス】「う、うーむ・・・・・・」

【ポップル】「ここでユキナ選手がギブアップ宣言! 本気のぶつかり合いが見たかっただけに惜しい決着です」
【ヤンスロット】「何をしに参加したのか謎でやんすな、雪女母」

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 本戦2回戦(16人→8人)
『空の王・ギール』vs『闇に紛れる黒豹・サスケ』

『空の王・ギール』五ツ星闘剣士。
 スペック18歳男・鳥族。少数民族“翼の民”の長。圧倒的有利な空中を制する。

『闇に紛れる黒豹・サスケ』五ツ星忍者。
 スペック24歳男。豹獣族・黒豹。猫忍者の修行を受けた暗殺者。

【ギール】「空を制する者は戦いを制する」
【サスケ】「く、くそう・・・・・・・・・・・・せめて夜ならば・・・・・・ガクリ」

【ポップル】「あっけなく決着! 空のギール選手に地のサスケ選手。空と地の対決ですが、地の攻撃まったく届かず、空の圧勝でした!」
【ヤンスロット】「サスケ選手は夜を得意とする戦士で、昼の大会というのも向いてなかったでやんす。ついてなかったでやんすね」

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 本戦2回戦(16人→8人)
『サイキックソルジャー・マゼラック』vs『千手先を見通す瞳・リリ』

『サイキックソルジャー・マゼラック』五ツ星剣士。
 スペック18歳男。念動力者。

『千手先を見通す瞳・リリ』五ツ星剣士。
 スペック19歳女。兎族。数分後の未来のビジョンを見る予見能力で戦う。

【ポップル】「さて超能力者同士の対決・・・・・・という話なのですが、戦士ってみんな色々な能力を持っていますよね? 身体能力がアップしたり、通常攻撃に魔法が付与されたり、バフだったりと。それと超能力はどう違うのでしょうか? と質問が届いています」
【ヤンスロット】「戦士の能力はシールド魔法による副次的な効果でやんす。魔法を纏ってるために起こるものであって、つまりは魔法でやんす。対して超能力はシールドなしでも発動する力でやんす。力の根源は魂の輪廻システムの余剰アリエルなどと予想されているでやんすが、推測の段階を出ていないでやんす」
【ポップル】「マゼラック選手は念動力。物を動かす力です。リリ選手は予見能力。数分先の未来のビジョンが見えるそうです。あらかじめ色々な行動を脳内で試して最良の選択が選べる超便利な超能力。私も欲しいです!」
【ヤンスロット】「一部では有名な博打打ちだったという話でやんす。間違ってもギャンブルを挑んではダメでやんす」

【マゼラック】「さて、始めようか」
 マゼラックを中心に空気が渦を巻く。
【リリ】「始めましょう・・・・・・・・・・・・未来視(ビジョン)」
 リリの額の前で静電気がパチっと跳ねる。
【リリ】「・・・・・・なるほど。ギブアップです」
【マゼラック】「いいのか?」
【リリ】「どう試しても私の勝てるビジョンが見えませんでした。戦うだけ無駄でしょう」

【ポップル】「リリ選手、閉じた目を開けることなく、敗北を宣言しました!」
【ヤンスロット】「それだけ自分の予見能力が絶対ということでやんすね」
【ポップル】「ユキナ選手に続き、数少ない女子選手の敗退。歴代剣聖を振り返っても、女子剣聖は少ないので頑張ってもらいたいものです」
【ヤンスロット】「ユキナ選手を女子と呼んでいいかは微妙でやんすが同感でやんすね」

【─?─】「フッ」

【ヤンスロット】「!」
【ポップル】「!? ヤンスロットさん!? ヤンスロットさ───ん! ハプニング発生です。ヤンスロットさんが突然凍りついてしまいました! ハプニング発生により場内放送をしばらく中断させていただきます! ヤンスロットさ───ん!」



 本戦2回戦(16人→8人)
『戦場を翻弄するイカサマ師・レイズ』vs『嗤うトリックスター・ラフテフ』

『戦場を翻弄するイカサマ師・レイズ』五ツ星剣士。
 スペック16歳女・狸族。ここレキノ市で生まれ育った少女。幼い頃からギャンブルで鍛え抜かれた駆け引きにより敵を欺く。

『嗤う(わらう)トリックスター・ラフテフ』五ツ星剣士。
 スペック25歳男。笑った顔の仮面を常に着用。猫族か猫獣族のようだが詳細不明。トリックスター(奇術師)の技で敵を翻弄する。

【ポップル】「お馴染み、司会の『歌って踊れるアイドル解説者・ポップルです」
【ヤンスロット】「ヤンスロットでやんす。無事に解凍されたでやんす。さて“イカサマ師 対 奇術師”の異色の対決でやんす」

