『スター☆トゥインクルプリキュア』第49話(最終回)の感想~胡蝶の夢とイマジネーション世界(ネタバレ注意)

 相羽です。

 今回はアニメ


●『スター☆トゥインクルプリキュア』

https://www.asahi.co.jp/precure/


 第49話(最終回)「宇宙に描こう!ワタシだけのイマジネーション☆」

 の感想です。

 ネタバレ注意です。

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 Aパートのひかるとララたちの再会は夢だった(?)ということで、この『スター☆トゥインクルプリキュア』という作品の物語自体が誰かの夢だった? イマジネーションの産物だった? と、SF的にはわりと題材として使われる「胡蝶の夢」的なものが描かれる最終回でありました。


胡蝶の夢:ざっくりとは中国の荘子の、夢の中の自分が現実か現実の方が夢なのか……みたいな説話。


 「胡蝶の夢」的に、どっちが現実なのか、どっちが夢なのか、曖昧なのかもね……的な演出でありつつ、ある意味、メッセージとしては現実への帰還エンドでもありそうです。

 ひかるさんは、夢の中だけで空想上の「みんなと一緒にプリキュアやってる中学二年生くらいの自分」を手放して、現実で宇宙開発的な手段でもってララに本当にもう一度会いにいく方を選んだ……ととれそうなBパートなので。

 プリキュアシリーズはこの点はメッセージが通底しておりますが、想像の産物であるフィクション(『プリキュアシリーズ』)で楽しんだあとは、それを糧に現実の方でがんばっていってくれい、というような。

 ひかるとララ、異なる二つの背景を持つ、二つのイマジネーションが出会う……というのが『スター☆トゥインクルプリキュア』の第1話でした。

 最終回のラストはおそらくはひかるとララの再会で、第1話の構造がリフレインされています。その上で、最終回では再会時のララの姿の方は明示的には描かずに、視聴者のイマジネーションに委ねる感じの演出で作品を閉じているのだと思います。

 『スター☆トゥインクルプリキュア』というイマジネーションの産物である物語を通して、何かを視聴者に伝えた(この点自体が、一つのイマジネーションの現実への働きかけでもあったりする)。

 ここから先は、自由にイマジネーションを働かせて、(最終回のひかるのように)現実をあなたの夢(イマジネーション)で創造していってくれたらな……と、ある意味視聴者への信頼エンドになっていて、とてもプリキュアシリーズっぽいラストだなぁと思ったりしたのでした。


前回:『スター☆トゥインクルプリキュア』第48話「想いを重ねて!闇を照らす希望の星☆」の感想↓

https://enty.jp/posts/122077


次回:『ヒーリングっど?プリキュア』第1話「」の感想↓

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