"Gutterfly Farm" is creating "Games Without Frontiers"

テキストベースRPGを作っています。 

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【ダウンロードはこちら】

https://www.gutterflyfarm.com/

 

 

【Games Without Frontiersって何?】

 

破たんしているとまではいかなくとも、そこらじゅう穴だらけなのは認める。改善の余地はありまくり、見切り発車という批判もやむを得ない。物語の背後にスケールの大きな何かが潜んでいるように見えて、実は何も決まっていなかったり、これから決めるかもしれず、そもそも決める気すらなかったりする。

 

まるで80年代の反戦ソングみたいなタイトルをもった、絵の出てこないプログラム、まあここでいう僕が作ったゲーム。ゲーム?まあだいたいゲームみたいなやつ。

 

一応、部屋から部屋への移動は左手だけで行えるよう配慮したつもりだし、覚えるべきコマンドも控えめだ。座標なんて難しいことは考えなくて済むし、移動しているという実感が欲しければ、適度なウエイトを与えればよい。

 

僕の言っていることに完全に同意はできなくても、多少の理解は示してくれてもいいんじゃないだろうか。危険なダンジョンの真っ只中だというのに、不用心にも自動探索のコマンドを叩いて頓死する@を僕は何人も見てきた。その中の一人は僕で、あなたで、もしかしたらその両方ってこともあり得る。罪人は四辻に、死んだプレイヤーはサーバーに。レストインピース。いまはもう、そういうことはない。要するに、みんなめんどくさいのだと思う。キャラクターを目的地まで運ぶという行為が。

 

このような形式のジャンルには特定の呼び名がついているかもしれないが、各人好きなように呼んでくれたらいい。優れたゲームに派手な視覚的要素は必要ないという不毛な議論をしに来たのではない。どちらかと言えばどちらでも構わないと思っているし、僕ひとりがどうこうできる問題でもない。そもそも、僕らはそういうことには執着しないクラスタじゃなかったかな。文字列と変数とランダム性と恒久の死があれば、無人島でも暇が潰せる。

 

技術的な制約のせいで仕方なく今の作風に落ち着いたのだと言われればそれでおしまいなのだが、それでも、なんとなく憧れないだろうか。テキストだけで描かれた世界というものに。これはそういう実験、あるいは、制限された環境の中から生まれる美しさ。その追求。文字と、色と、僕らの知覚が作り出す、深淵なる迷宮の記号学。いや、もうべつに何でもいい。陳腐すぎる絵柄のフリーゲームたちと一緒くたにされたくないというのが本音だったりする。

 

しかし、僕にプログラマの素養がなくて、できることが限られているのも事実だ。この6か月は無数のバグたちとの戦いに費やされてきたし、それは一体どんな形をしているのかって、のたくりまわる芋虫みたいなやつらに決まっている。

 

僕が開発に使ったインタプリタがとても簡略化されたやつだったのがせめてもの救いだった。変数の型は問われないし、難しい計算も必要無い。そうでなかったら、今頃はもっとおぞましいバグとの戦いに駆り出されていたことだろう。羽が生えて触角が長くて、肛門からエラーメッセージを無限に吐き出し続ける。よく知らないけど、そんなやつ。朝起きたらメールボックスにバグ報告が差し込まれていたときの気分と言ったら、それはなかなか素敵なものだ。朝起きたら虫になっているよりはマシかもしれないが、案外そっちの暮らしは楽しいかもしれない。

 

でも最終的にこの作品は公開までこぎつけて、一部の物好きたちに遊ばれて、今現在も僕の手によってゆっくりと拡張されつつある。難しいことはない。最低でも足し算と引き算さえできればプログラムは動くものなのだ。それに気づくのにこうも時間を費やしてしまって、僕に足りていないのはもちろん、プログラマのセンスだけではない。

 

ここでひとつ、大事な話。

 

この一ヵ月ほど続いた大規模な改修のなかで、僕はマップの構造を根本的に書き換えてしまった。あらぬ方向から階段が生えて、どこにも通じない扉がつけられ、窓を開けたら目の前はとなりのアパートの壁でしたとさ。例えるならそんな感じ。執拗に増築され続ける幽霊屋敷じみた気配があり、かつての世界はもう無暗に掘り起こさないでほしい。最初期のバージョンを知っている人たちには申し訳ないのだが、このプログラムはもはやあなたが知っているそれではない。ゆえに、この僕もあなたが知っている僕ではないし、それが何なのか僕も知りたい。気まぐれな自称クリエイターの一声で、世界はこうも簡単にひっくり返る。それに比べたら僕ら自身の創造主はとても忍耐強いほうじゃないだろうか。

 

ゲームの開発と発展は、不具合を増殖する故に忌まわしい。手をつけるべき箇所が多すぎて、今現在の僕は僕自身を保持するので精一杯だったりする。どこかが出来上がったかと思うと、決まってどこかがほつれてくる。そういう意地悪なパズルみたいなものであり、もちろん僕にはパズルの才能は欠片もない。

 

ご覧のとおり現状はとてもひどい有様で、だからこそ、今日ここであなたに会えたのは幸運だった。一匹のクリエイターに、パンとスープを。コーヒーと閃きを。情熱を。希望を。たとえ時代が許さなくても、世界が何週しても、僕はこの生き方しか選べないだろう。

 

できれば名前を置いていってくれると嬉しい。

 

ありがとう。

 

2017年9月 Gutterfly Farm

 

【公式サイト】

https://www.gutterflyfarm.com/

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