【エンジ】「キオ殿はレイズ殿と戦っているつもりで観戦するでござる」
【キオ】「あの女の子? どうして?」
【エンジ】「見ての通り小柄の少女でござる。色々と工夫をしながら戦うでござるよ。キオ殿には参考になると思うでござる」
【キオ】「なるほど!」
【モリー】「普通の女の子みたいな体格だ。あれで五ツ星剣士なんだもんな」
【カローラ】「まさか、あの娘がこの大会に出てるなんてね」
【ホルン】「恨みはあるけど、知り合ったよしみで応援してあげよう~」
【ホーマス】「・・・・・・・・・・・・がんばれ、レイズちゃん(ボソッ)」
【キオ】「レイズのこと知ってるの?」
【カローラ】「ほら、私ら三人がレキノ市に着いた早々、鴨にされた相手」
【ホルン】「それがレイズちゃん」
【ホーマス】「・・・・・・・・・・・・今となっては土産話(ボソッ)」
【モリー】「かわいいと得だな」
【観客】「レイズちゃん、がんばれー!」
【観客】「レイズ! レイズ! あ、それレイズ!」
【ポップル】「既にファンクラブができているレイズちゃん。野郎どもの熱い声援が集まっています。この大会、私とレイズちゃんが二大アイドルと言った感じでしょうか? 感じでしょうか?」
【ヤンスロット】「はいはい。そういう感じでやんす」

【レイズ】「応援ありがとう、みんな」
 と、手を振って答えるレイズ。
【ラフテフ】「そろそろ、始めてよろしいでしょうか」
【レイズ】「はい。よろしくお願いします」
【ラフテフ】「では小手調べに」
 ラフテフの両手に剣が握られている
【レイズ】「えっ! 反則じゃないの? 剣は一本というルール。いえ、さっきまで剣は一本だったはず。魔法?」
【ラフテフ】「いいえ奇術です。タネも仕掛けもございます。さて、本物はどっちでしょう?」
【レイズ】「あっ! えいっ、あっ、ダミー! やりづらい!」
 受けたつもりがすり抜けバランスを崩す。いつの間にか本物と偽物の剣が入れ替わって左右どちらが本物かわからない。レイズは一旦後ろに飛び、距離を取る。
【レイズ】「まったく似たような技を・・・・・・」
 と小声でつぶやくレイズ。
【レイズ】「受けに回ってはダメ。攻めるっ!」
 間を置かず、前進。ジグザグに走り距離を詰める。
【ラフテフ】「えっ!?」
 レイズの一撃を受ける。
【レイズ】「はっ! はっ! はっ!」
【ラフテフ】「おっと・・・・・・くっ。これはやりづらい」
 細かい攻撃を何度か受け、今度はラフテフが距離を取った。
【レイズ】「逃さない! はっ!」
 レイズが距離を詰める。

【キオ】「こう来たから、こうして・・・・・・あれ? こうだから、こうして・・・・・・また斬られた! ていていていっ、また斬られた!」
 キオは丸めたタオルを握って、レイズとエアー対戦をしている。
【エンジ】「なるほどでござるな。キオ殿、ラフテフ殿と同じ動きをして斬られているでござるよ」
【キオ】「どういうこと!?」
【エンジ】「レイズ殿の思う通りに誘導されているでござる。視線、筋肉の動きでフェイントを、更にはお下げ髪を弾いて動きを錯覚させてもいるでござるな。隙・・・・・・これもフェイクで誘い込んだところに光の反射で目潰し。息切れ・・・・・・と思ったらこれもフェイクでござる」
【カローラ】「あれはギャンブルで培った技だね」
【ホーマス】「・・・・・・この街で生まれ育っただけある(ボソッ)」
【モリー】「こりゃ、みんなが負けるわけだねぇ」
【ホルン】「ころっと騙された~」
【キオ】「うわーん、もう斬られまくり! 全然、避けられない」
【エンジ】「ラフテフ殿は攻略の糸口を見出したでござるかな」

【ラフテフ】「つまり、後手に回ると操られるわけですね。この試合、先手を制した方が勝ちますね」
【レイズ】「またダミー! やりづらい! いやな敵ね」
【ラフテフ】「こっちのセリフですよ。仕方ありません。手を一本増やしますか」
 ラフテフの頭から手がニョキッと生える。その手にも剣が握られている。
【レイズ】「えええっ!? でもどうせ、頭の上の剣はダミー確定・・・・・・じゃない!? どうなってるの!?」
【ラフテフ】「ふふふふ、奇術です。タネも仕掛けもございます」
【レイズ】「・・・・・・さすがね。お父さん」
【ラフテフ】「!?」

【ポップル】「えっ! あの二人親子なのですか!?」
【ヤンスロット】「資料にはそう言った事は書いてないでやんす! ・・・・・・いや、そもそも年齢的にありえないでやんす!」
【ポップル】「えっ、もしかしてただのハッタリ!?」

【レイズ】「隙あり! お返しよ! 光と水のミラージュ! ───ハイ・アンド・ロー! さて、上から来るかな、下から来るかな?」

【ポップル】「レイズちゃん、必殺技! 分身!? 上段の構えのレイズちゃん、下段の構えのレイズちゃんの二人に分かれた! さて、どっちが本物なんでしょうか!? 今度はラフテフ選手が惑わされる!」
【ヤンスロット】「必殺技で威力もアップしているでやんすよ。ラフテフ選手、どちらかを選ばないとイケナイでやんす」

