【0話】破滅願望【エロライトノベル】

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破滅願望   原作:M月  イラスト:朝凪  制作:fatalpulse

稀代の天才魔術師の少女が膨張していく自身の被虐性癖に導かれ、自分の最も嫌う、傲慢で弱く、卑劣な男に犯されようと画策する物語…
愛する両親を守る事ができるのか、友人であるメイドの思惑とは、彼女の願う破滅は敵味方を巻き込み大きな炎となっていく。その結末は…!

【!この小説は暫定版です。
 原作者の執筆がほぼ止まっているため、すでに完成していたイラストに合わせ、
 私を含めた数人でひとまず完結までの流れを執筆したIFストーリーです。
 原作者の本編が完成した場合はそちらで再投稿します。】

 

 

「──眩しい」

 生まれて初めて城の外に出た私が最初に発した言葉は、そんな他愛もない一言だった。

 私の両親は共に国を代表する、大陸でも名のしれた王城魔術師。
 その娘である私──リア・アズライト──は、物心ついたときからひたすら魔術の研鑽を積んできた。

 産まれたときから城内の魔術院で過ごし、ほとんど城の外に出ることもなかった。
 外の世界に一切の興味がなかったし、目的もなかったからだ。
 魔術が生きがい──というわけではない。

 ただ、親に指示されて学んでいるだけ。
 辛くはないが、楽しくもない。

 それに疑問を感じたこともなかった。
 魔術師の娘として生まれた私はそれが使命なのだと考えていたし、幸いにして才能はあったようなのだ。

 およそ半年前、15歳の誕生日を迎えたばかりの頃。
 公開されている魔術の全てを修めきった私に、父親はこう言った。

「流石私の娘だ。他に類を見ないほどの天才だ」

 母親は言った。

「これからは、好きなように魔術を研究してその才能を生かしなさい」

 私は困った。
 好きなように──などと言われても、私に好きなものなんて、一切なかったのだから。

 まあそれでも。
 両親が、周りの人間が、私に何を期待しているか理解できる程度には分別はある。

 だから好きなように──という難解なそれを言葉通りに受け取らず、両親が喜びそうなものを研究していこうと。
 あのとき確かに私はそう思ったのだ。


 だが。


 そう決意してからほんの数週間で、そんなくだらない考えは消え去った。
 切っ掛けは、一冊の本に出合ったあの日。

 ──その日、私はいつものように日課として朝から王宮魔術院の図書館で適当に本を漁っていた。


「…………」

 ある程度は読み切っているはずの書棚に、見知らぬ装丁の本が紛れていることに気が付いた。
 豪奢な装丁の魔導の稀覯本がならんだその本棚に似つかわしくない、貧民街で出回っているような、
 カバーもなく紙を紐で止めただけの雑な紙束…
 興味本位でその本を手に取り広げた私は、初めて見る類の本であるにも関わらずそれがなんなのかをすぐに理解し落胆した。

「…………」

 ああ、官能小説か、と。
 本来王城の図書室にあるはずのない本だし、そもそも数日前まではこんな本無かったはずだ。

 なぜこんな本が紛れ込んでいるんだろう──若干不思議に思いはしたものの、原因を追究することに然程意味はない。

 魔術しか学んでこなかった私でも、さすがに最低限の知識は身につけている。
 そう、記憶が確かなら、これは底辺と呼ばれる人種が好む内容のはずだ。

 子を身籠るために必要なこと、性行為。
 低俗な人間──主にスラム街なる掃き溜めに生息していると聞く──はただの繁殖行為であるそれに尋常ではない興味を抱き、爛れた生活を送っているという。