【ラフテフ】「えっ、ちょっと!?」
 ラフテフ、動揺収まらず。上段の方に警戒したのは、頭を守る本能だろう。
【レイズ】「残念、両方でした!」
 レイズ、下、上の順で必殺の剣撃を放つ。が───
【レイズ】「感触がない!? 残像!? 後ろっ!」
 いつの間にかラフテフはレイズ背後にいた。
【ラフテフ】「いやぁ、戦いの最中だと言うのにうっかり身に覚えがないか考えてしまいました。次元の歪みを通って未来から訪れた者がいるなんているオカルトな噂まで頭をよぎりましたよ。そもそも、私たち種族が違いますから!」
 会場のみんなが「あっ」いう形の口になった。
【レイズ】「てへっ。えいっ!」
 ぺろっと舌を出した後、すぐさま攻撃に転ずる。
【ラフテフ】「てへっ、じゃありません!」
【レイズ】「えいっ! とうっ!」
【ラフテフ】「おやおや、攻撃が真っ当になってしまいましたね。ネタ切れでしょうか? ならばこちらのネタに付き合っていただきましょう」
 両脇の下からも手が生え、手は合計5本となる。

【レイズ】「わっ! ああ、もう!」
【ラフテフ】「わっ、5本の手を相手に健闘しますか。ハッタリに頼らなくても、相当な剣の腕前とお見受けします。私は自信がないのでハッタリに頼らせていただきます。光と水のイリュージョン!」
【レイズ】「! 私と同じ幻覚系の魔法との組み合わせ技!? ええええ!?」
 レイズの視線が徐々に上へと移動していく。
【ラフテフ】「あれぇ? 大きくなっちゃいましたぁ」

【ポップル】「きょ、巨大化!? 必殺技名は“巨人の剣”なのですが、まさかの“まんま”です!」
【ヤンスロット】「巨人族のダラ選手よりも大きいでやんす。しかも剣も大きいでやんす! その剣が振り下ろされたでやんす!」

【レイズ】「う、嘘ぉぉ! 私と同じなら見た目は幻覚でも、威力は見た目通り。こんなの受けることも、受け流すこともぉぉぉぉ!」
 ドゴォォォンと爆音と土煙が立つ。土煙が晴れた地面にはレイズがダウンしていた。

【ポップル】「決着! ラフテフ選手の勝利!」
【ヤンスロット】「ギャンブルの技術と奇術。異色の対決と思いきや、通ずるものがあったでやんす。が、ラフテフ選手が一枚上でやんした」
【ポップル】「残念ですが、またもや数少ない女子選手の敗退」
【ヤンスロット】「氷漬けにされるから、もう余計なことは言わないでやんす」

【ホルン】「あ~レイズちゃん負けちゃった~」
【カローラ】「残念。でも、レイズちゃんは不利と思ってそんなに賭けてなかったから、ケンセイ・シックスの方はセフセフ」
【ホーマス】「・・・・・・・・・・・・ギャンブルは非情(ボソッ)」

【キオ】「俺、レイズに一打も当てられなかった! そのレイズが負けちゃうのか~」
【エンジ】「これが剣聖を目指すレベルでござるよ」
【キオ】「うん! 俺、もっとがんばる!」
【モリー】「めげないねぇ」
【エンジ】「キオ殿のいいところでござる」



 本戦2回戦(16人→8人)
『殺戮衝動・キアル』vs『静かなる野獣・ゲイン』

『殺戮衝動・キアル』五ツ星剣士。
 スペック14歳女。今大会の最年少出場者。身長140cmと小柄だが、狂乱状態で精神的にも肉体的にもリミッターを外して戦う。愛称はキルキル。

『静かなる野獣・ゲイン』五ツ星闘剣士。西4位剣聖。
 スペック28歳男。狼族。変身により獣化する少数民族。

【キアル】「あいつ斬っていいの? 斬りたい。斬りたい。KILLよ? 早く斬りたい」
【エルチア】「まったく4位剣聖を目の前にして、キルキルは頼もしいわねぇ。おいで、シールド掛けるよ」
【キアル】「はーい、エルエル」

『甘いアメと甘いムチ・エルチア』五ツ星ヒーラー。
 スペック17歳女。キアルの保護者。愛称はエルエル。

【ポップル】「4位剣聖ゲイン選手は一言で言うならば狼男です」
【ヤンスロット】「1位剣聖クロームの欠場、2位剣聖バーン敗退により、上位に繰り上がることが期待されているでやんす」
【ポップル】「キアルちゃんは本大会、最年少の14歳でしかも女の子。しかもご覧の美少女です。野獣vs美少女の対戦!」
【ヤンスロット】「美少女と言っても、恐い娘でやんすよ。あだ名は“キルキル”との事でやんすが、名前から来ているのか、物騒な口癖からかは不明でやんす」
【ポップル】「斬られたい男のファン続出とのことです」
【ヤンスロット】「本当に斬られないで欲しいでやんす。普通に死ぬでやんすよ」

【キオ】「ちっちぇー!」
【モリー】「いや、お前よりはあるんじゃないか?」
【エンジ】「同じくらいでござるな」
【キオ】「あんなに小さくても剣聖目指せるんだ! また、エアー対戦してみよう」
【エンジ】「いや、キアル殿の戦い方は、キオ殿の参考にはならないでござるよ。この娘は特殊でござる」

【キアル】「行くよ、おじちゃん。斬っちゃうよ?」
【ゲイン】「・・・・・・来い」
【キアル】「あははははっ。斬る、キル!」
 キアルの突進からの一撃。ゲインは向かい撃ち、剣と剣がギィィィンと鈍い音を立ててぶつかった。
【ゲイン】「ぬぅっ!?」
 押し負けたのはゲインだった。
【キアル】「斬るよ、ほらほらキルよ。斬られちゃうよ。じゃんじゃん斬るよ。縦に斬るよ。横に斬るよ」
 キアルの猛攻にゲインが防戦一方になる。

【キオ】「ど、どういうこと!? 圧倒的に強そうなゲインの方がパワー負けしてる!」
【エンジ】「キアル殿は狂乱状態で戦うのでござる。リミッターも躊躇もなく、しかもゾーン状態というやつでござる。戦うための本性を100%引き出せる特殊な体質とのことでござる」

【キアル】「キル。超、斬る。千切りに斬るよ。みじん切りに斬るよ。あはははははっ」
【ゲイン】「くっ! ふっ! むっ! これは、なんと荒々しい!」

【ポップル】「ゲイン選手、パワー勝負では分が悪いと見て的確に受け流します。が、キルキルちゃん、体勢を崩されてからの復帰が早いと言うか瞬速! 獣のような身のこなしです」
【ヤンスロット】「どちらが野獣なのかわからない動きでやんす」

【エンジ】「異常な力と、異常な反応速度でただ斬りつける。“技”ではないでござる」
【キオ】「うーん、確かに参考にならないや」

【ゲイン】「必殺技を温存できる相手ではない。魂よ・・・・・・猛ろ!」
 ピキッと魔法石が弾け、ゲインが光に包まれる。顔を毛が覆い、獣の狼の顔に変わった。
【ゲイン】「ガォォォォォォォッ!」

【ポップル】「ゲイン選手、吠えるッ! 変身、来ましたぁぁぁぁ!」
【ヤンスロット】「ゲイン選手は変身により長時間パワーアップするでやんす」

【キアル】「わぁ! なにこれ!? 斬りたい! 剃りたい!」
【ゲイン】「ふんっ!」
【キアル】「わっ!」
【ゲイン】「はっ! はっ! はっ! はっ! はっ!」
【キアル】「あはははっ! キル、斬る、キル、斬る!」

【ポップル】「パワー、反応速度ともに互角に見えます」
【ヤンスロット】「徐々にキルキルが押されているでやんす。こうなると、野生を開放しつつ技を使えるゲイン選手の圧倒的有利でやんしょ」
【キアル】「斬る、キル! 斬れない! キルキルが斬られてる! あはははっ!」
【ポップル】「キ、キルキルちゃん、斬られても楽しそうです」
【ヤンスロット】「狂っているでやんすな」
【キアル】「あははははっ! あははははっ! 超斬る! 超キル!」
 魔法石の割れる音と共にキアルの体が必殺技発動の光に包まれる。
【ポップル】「キルキルちゃん、ここで必殺技! 大回転超斬撃と書いてタイフーン・アタック! 剣が何本にも見える高速回転斬撃を繰り出しつつ、ゲイン選手にミサイルのように飛び込んだぁぁぁぁ!」
【キアル】「あははははっ! 斬るキル斬るキル斬るキル斬るキル!!」
【ゲイン】「ぬうううっ! はっ! はっ! はっ! はっ! ぐはっ! 全部撃ち落とすのは無理か! ならばっ!」
【キアル】「ぎゃっ!」
【ポップル】「ゲイン選手、相打ち覚悟でカウンターを撃ち込む! 互いに弾け飛ぶ。互いによろけながら立ち上がった!」
【キアル】「斬る、キル、あれれれ? あははは、寝る。ガクリ」
【ポップル】「おっと、キルキルちゃん、ダウン!」
【エルチア】「惜しかった。自分にもダメージが来る自爆技だからなぁ」
【ゲイン】「すさまじい技だが、ヒーラーのサポートがあってこその実戦向けの技だな。ルールに助けられたかも知れん」

【ポップル】「キルキルちゃん、HP計停止! 決着! ゲイン選手の勝利!」
【ヤンスロット】「笑ったまま気絶しているでやんす」
【ポップル】「残念ながら、またもや女子敗退。女子は、雪女娘のユキシロ選手だけになってしまいました。これにて、本戦3回戦進出の8人が決定です! トーナメント表は───」



◆21-3 剣聖選抜大会・本戦3回戦(8人→4人)