 下らない。そう一言で切って捨て、魔術の研究に戻るはずだった。
 これまでの私だったら、そうしたはずだ。

 しかし目標としていた魔術を全て学んだ私は、次に目指す先が明確に決まっていなかった。
 要するに暇だったのだ。

 だから──低俗な人間が好む本というものを、見てやろうと。
 そんな見下し半分の暇つぶしに手を伸ばしてしまったのは、仕方のないことだったと思う。


 毎日の定位置となっている壁際の席に座り、 読み始めて一刻といったところだろうか。
 私の体温は、かつてないほど上昇していた。

「……こ、こんな、卑猥な……」

 卑猥なものである、という知識だけはあった。
 だがそこに書かれていた内容は、私の想像を遥かに超えるものだった。

 単語の一つ一つは私も知っているものばかり。
 中にはよくわからない単語も含まれていたが、大半は理解できる言葉だった。

 性器、性交、凌辱、例えばそんな言葉の一つ一つであれば私は微塵も動揺することはない。
 ただの言葉で何を狼狽える必要があるのか。

 ──しかし。
 それらの単語をつなぎ合わせることで、ここまで卑俗な、馬鹿げた内容になるのかと私は驚愕する。

 下らない、下らない、下らない──

 私にあるまじき動揺だった。しかし読むのをやめられない。
 そうしていつしか無意識に、私の呼吸は湿っぽくなっていく。

「……はぁ……は……」

 鼓動が早い。
 本の中では主人公である魔術師の女の子が中年の男に嬲られている。

 しかも、嫌悪するはずの、いや嫌悪するべき主人公は、初めて味わう快感とやらに翻弄され、喘いでいる。
 はしたなく。声に出すどころか、文字として脳内で認識することすら汚らわしいような嬌声をあげて、悦んでいる。

「…………」

 流石低俗な人間が好むだけあって、馬鹿馬鹿しい内容だ。
 実際に凌辱される女性がこんな声を出すはずがない。悦ぶはずがない。

 そう頭で馬鹿にしつつも、本当にそれほど気持ちいいのだろうかという私らしくもない馬鹿な興味を消しきれない。

「……はっ……はっ……」

 呼吸が荒くなっていることにも気づかずに、私の腕が、手が、指が──
 小刻みに震えながら、自身の性器へと伸びていく。

 駄目だ、こんな本を真に受けていたら、私まで低俗な人間に成り下がってしまう。
 今すぐ本を読むのをやめて、いつものように魔術の研究に戻らなければ。

 そうは思うのに、それが正しいとも思うのに、指が止まらない。
 私の意思に反して、微かに震えながらも目的のそれと少しずつ距離を縮めていく。

 いや。

 違う、この本が馬鹿馬鹿しいと鼻で笑って切り捨てられる内容であると証明するために、触れるのだ。
 理論だけではただの机上の空論だ。それを実践して初めて、知識に、そして自身の言葉に重みが加わる。

 これまで魔術を学んできた経験からとっくにわかっていたことではないか。
 そう、ただ言葉で下らないと否定するのではなく、自身で確かめてみて、その上で否定するのだ。

 だからこれは私が下賤な人間になったわけでも下賤な行為に興味を持ってしまったわけでもなく単なる知識に説得力を持たせるための必要な検証──

「…………んひっ……!?」

 瞬間、ごちゃごちゃと考えていた思考が霧散する。下着の上から軽く触れただけなのに、声が出た。

 なんだ、今の間抜けな声は。

 これまで、自身の身体から発せられる感覚で声が勝手に出たことなんてない。
 魔術の実践では痛みがつきものだが、これまでに経験した最大の痛みを味わったときでさえも、私は声どころか眉ひとつ動かさなかったと記憶している。

 痛いことは痛い。だけど、それだけだ。他の人のように、痛いときに声を出す必要性なんてなかった。
 それが。そっと一撫でしただけで、無意識に声をあげてしまったのだ。

「……く……ふ……っ」

 今度は我慢しようと意識した。
 けど駄目だ。私の下半身から、耐えがたい痺れが襲ってきて、どうしても声が抑えられない。

「…………なんなの、……これっ……」

 歯を食いしばって、眉を寄せながらも手が止まらない。

 いや、これは必要な検証なのだ──そんな馬鹿げた自問自答を私は止めることができず、延々と繰り返した。

 優秀であるということは、同時に敵をつくるということでもある。

 気味の悪いくらいに静かな子、愛想が無い、暗い、冷たい、不気味──
 そんな陰口を叩かれ続けていたことを私は知っている。

 だが、それがどうした。
 自分よりもレベルの低い人間の、ただの妬み。

 そもそも。

 私は周りと比べて感情があまり豊かではないことは確かに自覚していたが、それを欠点だと感じたことなどない。
 魔術を……というより全ての物事において、些細なことで一喜一憂し、笑い、怒り、泣いて──そんな人間の方が、劣っているのだとすら思う。

 ある日、同年代である貴族の女の子と会話したことがある。

 やれ異性がどうとか、お洒落がどうとか、恋の素晴らしさだとか、付き合っている男性との初体験だとか──延々と、そんな話ばかり。
 流石に口には出さなかったが、辟易したものだ。

 そしてその時私は理解した。
 やはり周りの人間は低レベルな人間が多い。私は運よく秀でることのできた人間なのだと。

 気味が悪いくらいに静か? 暗い?
違う。私のこれは冷静というのだ。

 異性、恋愛、性行為──
 下らないものにばかり興味を持つ者たちと私は、ハッキリと優劣がある。

 そう、確信した。

「はひーっ…………ひっ…………ふぅ…………んふぅぅっ…………」

 どのくらい時間が経ったか、わからない。
 私にわかるのは、長い間、猿のように自分の股間を弄繰り回しているという事実のみ。

 