□□□/『自己愛の貴公子・ガルリアン』
□□▼\『凍剣の雪女・ユキシロ』
□■▼/『金色のケンタウロス・シュン』
□■□\『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』
■■
□■□/『空の王・ギール』
□■▲\『サイキックソルジャー・マゼラック』
□□▲/『嗤うトリックスター・ラフテフ』
□□□\『静かなる野獣・ゲイン』

 ▼

 本戦3回戦(8人→4人)
『自己愛の貴公子・ガルリアン』vs『凍剣の雪女・ユキシロ』

『自己愛の貴公子・ガルリアン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男。ナルシスト。驚異の多重自己バフ。美しいがくどいと評判。

『凍剣の雪女・ユキシロ』五ツ星魔法剣士。
 スペック18歳女。かつての剣聖経験者ユキナの娘。能力的は母と一緒で凍結魔法により相手動きを封じ斬る、吹雪で身を隠すと、対剣士においてはチート級。母よりは、剣寄りで近接に強い。

【ガルリアン】「ははははっ。私は美しい。貴方も美しい。ともに美しく戦おうではないか!」
【ユキシロ】「ふぅ・・・・・・・・・・・・参ります」

【ポップル】「イロモノvs紅一点の戦いです。ユキシロ選手が早くも疲れた顔を見せています」
【ヤンスロット】「ガルリアン選手は確かにイロモノでやんすが、2位剣聖バーン氏に認められた腕前でやんすよ。対して凍気で相手の動きを止める技を使うユキシロ選手。これはどちらが勝つか読めない勝負でやんす」
【ポップル】「今回はゲストにこの方をお呼びしました。ユキシロ選手の母で2回戦で自主的にリタイアしたユキナさんです」
【ユキナ】「うむ、よろしく」

【ユキシロ】「攻防バランスがいい。言動の割に剣筋は真っ当・・・・・・しかし」
【ガルリアン】「ふははは、美しく舞おう!」
【ユキシロ】「表情がまるで読めん。やりづらい」

【ポップル】「ユキシロ選手はクリティカルヒット時の付与能力の凍結で、相手を一瞬足止めしている間にもう一発入れていくのがスタイル。が、クリティカルヒットが入りません。でも、それでも互角です!」
【ヤンスロット】「特殊能力ばかりに目が行ってしまうでやんすが、単純な剣技のレベルも相当なものでやんすな」
【ユキナ】「くくく、雪女としての能力が一族随一の儂を相手に、あやつは剣技でそれを補い儂に並ぶまでになったのじゃ。剣技においては儂もかなわんレベルじゃ。しかし、ガルリアンという男も相当なものよのう」

【ガルリアン】「ふはははははは、美しく美しく美しく、そして美しい!」

【ユキナ】「・・・・・・・・・・・・こやつは強くて独身だがパスじゃな」
【ポップル】「はい? なにがでしょうか」
【ユキナ】「いや、こっちの話じゃ。剣技は互角。ならば必殺技が勝負を決めるじゃろう」

【ガルリアン】「このまま美しく舞い続けたいとも思うがそうもいくまい。美しく勝負を決めさせてもらうよ。ふははははっ、美しい私よ、更に美しく!」

【ポップル】「ガルリアン選手、必殺技! 自己バフ発動!」

【ユキシロ】「速い! 重い! だが、今、必殺技で畳みかければ・・・・・・いや、それでは足りぬ」
 ユキナはガルリアンから一旦、距離を取る。
【ユキシロ】「それでは足りぬ。多重バフとやらを、最強のお前を見せてみろ。それを倒し、私は上へ行く」
【ガルリアン】「美しい! ならば応えよう! ふははははっ、美しい私よ、更に美しく! そして、ふははははっ、美しい私よ、更に更に美しく! 輝く私を見るがいい!」

【ポップル】「来たぁぁぁぁ! ガルリアン選手、強力な自己バフを3重掛けぇぇぇ!」
【ユキナ】「ほう! これは凄まじい」
【ヤンスロット】「すごいプレッシャーでやんす!」

【ユキシロ】「空気よ凍えろ、大地よ凍てつけ。霧氷蓮華・・・・・・参る!」
【ガルリアン】「むぅぅっ!?」

【ポップル】「ユキシロ選手、必殺技の霧氷蓮華(むひょうれんげ)。周囲に吹雪を起こし、敵の視覚を奪うと共に凍結効果のある一撃───決まった! ガルリアン選手凍りついてしまいました!」

【ユキシロ】「これで決着だ!」
 ユキシロ、トドメの一撃をガルリアンに向けて構える。
【ガルリアン】「ふはは・・・・・・ふははははっ! 凍った私も美しい!」
 パリーンとガルリアンの服が弾ける。凍っていたのは服だけだった。
【ユキシロ】「な、なんだと!? バ、バカ者がぁぁ!」
 ユキシロ、攻撃の手を止めてしまう。ガルリアンは全裸だ。
【ガルリアン】「全裸の私も美しい! おお、氷の破片が美しく私を飾る! 美しさの祝福の中、美しく勝利しよう! ふははははっ、美しい私の剣の舞!」
【ユキシロ】「えっ、ちょっ! きゃああああっ!」
 動揺しているユキシロにガルリアンの猛攻が決まってしまう。

【ポップル】「ユキシロ選手ダウン! HP計止まっています! ガルリアン選手の勝利ぃぃぃ!?」
【ヤンスロット】「ど、どういうことでやんすか?」
【ユキナ】「あー、たまに気合で耐えるヤツがおるのじゃよ。暑苦しいやつと雪女は相性が悪くてのぉ。だが、最終的な敗因は全裸に動揺したあやつの未熟さじゃな」
【ポップル】「ガルリアンさん、早く服を着て下さいぃぃぃぃ!」
【ガルリアン】「ふははははっ! 美しい私に隠すべき場所などない!」

 ▼

 本戦3回戦(8人→4人)
『金色のケンタウロス・シュン』vs『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』

『金色のケンタウロス・シュン』五ツ星剣士。
 スペック20歳男・馬獣族。馬上の剣士と同等、しかも人馬一体の優位性を武器とするが、まだ力半分。実力が見えない。

『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』五ツ星騎士。西3位剣聖。
 スペック24歳男。王都騎士隊の斬り込み隊長。正統派な強さ、王道的な強さ、騎士道。

【ポップル】「ご婦人方お待ちかねのイケメン対戦です。シュン選手は最近、各所で目立った活躍しているケンタウロス族で最強の戦士。馬上同然の身体的な優位性と、必殺技を隠している点で有利。戦士カードに記されている必殺技名は“天馬流星剣”・・・・・・名前からはどのような技かは想像できませんね」
【ヤンスロット】「3位剣聖ハイネス選手は説明はいらんでやんすかね。それだけ手の内が知られている分、不利でやんす」

【シュン】「ふぅ、まるで隙がないや。騎士は馬上の敵と戦う訓練もしているって話だもんね。さすが」
【ハイネス】「基本は乗馬している敵と同様に、左右を馬で駆け抜けながら攻撃するスタイルですが───乗馬している相手にはない、正面からの強烈な一打が来る! こいつが厄介ですね」
【シュン】「わっ! おっと」
 強打を当てられ受け流される。シュンは距離を取った。
【ハイネス】「受け流しても4本の足により体勢を崩せない。ケンタウロス族、なんと戦闘に向いた体であろうか」

【ヒカリ】「3位剣聖が苦戦してる! ネロ、よくシュンから一本取れたね」
【ネロ】「あ? イヤミか? 一本取るまでに俺様が何本取られたと思ってるんだよ!」
【ヒカリ】「うーん、褒めてるんだけどなぁ」
【ネロ】「俺様に現状リードしているシュンが、3回戦ごときで苦戦してるんじゃねぇ。まあ現状だがな。一ヶ月後はわからねぇが」
【ヒカリ】「ネロだったらハイネスをどう攻める?」
【ネロ】「あ? そうだな。こう行ったら・・・・・・こう返されるな。こう行く、こう来る、こうして、こうされて・・・・・・なんだ、こいつ! 強ぇな!」
 脳内で模擬戦闘をするが、有効打を入れられない。
【ヒカリ】「そりゃ剣聖だもん」
【ネロ】「気付いたか? ハイネスのやつ、ほとんど場所を動いてねぇ」
【ヒカリ】「えっ、そうなの?」

【シュン】「体力には自信があるけどキリがない。行くよ! 地よ、風よ、天に!」
 ピキッと魔法石が割れる。
【ハイネス】「! なにっ!?」
 シュンが空中を蹴る。まるで見えない壁があるかのようにジグザクに空中を蹴り登り、ハイネスの頭上を取った。
【シュン】「はぁぁぁぁっ! 天馬流星剣!」

【ポップル】「頭上からの連続の高速突き! これがシュン選手の必殺技、天馬流星剣!」
【ヤンスロット】「ハイネス選手、これを全て避けるの無理でやんす。ならば、出るでやんす!」

【ハイネス】「雷光よ切り裂け。青き閃光(ブルーライトニング)!」
 ピキピキッと魔法石が割れる音。シュンの攻撃を無視し、青い一閃がシュンに斬りかかる。
【シュン】「おっと!」
 空中を蹴り、シュンはそれを回避。ハイネスが剣を振り下ろした場所にドゴォォォンと雷が落ちた。

【ヤンスロット】「必殺技によっては一瞬、無敵状態になるものがあるでやんすが、ハイネス選手の青き閃光もそれでやんす」
【ポップル】「不可避な技を無敵時間を利用して避けたわけですね」

【ハイネス】「必殺技発動後も、しばらく空中を蹴れるのですか。これは攻防に優れた技ですね」
【シュン】「さて、攻略法を思いつかれないうちに、もう一回行くよ。天馬流星剣!」
【ハイネス】「ふんっ! 青き閃光(ブルーライトニング)!」
【ポップル】「再び、シュン選手の必殺技。同じ様にハイネス選手が打ち消しました!」