 とつぜん、私の鎖骨あたりにピチャッと冷たい感触が響き、一瞬驚きで身体が震えた。

「……あ……?」

 どうやら、半開きになっていた私の口から、涎が零れ落ちたらしい。

 醜態。
 本来だったら自分で自分を殴りたくなるくらいの無様さだ。

 なのに、なぜか。

 私を驚かせたものが涎だと認識した次の瞬間には、中指は先ほどまでの動きを再開していた。
 涎を拭うこともせず。自身を叱責することもなく。

「んはぁ…………っはーッ…………んくぅ…………」

 いつの間にか私の下着はまるで小水を漏らしたかのように濡れ、透けた生地が私の性器をクッキリとかたどっている。

 瞬間意識が周囲に意識が向いた。自分の粗い吐息だけが静かな書庫に響いている。
 書庫の鍵は当然閉めていなかった…
 こんな事をするとは考えてすらいなかったのだ。
 こんな早い時間から書庫にくる人間に出会った事はほとんどない。
 だが、誰かに見られていた可能性はあったのだ。

 ゾク、ゾク……!!

 背筋を駆け巡る妖しい感覚が心地良い。
 指から延々と送られてくる痺れによって、性器がひくひくと震えているのが自覚できる。
 こんな姿を誰かに目撃されたら、私の地位は終わってしまう。両親にも迷惑が掛かる。
 でも、指は止まらない。

 つーっと、涎が徐々に下へと伝ってきていた。
 でも、拭かない。

 仕方ないじゃないか、私の両手は塞がっているのだから。左手で本を抑えながらも視線は淫らな記述を追っていく。

 本の中の主人公は、乞食と呼ばれる薄汚い人間に性器を舐められて、信じられないくらいに淫らに喘いでいる。
 乳首がピリピリする。ふと目線を胸に向ければ、胸には下着をつけていないこともあってか、大きな突起が2つ、その存在を主張していた。

 自分の冷静さに誇りを持っていたはずの私が。

「あはーっ……あぅ……んぁ、くぅぅぅん……っ!」

 全身のほんの1%にも満たない、小さな豆のような部位を下着の上から指でくるくると捏ね回しているだけで、無様に声を抑えられずにいる。
 私の身体は今、右手の中指が支配してしまっている。

 この指がもたらす快感に逆らえないのだ。
 くりくりと指が動く度に、身体がピクピクと震える。

 そして。

 夢中になって貪っていたその快感が、気付けば一段と深くなっていく。

「あはぁぁ…………なに、……っんぁ………ッこれ、なんなのぉっ……!」

 本の主人公がイク、イクと叫んでいる。
 イクとはどういう意味の言葉だろうか。

 しかしそれを気にする暇もなく、身体の快感がどうしようもなくなっていく。
 わけがわからないまま流されていると、ついにその感覚がはじけ飛んだ。

「んはぁぁぁぁぁっっ…………!!」

 思わず天井を見上げて、足を延ばして、自分の指をギュッと挟みながら私は硬直した。
 弄っていた股間から脳髄まで、甘い電流が私の神経を焼いたかのような刺激。

「────…………!!」

 その感覚の頂点で、息が止まる。
 初めて味わうその感覚に混乱していると、やがてはぁっと勢いよく吐息が零れ、次いで全身がピクピクと痙攣しだす。

「はぁっ!! はぁっ!! はぁっ!!」

 全力疾走した直後かのように息を荒げる私は、疲労で机に上半身を突っ伏しながら、未知の感覚の余韻を楽しんでいた。

 ──それが私の初めての自慰で。

 それから半年ほど、私は狂ったように自分を慰め続けた。
 いや、慰めるなんて表現は正しくないだろう。

 苛めたのだ。自分の身体を、徹底的に苛め抜いた。
 初めての自慰の一か月後にはクリトリスを激しく嬲りながら空いた手で膣内に指をいれていたし、その三か月後にはなんと張り型で自分の処女を奪ってしまった。

 私が見下していた低レベルな同年代たちでもそこまで馬鹿なことはしていないだろう。
 だが貞操観念や自制の意思よりも、興味が勝ってしまったのだ。

 本の女の子を自分と重ねながら、たくましい男に力づくで組み敷かれ尊厳もなく種付けされるのを想像して張り型を挿入したときは、痛みよりも興奮の方が大きかった。
 何度も自慰をする内に、そんな風に凌辱されることを想像して弄ると快感が跳ね上がることを、いつしか私は理解していたのだ。


 そして。

 超えてはならない一線の先に興味を抑えられなくなるまで、時間はかからなかった。

 ──犯されたい。

 

 

 



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