【ネロ】「同じ攻撃だと? 退屈な戦いをしやがって」
【ヒカリ】「魔法石を消費させる作戦ね。ルールは1人1戦6個まで。シュンの必殺技は魔法石1個、残り4個。ハイネスの必殺技は2個、残りは2個。ハイネスがあの避け方をできるのはあと一回だけよ」
【ネロ】「意外とシュンってせこいよな」
【ヒカリ】「作戦だから! これでハイネスは攻めるしかなくなった。次の行動が読める訳よ。シュン、頭いい! さすが!」
【ネロ】「あーはいはい」

【ハイネス】「ならば、見せましょう。攻撃の青き閃光を!」
 ほとんど立ち位置を変えなかったハイネスが、シュンに向かって距離を詰める。シュン並走して間合いを図る。
【ハイネス】「!」
【シュン】「来る! いや来ない!?」
【ハイネス】「!」
【シュン】「! また来ない!?」

【レイズ】「殺意の乗ったいいフェイントね。あれは私でも見抜けないわ」
 観客席の『戦場を翻弄するイカサマ師・レイズ』が高く評価する。

【シュン】「しまった! まったく、会場が狭いんだもの」
 フェイントに翻弄されている間にコロシアムの壁まで追いやられてしまう。
【ハイネス】「雷光よ切り裂け。青き閃光(ブルーライトニング)!」
【シュン】「地よ、風よ、あー、間に合わないやこれは。ぎゃっ!」
【ハイネス】「ケンタウロス族が駆け回るには、このコロシアムは狭すぎましたね」
 剣撃、落雷。そして感電による硬直状態にトドメの三連撃。シュン、ダウン。

【ポップル】「決着! 勝者、ハイネス選手!」
【ヤンスロット】「そして準決勝進出とともに剣聖確定でやんす」
【ポップル】「全裸騒動ですっかり忘れていましたが、前の試合のガルリアン選手も準決勝進出と剣聖確定ですね」

【ネロ】「・・・・・・どうなるんだ?」
【ヒカリ】「3回戦の敗者4人でトーナメントを再シャッフル。そのトーナメントの優勝、準優勝が5位剣聖、6位剣聖になるのよ。まだ終わりじゃないんだから!」

 ▼

 本戦3回戦(8人→4人)
『空の王・ギール』vs『サイキックソルジャー・マゼラック』

『空の王・ギール』五ツ星闘剣士。
 スペック18歳男・鳥族。少数民族“翼の民”の長。圧倒的有利な空中を制する。寿命免除狙いの参加と非難を受けている。

『サイキックソルジャー・マゼラック』五ツ星剣士。
 スペック18歳男。念動力者。

【ギールの部下たち】「ギール様、お時間です」
【ギール】「次の相手は少しは楽しませてくれるといいのだが」
【ギールの部下たち】「まったく、強部族の族長には寿命免除を許可しておけば、こんな茶番に参加する事はないのに」
【ギールの部下たち】「空を制する者は戦いを制する。それを得意とする我が一族でも最強のギール様に叶う者などいるはずもないと言うのに」

【ポップル】「この試合、18歳同士の若手対決。どうなるのでしょうか?」
【ヤンスロット】「マゼラック選手の超能力や必殺技が、空中のギール選手に届くかどうかでやんすかね」

【ギール】「その超能力とやらで、空を飛ぶ事はできるのか?」
【マゼラック】「うむ・・・・・・この程度だがな」
 マゼラックの体が地上から1メートルほどの高さに浮かび上がる。
【ギール】「ほう。だが宙に浮く程度では飛ぶとは言えないな」
【マゼラック】「そうだな」
 マゼラックはふわふわと着地する。
【ギール】「ふう、また退屈な試合になりそうだ」
 ギールはすでに退屈そうな顔を見せ、翼を羽ばたかせ上空に舞い上がった。
【マゼラック】「届くか?」
 剣を振るう。上空のギールがバランスを崩した。
【ギール】「! 風圧、いや重力か? これが超能力か」
【マゼラック】「ハッ!」
 今度はギールにビシッとダメージが届く。
【ギール】「この俺にダメージだと? やっとまともな戦いになる相手が出てきたか」
 ギールが地上に向けて降下する。加速をして低空飛行に。上下左右に体を揺らしながらマゼラックに迫る。
【マゼラック】「ハッ!」
 マゼラックは超能力剣で接近途中のギールのバランスを崩し、二打目は実剣にてギールに斬りかかる。
【ギール】「むっ! くっ!」
 ギール、マゼラックの剣を避けつつ攻撃を繰り出す。
【マゼラック】「くっ!」
 接触。互いにダメージを負うが、大ダメージは避けた状況。
【ギール】「超能力・・・・・・厄介な力だ!」
【マゼラック】「飛ぶ能力だけでない。むしろ真の能力は動体視力のようだな。強い!」

【ポップル】「これは必殺技対決の展開でしょうか? ギール選手の必殺技は“ソニックブーム”。全試合で堂々と勝利技として使っています。高速飛行の衝撃波で敵を切り刻み吹き飛ばします」
【ヤンスロット】「一方、マゼラック選手は、自己強化と攻撃技の2つを持っているでやんすが両方共、未使用でやんす。攻撃技は“サイキック・フォース”。名前からはどんな技か予想がつかないでやんすね」

【ギール】「我が必殺の一撃、受けて見るがいい。風よ一閃の刃と化せ。ソニックブ──────ム!!」
【マゼラック】「・・・・・・・・・・・・大地の力と魂の呼応を───力を己に。ブーストアップ」

【ポップル】「おっと、ギール選手は必殺技に対し、マゼラック選手は自己バフの方です!」
【ヤンスロット】「ヒーラーが使う普通のバフでやんすね。効果はそれなりでやんすが2重、いや3重掛けでギール選手のソニックブームに挑むでやんす」

【ギール】「必殺技を温存だと!? この空の王を相手に舐めた真似を!」
【マゼラック】「温存という訳ではない。その動体視力に対抗できるのは、この見えない不可避の刃だけだろう。ハッ! ハッ! ハッ!」
【ギール】「むっ! くっ! ちっ!」
 マゼラックの素振りがギールにダメージを与える。
【マゼラック】「この一瞬のタイミングに賭ける・・・・・・はぁっ!」
 ギールが下方向にもっとも加速している一瞬を狙い、叩きつける。
【ギール】「ぐっ! がぁぁぁぁっ!」

【ポップル】「ギール選手、墜落! 空の王、地面に叩きつけられました!」
【ヤンスロット】「必殺技の加速がそのまま自分へのダメージになったでやんす」
【ポップル】「これは決まったか? ───やはりHP計停止! マゼラック選手の勝利です!」

 ▼

 本戦3回戦(8人→4人)
『嗤うトリックスター・ラフテフ』vs『静かなる野獣・ゲイン』

『嗤う(わらう)トリックスター・ラフテフ』五ツ星剣士。
 スペック25歳男。猫族か猫獣族のようだが詳細不明の仮面の男。トリックスター(奇術師)の技で敵を翻弄する。

『静かなる野獣・ゲイン』五ツ星闘剣士。西4位剣聖。
 スペック28歳男。狼族。変身により獣化する少数民族。

【ラフテフ】「貴方と戦うためにここまで来ました。やっと会えましたね、父さん」
【ゲイン】「身に覚えなどない」

【ポップル】「おっと、ラフテフ選手、パクりました! 前試合のレイズちゃんのブラフをパクりました!」
【ヤンスロット】「だが相手が悪かったでやんす。ゲイン選手、実は愛妻家として一部では有名、奥さん一筋。動揺を見せることなく、一瞬で否定でやんす」

【レイズ】「ア、アホだなぁ」
 客席で戦場を翻弄するイカサマ師・レイズが苦笑していた。
【リリ】「アホですねぇ」
 隣に座っているのは『千手先を見通す瞳・リリ』。本戦2回戦敗退同士、なんとなく意気投合し、行動を共にしていた。

【ポップル】「決め手にかける攻防が続いています」
【ヤンスロット】「これも必殺技対決になりそうでやんすね」

【ゲイン】「魂よ・・・・・・猛ろ!」
【ラフテフ】「光と水のイリュージョン! あれ、大きくなっちゃいましたぁ」
【ゲイン】「大地よ荒ぶれ! ぬおおおおおおっ!」

【ポップル】「巨人vs獣人、激突!!! ゲイン選手、今大会初の変身後の必殺技“餓狼の牙”でラフテフ選手の“巨人の剣”を迎え撃つ!」
【ヤンスロット】「ゲイン選手の“餓狼の牙”は獣人化のパワーアップで威力は大幅にアップしているものの、言ってしまえばただの強打攻撃でやんす。ラフテフ選手の“巨人の剣”に対抗するには無理でやんしょ・・・・・・と思ったでやんすが、これは!?」

【ラフテフ】「ええっ、まさか! 威力は見た目通りなのですよ!?」
【ゲイン】「ガァァァァァッ!」

【ポップル】「ゲイン選手、巨大な剣を真っ向から受け止め、弾いて流した! そして、バランスを崩した巨体に斬りかかる! 幻影の巨体の姿が揺らぎ、本当のラフテフ選手の姿が明らかになってしまった」

【ラフテフ】「やれやれ、これはもうどうしようもありません。せめてギブアップする時間が欲しかったです。ぐはっ!」

【ポップル】「ゲイン選手の勝利! これにて、剣聖確定の4人が決定です!」

□□/『自己愛の貴公子・ガルリアン』
□■\『ウエスタ王国・青の騎士隊エース・ハイネス』
■■
□■/『サイキックソルジャー・マゼラック』
□□\『静かなる野獣・ゲイン』

【ポップル】「上位3人が十二剣聖、一人はそれからあぶれてしまうということになりますが、ここまで来たら全員が1位剣聖を狙ってくるでしょう」
【ヤンスロット】「さて、その前に5位、6位剣聖決定戦でやんす。トーナメント表は明朝発表でやんす。再抽選によりどのような対戦になるでやんすかな」
【ポップル】「本戦の続きの方はしばらくお休みです。先に5位、6位剣聖決定戦が行われます」
【ヤンスロット】「ケンセイ・シックス目的の方々にはこっちの方が重要だったりするでやんす。大いに盛り上がることでしょう。」



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